カマキリ先生こと香川照之(かがわてるゆき)さんのスキャンダルで、市川團子(いちかわだんこ)さんの話題が急上昇!
なぜなら人気若手歌舞伎俳優の市川團子さんの父は、香川照之さんなんですね。香川照之さんは歌舞伎の市川中車(いちかわちゅうしゃ)でもあります。
歌舞伎界では父親の力関係で、扱いや役付きが変わったりします。スキャンダルで市川團子さんは、これからどうなってしまうのでしょうか?
(出典:チケットぴあ)
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市川團子:今後は?香川照之は歌舞伎役者の市川中車(いちかわちゅうしゃ)祖父は猿翁!祖母は浜木綿子!猿之助は父の従弟!実力は?
市川團子さんの父、香川照之さんは1965年生まれ。46歳で歌舞伎役者・市川中車(いちかわちゅうしゃ)としても活動を始めます。
香川照之さんの父は二代目・市川 猿翁(いちかわ えんおう)さん、母は大女優の浜木綿子(はまゆうこ)さんです。男の子は母親に似るといいますが、あまり似ていないですね。
猿翁さんは、三代目・市川猿之助(いちかわえんのすけ)として、宙乗りや早変わりを多く使った「猿之助歌舞伎」を始めて歌舞伎の風雲児と呼ばれました。
猿翁さんは、香川照之さんが幼い子どもの頃に浜木綿子さんと離婚。初恋の人16歳年上の舞踊家・藤間紫(ふじまむらさき)さんと共に暮らすようになり、2000年に正式に結婚しました。
猿翁さんは、長年にわたって香川照之さんを拒絶していました。楽屋を訪ねても会いもしなかったとか。香川さんはさぞつらかったでしょうね。
2011年に香川照之さんは猿翁さんと45年ぶりに和解し、九代目市川中車を襲名。2012年6月歌舞伎座の「六月大歌舞伎」で初舞台を踏みます。
現在の四代目・市川猿之助さんの父は、猿翁さんの弟の市川段四郎さん。つまり、香川照之さんの従弟です。
2012年6月、猿之助一座を背負う役者として、二代目市川亀治郎から四代目・市川猿之助を襲名しました。
ワタクシも市川中車さんの初舞台を拝見しましたが、長年鍛えた歌舞伎役者との差は大きいと感じました。
市川團子:今後は?香川照之はつなぎ?実力は?七光りブランド戦略!母や妹はどうしている?
香川照之さんと同時に、息子の香川政明(かがわまさあき)さんも五代目・市川團子(いちかわだんご)を名のり、歌舞伎の世界に入ります。
2012年、新橋演舞場『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』のワカタケルで初舞台。
市川團子さんは2004年生まれで当時8歳でした。
歌舞伎の名門の家に生まれた子は5歳ぐらいで初舞台を踏みますが、こうした事情で遅めの初舞台となりました。
その後、香川照之さんは元CAの妻と離婚します。息子の親権は香川さんが持ち、娘、つまり團子さんの妹の親権は元・妻が持つことになりました。
歌舞伎とは関わりのなく育った香川照之さんが歌舞伎役者になったのは、140年続いた市川猿之助の名跡を息子に継がせたいからと明かしています。
「歌舞伎の世界とは無縁に過ごしてきました。2004年に長男の政明が誕生した事で、この船に乗らなければならない」と140年に渡って続いている名跡を守っていきたいという強い思いがあったことを明かした。
出典:チケットぴあ
つまり、自分は猿之助を継ぐのには遅すぎるので、「つなぎ」として市川中車になるということですよね。
香川照之さんは、名門の暁星学園から東大文学部を卒業した超エリート学歴。芸能界的には、両親は歌舞伎界の大物と大女優のダブルの七光り。
そもそも、芸能界に入ったきっかけはこの東大ブランドとダブル七光りを活かせるからだったそうです。ブランドを最大限に生かすために努力を惜しまないすごい人なんだと驚きます。
市川團子:今後は?父不在でポジションが危ない?香川照之が歌舞伎にこだわる理由は梨園(りえん)のしきたり
歌舞伎の世界のことを梨園(りえん)といい、さまざまなしきたりがあります。
また、梨園では後ろ盾となる父親の存在がものをいうそうです。
梨園の名門、つまりビッグネームの御曹司(おんぞうし)であっても、父親が亡くなったとたんに役付きや扱いが変わってくるといいます。
今は大人気の中村獅童さんも、父親が歌舞伎俳優を廃業したために若い頃はとても苦労していました。
事情を知っている香川照之さんは、自分も歌舞伎役者になることで、息子の将来を守ろうとしたのでしょうね。
テレビや映画の世界で人気俳優になっているのに、二つの名前を使い分けてまで一から歌舞伎役者になろうというのは異例のことで、相当反発もあったと想像できます。
いとこの四代目・猿之助さんは映像の世界にも進出しているので、猿之助さんを映像の世界で支えることで、歌舞伎の世界で守ってもらうということも可能です。
頭のいい香川照之さんは完璧な設計図を描いたと思うのですが、思わぬところで息子の足を引っ張ることになってしまいました。
報道されているセクハラやパワハラは、どれもひどい内容です。ですが、数年前のことが今出てきたのは、敵対するの誰かが香川照之さんを陥れようとリークしたんでしょうね。
この先、歌舞伎界から「市川中車」は干されるでしょうから、父親不在でこれからの市川團子さんの扱いがどうなるか、心配です。
市川團子:今後は?実力は?猿之助の芸養子になるしかない?
市川團子さんは、今では市川染五郎さんと人気を二分する若手人気役者です。血筋は申し分なしで稽古熱心、ビジュアルもモデルをつとめるほどの美青年です。
先輩の厳しい助言をしっかりと受け止め、子役から大人の役者へと、着実に実力をつけています。
しかし、この先「市川中車」のスキャンダルが今後のポジションにマイナスになりかねません。
もっとも歌舞伎界も人材不足。ファンの高齢化が進む中、若手スターをつぶすようなことはしたくないはずです。
歌舞伎の世界は、不倫や隠し子などのスキャンダルで降板したりすることはありませんが、今回明るみになったスキャンダルはひどすぎます。とうぜん、世の中の目もきびしい。
であれば、市川團子さんは父「市川中車」と距離を置いた方がいいだろうと思います。
ワタクシは、市川團子さんは市川猿之助さんの芸養子になるのがベストだと思います。芸養子というのは、その名跡を継がせたい弟子を養子にすることです。
猿之助さんは猿之助一座としては座長。團子さんにとっては父親の従弟ですが、師匠筋にあたる人です。
市川團子さんは猿之助さんの養子になって、猿之助さんの元で指導をうけながら猿之助襲名を目指す、というのが一番しっくりくる解決だと思います。
2022年現在、市川團子さんは18才。歌舞伎役者としてのキャリアは10年。これから何十年も歌舞伎役者を続け、いずれ人間国宝にもなる立場の人です。大事に育てていきたいですよね