こんにちは。らら子です。
村上開新堂(むらかみかいしんどう)は、東京・半蔵門駅近くにある老舗洋菓子店です。一見さんお断りの紹介会員制で、特にクッキーが有名。
なんと明治初期の創業以来140年の歴史があります。いったいどんなお店なのか調べてみました。
村上開新堂のクッキーの購入方法や予約についてはこちらもごらんくださいね。
村上開新堂クッキー購入方法:予約して買うには?値段は高価格?紹介制の入手困難クッキー(むらかみかいしんどう)
目次
村上開新堂:歴史・東京と京都の違い:東京の店舗は半蔵門駅近く、5代目山本道子さんが店主
東京の村上開新堂があるのは東京のど真ん中、皇居近くの英国大使館の裏手にあります。
最寄り駅は半蔵門駅です。
コンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュなビルが村上開新堂ビル。その一角に、村上開新堂の洋菓子店、レストラン、「山本道子の店」が入っています。
1階のエントランスにある重々しいドアにお店の歴史を感じます。それもそのはず、村上開新堂の歴史は古く、日本で初めての洋菓子店です。
きっかけは明治初年(1868年)。初代の村上光保(むらかみみつやす)氏が、国策として洋菓子製造技術の習得を命じられたとのことです。
そして店を開いたのが村上開新堂のはじまりとなりました。
洋菓子を作るのが国策というのは私は意外に思いました。でも、考えてみると、近代国家として発展していくためには、工業や産業だけでなく、日本ならではの洋菓子を作る職人や技術も必要だったのですね。
二代目の村上一政氏は、フランスの名門料理菓子専門学校「ル・コルドンブルー」の教科書で、必死に洋菓子製造技術を研究したそうです。
他に洋菓子職人がいない時代に、しかもフランス語で洋菓子作りを習得するとは、昔の人は偉いですね。私はその苦労を考えるとクラクラしてきます。
以来、日本人の口にあうお菓子を追求し続け、現在は初代の曾孫にあたる五代目の山本道子(やまもとみちこ)さんが店主として伝統を守っています。
社長さんは山本道子さんのお連れ合いの方です。
京都にも村上開新堂があります。次でご説明しますね。
村上開新堂:歴史・東京と京都の違い:京都村上開新堂は兄弟?親戚??
ところで、村上開新堂は京都の寺町通りにもあります。明治40年創業。こちらはそこまで厳しい紹介制度ではないそうですが、やはり入手困難の名店。
〒604-0915 京都市中京区寺町通二条上ル東側、
最寄り駅は東西線『京都市役所前』駅です。
京都の村上開新堂の店舗は昭和時代に建てられた洋館、というか洋風町家建築です。お店の内装も和洋折衷のレトロな雰囲気。
さて、東京にも京都にもある村上開新堂。どちらも明治の創業。本店と支店でもなさそうですし、どっちが本家なんでしょう??
京都の村上開新堂の公式サイトによると、京都村上開新堂の初代は村上清太郎氏。東京の村上開新堂の初代である村上光保氏の甥にあたるそうです。
村上清太郎氏が伯父の村上光保氏に西洋菓子の製造を教わったのが始まりだそうです。なるほど、だから同じ名前のお菓子を売っているんですね。
京都の村上開新堂では、1970年代ぐらいまでは生菓子を扱っていたそうですが、現在は主に焼き菓子が中心になっています。
京都の村上開新堂でもクッキーやロシアケーキが有名です。その他にマドレーヌやオリジナルの寺町プリンも、みかんゼリーの好事福盧(こうずぶくろ)が人気のようですね。
京都の人は「東京にも村上開新堂が?」とびっくりするそうです。らら子は関東住みなので京都にも?と思っちゃいますが、京都でも根強い人気です。数年前にカフェもオープンしました。
私の好きな洋菓子屋さん。その3
京都府京都市中京区
村上開新堂
老舗の焼き菓子舗
奥には喫茶室もあり、ゆったりくつろげる。頼んでから焼くクッキーは宅配されるまでかなり待つが堪らぬ美味。私のイチオシはマドレーヌ。程良いバターの香ばしさと甘さが後を引く味。プリンも舌がとろける風味。 pic.twitter.com/wKzb7gQ7Ga— 光と影 (@KrjggXZo4ZxRtN5) November 15, 2019
(光と影@KrjggXZo4ZxRtN5さんアップありがとうございます。)
村上開新堂:歴史・東京と京都の違い:ゼリーやロシアケーキなど生菓子や前菜も販売!「山本道子の店」マーブルクッキーが人気!6代目は山本馨里(かおり)さん
