こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「めでたきかな 鶴」。
鶴は千年。鶴はいでたちが優雅ですね。素敵な鶴がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、ニッポンの心「鶴」ワールドへ。
【今夜の #美の壺 】は #めでたきかな_鶴
タンチョウ専門のカメラマンと追う、貴重な鶴の舞い!
鶴の文様に秘められた意味と着物デザインのセオリー
20年ぶりに式年造替が行われる春日大社の若宮。国宝「金鶴」の復元プロジェクト!
午後7:30~ BSプレミアム・BS4K#美の壺をつけてつぶやいてね pic.twitter.com/5cinQVOKgw— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) April 7, 2022
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
特別天然記念物に指定されて70年の「タンチョウ」。タンチョウ専門のカメラマンと追う、鶴ならではの極上の姿!▽俵屋宗達はじめ多くの芸術家を魅了してきた鶴の姿。鶴の文様に秘められた吉祥の意味とは?▽「天と地をつなぐ存在」といわれる鶴。着物デザインのセオリーとは?▽今年20年ぶりに式年造替が行われる奈良・春日大社の若宮。国宝「金鶴」の復元プロジェクトに、彫金の人間国宝が挑む!<File553>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】彫金家(人間国宝)桂盛仁 カメラマン和田正宏 伝統文様研究家・文様作家成願義夫
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「北の大地に羽ばたく」
目次
タンチョウを撮る カメラマン和田正宏(わだまさひろ)さん
日本で唯一、繁殖をする野生の鶴「タンチョウ」は、全長が1.4m程度で頭部が赤いことより名前の由来があります。
70年前に特別天然記念物に指定されました。カメラマンの和田正宏さんは、タンチョウ専門のカメラマンです。
タンチョウの生息地 北海道阿寒郡鶴居村で50年間、撮影をし続けています。
また、和田さんはカメラマンとして活動する傍ら自然愛好家のためのホテル「TAITO」を経営しホテル内にご自分のギャラリーを併設しています。
ギャラリーには和田さんが撮影したタンチョウヅルが展示されていました。タンチョウの内面の美しさを映し出すような作品は、風景の中に佇む主人公として映し出されています。
和田さんによると「鶴の一声」とは雄の鳴き声でそれに呼応して雌が発する声が「鶴の二声」なのだそうです。外見だけでは雄と雌の区別が難しいのです。
今日から、コニカミノルタプラザ環境企画展 「鶴の居る村の四季」~鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ展~が開催されています。
写真家和田正宏氏の新作写真20点とともに日本野鳥の会のタンチョウ保護活動をパネルで紹介しています。 pic.twitter.com/Zsymp7AdjC— 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ (@tancho_sanc) November 1, 2013
(鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ@tancho_sancさん、アップありがとうございます。)
タンチョウヅルの1日を密着
和田さんの撮影に密着しました。
早朝より訪れたのは、タンチョウの「ねぐら」です。真冬でも凍らない水が流れる地を見つけカエルや水生昆虫を食べます。気温はマイナス16℃で霧氷の見られる環境です。
朝8時を過ぎると餌を求めタンチョウが集まります。多い時には200羽も集まることがあるそうです。
タンチョウ保護施設チーフレンジャーの原田修さんが、餌の給仕について紹介してくださいました。
11月の中旬から3月下旬にかけて日本野鳥の会が中心となって保護活動をしているそうです。
鶴居村の酪農家 伊藤良孝さんが昭和40年から40年間に渡り給餌活動をしている意思を引き継ぎ現在に至ったそうです。
そして夕方5時頃には、ねぐらへ戻りタンチョウの1日が過ぎました。北海道の大自然は、極寒の地ならではの厳しさと優美さをタンチョウが伝えてくれています。
ハイライトは鶴見台。ここ鶴居村は名前の通りタンチョウの名所で、鶴見台は1日2回、野生のタンチョウを餌付けしています。釧路湿原の展望台や、鶴居温泉が同じ経路上にあるので併せて訪問すると良いでしょう。 pic.twitter.com/MRXCSuPq5s
— choumon877 (@choumon877) January 10, 2022
(choumon877@choumon877さん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「吉祥を運ぶ」
「吉祥」の鶴
中国で鶴は、千年生きるめでたい生き物として喜ばれ「吉祥」の象徴とされていました。そんな文化が奈良時代、日本に伝わり絵画などの題材として描かれてきました。
京都国立博物館所蔵の俵屋宗達(絵)による≪鶴下絵三十六歌仙和歌巻≫には、今にも飛び立ち、舞う姿の金銀の鶴137羽が描かれています。
伝統文様研究家の成願義夫(じょうがんよしお)さんが鶴をモチーフとする吉祥柄についてお話くださいました。鶴は、夫婦仲が良く一対で描かれています。
