こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「暮らしにぬくもり 型紙」。
型染めって、いいですよね~。私、型染めでうちわを作ったことあります!
人間国宝 芹沢銈介(せりざわけいすけ)の作品もたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、型染めワールドへ。
【明日の #美の壺 は #型染 】
大人気落語家 #林家たい平 さんは大の型染ファン!美大時代の型染の大作から、自らデザインした手ぬぐいまで!
ほかにも人間国宝 #芹沢銈介 の名品にモダンな帯、文字の型染など必見!
17日(金)夜7:30~ BSプレミアム・BS4K pic.twitter.com/aK00VBbxpX— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) June 15, 2022
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
大人気落語家・林家たい平さんの、美術大学時代の型染作品から自らデザインした手ぬぐいまで紹介!▽海外でも人気の型染のれん。ギリギリまでそぎ落としたデザインとは?!▽伝統の「伊勢型紙」。小刀一本でミクロに彫り上げる型彫師の技!▽昔の型紙を組み合わせてモダンな印象に仕立てる、江戸小紋師の帯▽人間国宝・芹沢銈介の名品とデザイン秘話。▽布だけじゃない!カレンダーから詩まで和紙の型染!<File559>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】落語家 林家たい平 型染作家 髙田長太 型彫師 内田勲 江戸小紋師 菊池宏美 型染業 小田中耕一
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「キレよく くっきり 大胆に」
目次
美の壺落語家 林家 たい平さん 型染と手ぬぐいの関係
落語家の林家たい平さんが登場します。
たい平さんと型染との出会いは、大学生の頃になります。美大生で商業デザインを学びその中で型染を知りました。
卒業制作も手ぬぐいをモチーフとした型染作品《手ぬぐいのためのポスター》を制作しました。また、落語家にはなくてはならないアイテムに手ぬぐいがあります。
前座から二ツ目に昇進すると名入りの手ぬぐいを作ることが許されます。ご贔屓筋に渡したり、芸人間で交換することもあります。
たい平さんは、毎年、色違いの手ぬぐいを作っています。鯛をモチーフとした大胆な手ぬぐいです。
たい平さんは、ご自分の手ぬぐいばかりでなく、弟子の三味線漫談家 林家あずみさんや故郷の秩父神社の手ぬぐいも作っています。
たい平さんは、型染はマジックのようなものだといいます。絵画と違って糊を落とすまで出来上がりがわからないのが魅力のひとつだと話してくださいました。
初めて落語を観た時、林家たい平師匠に手ぬぐいにサインしてもらいました。
「喜ばせる為に汗をかくこと」
林家たい平 2018.8.21それから落語にはまり、そして毎週笑点を観るようになりました。まだ5年しか経っていないんですね。
落語の魅力は笑いと見えない風景や体感を感じられるところです。 pic.twitter.com/mAjThTzvl5
— 江口武志 リサイクルショップの社長と小さいサイズ服のお手伝い (@reuse_fashion) July 15, 2018
(江口武志 リサイクルショップの社長と小さいサイズ服のお手伝い@reuse_fashionさん、アップありがとうございます。)
美の壺 髙田 長太(たかだ ちょうた)さん 型染の魅力
型染は、日本独特の染色方法です。布に型紙を置き、色をつけない部分に糊を塗り染める手法です。同じ型紙で何度もいろんな色で染められるのが特徴です。
神奈川県足柄下郡湯川町の「型染工房 たかだ」の髙田長太さんの作る暖簾は、国内外でもインテリアとしても人気です。
フランス・パリの刃物店の店先にも暖簾がかけられています。長太さんのお父様は、型染作家の人間国宝 故芹沢銈介に内弟子だった人物です。その父に学び二代目を継承しました。
現在、作っている暖簾は、蓮根の暖簾です。蓮根は先を見通すことができる縁起物です。作る時のポイントは、糊の厚さです。表と裏に糊を載せてくっきりとさせることだそうです。