村上開新堂といえば一番人気で有名なのはクッキー。クッキーは全部で27種類もあります。
公式サイトによると「抹茶のメレンゲや紅茶とスパイスのサブレは、近年加わったお味です。」とのことです。
近年と行っても20年前にはあったように思いますが、140年の間にだんだん増えてきたのですね。さすが明治の洋菓子のパイオニアのお店、これが人気の秘密なのだと私も思います。
店舗ではロシアケーキ、ゼリーや生菓子、併設のレストランからの前菜なども販売しています。
クッキー以外に村上開新堂でも人気なのが、ロシアケーキ。いかにもレトロな名前ですね。こちらはケーキといってもソフトクッキーのような焼き菓子です。
ロシアケーキは、甘すぎず優しい甘さとフレッシュバターの風味がたまらない人気の品です。トッピングは5種類(アプリコット・レーズン・ブドウジャムサンド・ゆずジャムサンド・チョコ)。
クッキーを買うついでに買い求める人が多いようですよ。
村上開新堂のビルにある姉妹店「山本道子の店」では、人気のマーブルクッキーなど、5代目の山本道子さんのオリジナルのお菓子を売っています。紹介なしで買えます。
六代目となる予定の山本馨里(かおり)さんは、フランスのル・コルドンブルーで修行して帰国。国際色豊かな味を目指しているそうです。
創業以来の伝統を守っているので、昔から変わらぬ味と思いきや、常に新しい味に挑戦しているのですね。
村上開新堂:歴史・東京と京都の違い:京都村上開新堂のクッキー缶の値段は?通販や予約はできる?クッキーの種類は?東京と比べるとシンプル?
京都の村上開新堂のクッキーは11種類あります。昔ながらのショーウィンドウがあって種類ごとにクッキーが詰まっています。
昭和の時代は量り売りもしていたそうですが、今は大缶と小缶の2種類の缶入りだけです。
お値段は税抜き価格で、大缶(6,980円)、小缶(5,400円)となっています(2021年3月現在)。
サイズは以下の通り。けっこうずっしりしていそう。
大缶(780g 縦22.0cm×横16.0cm×高さ7.5cm)
小缶(600g 縦21.0cm×横14.0cm×高さ6.5cm)
東京の村上開新堂のクッキーの種類は色とりどりの27種類で、クッキー缶も0~5号缶の6種類あります。
京都の方はほぼ茶色。素朴な雰囲気があります。
クッキーを購入するにはこちらも予約が必要です。クッキーが焼き上がると、缶に詰めて宅急便で送ってくれるということです。
ということは、日時指定で受け取りに行くわけではなく、ある日突然クッキーが届くということのようです。思いがけないプレゼントのようで、ちょっとわくわくしますね。
京都・村上開新堂は予約と通販可能ということですね。電話で注文もできます。
予約してから実際にクッキーを手に入れるまで、だいたい1~2ヶ月待ちだそうです。
村上開新堂の通販についてはよろしければこちらもご覧くださいね。
村上開新堂は通販で取寄せ可?紹介してほしい!クッキーまずい?高値転売や「紹介します」ビジネスにご注意!
村上開新堂:歴史・東京と京都の店舗の違いは?ロシアケーキやゼリーも人気!「山本道子の店」どんなお店?むらかみかいしんどう・村上開進新堂?村上開明堂?村上開進堂?
入手困難なクッキーで有名な村上開新堂について、歴史やなりたち、現在の状況について調べてきました。
村上開新堂の初代は、明治時代の国策として洋菓子製造を命じられた村上光保さんが初代。
現在のお店は半蔵門駅近くの英国大使館裏にあり、レストランもあります。
今の店主は5代目で創業者のひ孫の山本道子さんで、「山本道子の店」でオリジナル洋菓子も売っています。
6代目を継ぐ予定の山本馨里(かおり)さんは、フランスのル・コルドンブルーで修業してきました。
村上開新堂140年の歴史の中で、伝統を守りながら時代に合わせて少しずつ味や商品を変えています。
京都の村上開新堂は東京の村上開新堂と親戚関係にあります。京都村上開新堂の初代の村上清太郎氏が、伯父である東京の村上光保氏に西洋菓子の製造を教わったとのことです。
京都・村上開新堂は、焼き菓子が中心ですが、ゼリーやプリンも扱っています。全体的に東京よりシンプルな商品を展開しています。
1,2ヶ月待ちになりますが、予約と通販が可能です。
ところで、面白いのはワタクシらら子の記事に「村上開進新堂」や「村上開明堂」という間違った名前で検索してくる方が多いことです。
それでもたどり着けちゃうGoogle先生はさすがと思います(^_-)-☆