水洗いの後、藍で染めます。気温や湿度によって仕上がりも違うそうです。髙田さんは、線を簡略化して何の図案がわかるギリギリのラインまで引き算をするそうです。
また、糊が、はみ出たりする事が型染の良さなのだとも語って下さいました。
「しっかり、クラフトを楽しむ」
写真の葉書は、一つづつ丁寧に和紙に型染めをして作られてた「型染工房たかだ」さんの作品です。実際にお手にとって頂けるとわかりますが、手触り、風合いが、プリントの葉書とは、全く違い、本当に温かみを感じます。
ご来店の際は、ぜひお手にとってご覧ください。 pic.twitter.com/OK0t49Uh8T— 「眼鏡とクラフト」at RUTTEN_ / BAR クラフトレモンサワー (@RUTTEN_ueno5) April 30, 2022
(「眼鏡とクラフト」at RUTTEN_ / BAR クラフトレモンサワー@RUTTEN_ueno5さん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「紙が生み出す 無限の世界」
美の壺 伊勢型紙 三重県鈴鹿市
江戸時代、型染が流行し様々な図案の型紙が作られました。その多くが三重県鈴鹿市で作られた伊勢型紙です。
伊勢型紙は、強くて保存性の高い美濃和紙に柿渋を塗ります。繊維が縦方向のものと横方向のものが交互重なり強度が上がるように3〜4枚貼り合わせて使います。
型紙に図案や模様を描いたものを彫ります。また、型紙には、いろんな柄があります。伊勢型紙資料館には、6000枚の伊勢型紙が収蔵されています。
鈴鹿市文化財課の学芸員 代田美里さんが伊勢型紙をご紹介くださいました。鯉の滝登りをイメージした立身出世のおめでたい柄は、幕末から明治初期の型紙です。
江戸時代の中期の型紙は、竜の子どもが雨を呼ぶ「雨竜」という柄もあるそうです。たくさんの型紙ですね。
伊勢型紙資料館は、江戸時代末期の建物で型紙問屋の寺尾斎兵衛の住宅を修復し平成9年より開館しています。
三重県鈴鹿市まで行ってきました
名古屋と伊勢の中間
鈴鹿市白子の伊勢型紙資料館で、高梁市の旧家から寄贈された型紙の展示をやってます
金子屋ってどこ?と思って調べたら成羽の古町にあったようです
伊勢型紙というのは、着物などの柄をプリントするための型紙で平安時代にはすでにあったみたいです pic.twitter.com/MjhHjNaMII— たかひろ (@aaa_abc1234) May 30, 2019
(たかひろ@aaa_abc1234さん、アップありがとうございます。)
美の壺 内田 勲(うちだ いさお)さん 型彫りの復刻を手掛けて
型彫師の内田勲さんは、江戸時代や明治時代の型紙を復刻しています。当時のオリジナル型紙の写しをもとに復刻作品を作っています。内田さんの工房へお邪魔しました。
この日、制作をしていた型紙は、一面に咲き誇る桐の花模様で明治時代のものです。これを元に桐の花の一部分を切り取り小さい型「小本(こほん)」を作ります。
小本を上下左右につなげると花や茎がつながり大きな模様になります。これを耐久性の強い美濃和紙に柿渋を塗り3枚重ねたものを6枚重ねまとめて掘り進めます。
彫り上げるのに2週間かかるそうです。内田さんは、昔の作品は勢いがあり味があると言います。当時は、競争相手も多かったようです。型紙彫りの伝統が現代に受け継がれています。
今日の伊勢だより
「伊勢型紙」
着物の模様を布地に染めるときに使われます。その素晴しさに、思わず見入ってしまうほどです。和紙を柿渋で加工した紙に、さまざまな手彫りの技法を用いて模様を彫り抜いています。 精緻で鮮やかな線が日本的なデザイン美を形づくっています。 三重県鈴鹿がその産地。 pic.twitter.com/DTkTebalnU— かっちゃん (@asahirikusyou) June 13, 2022
(かっちゃん@asahirikusyouさん、アップありがとうございます。)
美の壺 菊池 宏美さん 江戸小紋と型紙
江戸小紋師の菊池宏美さんは、江戸時代に流行した型染「江戸小紋」を元に現代でも映える小紋の制作をしています。
菊池さんは、江戸小紋の第一人者藍田正雄の着物を見て感銘を受け弟子入りをします。修行後、群馬県伊勢崎市で「工房よし菊」を構え、現在にいたります。
菊池さんは、昔の伊勢型紙を型染に使います。今、制作をしているは、三つの菊の型紙を使って帯を染めます。
この型紙は、大正から昭和初期のもので元々は一つだった図案を三つに分けて彫り起こしてもらったものです。
菊池さんは、菊の型染の上に江戸小紋の代表的な柄「大小あられ」を乗せ糊に僅かな色を入れ染め上げます。これは、菊池さんならではの技法です。
菊池さんは「型合わせ」と呼んでいます。異なるデザインを組み合わせることで新たな風景が生まれました。モダンな帯が生まれました。現代の息吹を吹き込んだ作品です。
https://twitter.com/HACHIRO_GVH/status/1222768524042493952
(八郎🍦@HACHIRO_GVHさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「何でも染める 何にでも染める」
美の壺 静岡市 芹沢銈介美術館(せりざわけいすけびじゅつかん)
芹沢銈介(せりざわけいすけ)は、民芸運動の共鳴者で型絵染の人間国宝として知られています。当時、分業だった型染の工程をすべて一人で行い、型染を芸術の域まで押し上げた人物です。
86歳の時、自身の作品600点を故郷の静岡市へ寄贈し1981年(昭和56年)静岡市立芹沢銈介美術館が開館しました。
学芸員の白鳥誠一郎さんがコレクションを紹介してくださいました。代表作≪貝文着物≫は、貝文様が散りばめられた型染の着物で貝の文様はすべて違っています。
また、芹沢は、いろんなものに型染をしました。和紙の型染カレンダーや本の装丁、カードなどさまざまです。芹沢は、布を染める型染を和紙に応用する技術を確立しました。
芹沢銈介の眼には、あらゆるものが模様に見えていたのだろうと白鳥さんは言います。生前、芹沢は、「模様の中に溶け入りたい」と言っていたそうです。
本日6月19日(日)は「 #芹沢銈介の家 」公開日です。開催中の企画展「屏風と染絵額」は本日が最終日となります。ぜひ「芹沢銈介の家」と合わせてお越しください! #芹沢銈介美術館 pic.twitter.com/HPAts9ZaM9
— 静岡市立芹沢銈介美術館 (@seribi_shizuoka) June 19, 2022
(静岡市立芹沢銈介美術館@seribi_shizuokaさん、アップありがとうございます。)
美の壺 小田中 耕一(おだなか こういち)さん 芹沢銈介に見いだされて…
岩手県紫波郡紫波町の小田中染工房の三代目小田中耕一さんは、芹沢銈介の薫陶を受けた型染作家です。
小田中さんの家は、藍染めを行う紺屋でした。農家の作業着を藍で染めていたそうです。工房を存続するにあたり型染をするようになり縁あって芹沢銈介に弟子入りをしました。
芹沢のもとで10年学び行きついたのが文字の型染でした。宮沢賢治の著書『注文の多い料理店』の装丁や「くるみクッキー」のパッケージデザインなどを手掛けました。
小田中さんの制作を拝見しました。文字の型紙を字がバラバラにならないように彫ります。裏側に紗を貼り、紗を切らないように文字のつながりを切り取り型紙が完成しました。
そして色をつけて染め上げます。小田中さんは、自分が発案した時よりもいいものができてくる楽しみがあると言います。
そしてどんなものが出来上がるか最後までわからないことに魅力を感じるのだと話してくださいました。芹沢銈介に導かれて半世紀が経つ小田中さんです。
シネマ尾道さんで『おばけ』の上映期間中、小田中耕一さんの型絵染めカレンダー、年賀状、手ぬぐいなど数量限定ですが販売します。染色家の小田中さんには、ぼくの映画全てで題字やクレジットを制作していただいてます。題字の原画も少し持って行くので併せてご覧いただけると嬉しいです! pic.twitter.com/JbJqdUJxqG
— 映画『おばけ』公式アカウント (@film_obake) December 9, 2020
(映画『おばけ』公式アカウント@film_obakeさん、アップありがとうございます。)
美の壺再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年6月17日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2022年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。