また、息のあった「あうん」の呼吸になぞられてもいます。鶴の文様もさまざまで「向かい鶴」は、丸い円の中に番の鶴が描かれ夫婦円満を表現しています。
この他長寿を願う「鶴と亀甲」や宮中の文様として用いられた「雲鶴」などがあります。鶴は日本人にとって特別の存在なのでしょうね。
周囲を見渡すとあちらこちらに鶴の柄を発見します。私も探してみようと思いました。
「博物館のお正月'22~展示紹介~」
花嫁が幸せになるようにと願いを込めて松竹梅や鶴亀などの吉祥文が刺繍された豪華な祝い着です✨
この亀は「蓑亀」と呼ばれるもので、尻尾のようなものは藻で、苔が生えるほど長生きした縁起の良い意匠だと考えられています。#鶴と亀 #博物館でお正月 pic.twitter.com/hPZd53Cu0G— 北九州市立いのちのたび博物館 (@KMNH_kitakyushu) January 25, 2022
(北九州市立いのちのたび博物館@KMNH_kitakyushuさん、アップありがとうございます。)
文様の世界 成願義夫(じょうがんよしお)さん
鶴の吉祥柄について紹介くださいました成願義夫さんは、伝統文様研究の傍ら日本で唯一「和」を専門としたデザイン会社京都デザインファクトリーを立ち上げ、
文様作家としても活躍をしています。生活の中で和のデザインを多数手掛けています。成願さんの着物の制作現場へお邪魔しました。
鶴は、天と地をつなぐ生き物で着物の柄としても人気があります。着物の上半身の柄は鶴が中へ向かうイメージでデザインをするそうです。
鶴は、日が昇る方向、東に向かっているそうでしかも上向きに描くのがご自身の鶴のセオリーだそうです。
鶴は動いたり止まったりあらゆる表現ができて成願さんイチオシのモチーフのようですね。
日時:2021年10月2日(土)〜10月7日(木)
午前10時から午後6時まで。7日は午後3時まで。
場所:しまだい(嶋臺)ギャラリー
京都市中京区御池通東洞院通東洞院通西北角
電話:075-221-5007協力:株式会社京都デザインファクトリー
NISSHA株式会社
株式会社杣長 pic.twitter.com/AWfxCXjTiD— 成願義夫 Yoshio Jogan (@yo_jogan) August 30, 2021
(成願義夫 Yoshio Jogan@yo_joganさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「小さき鶴に願いを込めて」
春日大社の若宮様 宮司 花山院弘匡(かざんいんひろただ)さん 国宝殿主任学芸員 松村和歌子さん
奈良県春日大社に平安時代につくられた貴重な鶴があります。
純銀で作られた二羽の鶴≪若宮御料古神宝類銀鶴及磯形≫と銀の枝にとまった金の鶴≪若宮御料古神宝類金鶴及銀樹枝≫は、共に国宝で昭和5年に指定されました。
純銀の鶴の内の一羽は100円切手にもなっていて長く親しまれてきました。一方、金の鶴は立体の鶴では最古のものです。確かに貴重ですね。
この金銀の鶴は、平安時代に摂社・若宮ができた記念につくられました。宮司の花山院弘匡さんは、若宮ができた背景を教えてくださいました。
平安時代、国に疫病が流行り飢饉が起こり、大変な時期を神様のお力で救っていただいことで若宮の御殿ができました。
国宝殿の学芸員 松村さんによりますと鶴は実際には松にはとまらないそうです。
中国の伝承の中に長生きの鶴が松にとまり巣をつくったことが王朝に広まり松に鶴がとまる絵柄が取り入れられるようになったそうです。
【産経ニュース】春日若宮本殿を間近で 式年造替で初の特別公開https://t.co/eWt0n7CnVK
20年に1度の修理「式年造替」が行われている春日大社の摂社・若宮神社の本殿と内院の特別公開(9~24日)。式年造替に伴いご神体が仮殿に移されているため特別に内院に入ることができる。#奈良
— naka (@nara_naka) April 9, 2022
(naka@nara_nakaさん、アップありがとうございます。)
金鶴銀鶴復元プロジェクト 人間国宝 彫金家 桂盛仁(かつらもりひと)さん
春日大社若宮は、20年に一度、式年造替(しきねんぞうたい)がされます。
神様がお社ごとに移られることを遷宮といいますが、春日大社では、本殿はそのままで建て替え修復をすることを「造替」と呼ばれるそうです。
式年造替に合わせ92年ぶりに鶴を復元して若宮様へお戻しすることになりました。人間国宝の彫金家 桂盛仁さんによる鶴の復元制作が始まりました。
型を作り本物と全く同じように作ります。松の枝の部分も純銀で正確に作ります。桂さんは、国宝の金鶴は本当に美しい鶴だと言います。
その場に本物の鶴がいるような感じがしてどうやってつくるのだろうかと試行錯誤しています。何十種類の道具を使い分けてつくりますが当時は道具も限られています。
国宝作品と照合しながら細部を修正します。できあがった鶴は今年10月に奉納を予定しています。
江戸彫金の技を受け継ぐ人間国宝・桂盛仁の展覧会が開催(練馬区立美術館、~2019年2月11日)https://t.co/tGw6wA8CPE@nerima_museum pic.twitter.com/AAJyUZFZuh
— 美術手帖 ウェブ版 (@bijutsutecho_) November 28, 2018
(美術手帖 ウェブ版@bijutsutecho_さん、アップありがとうございます。)
金鶴銀鶴の謎 奈良国立博物館名誉館長 内藤栄さん
金鶴銀鶴の復元にあわせ、春日大社と奈良国立博物館は、共同で研究・調査を行いました。その結果、鶴の胴体に空洞があったことが判明しました。
奈良国立博物館名誉館長の内藤栄さんによると、鶴と一緒に保管されている洲浜(すはま)は、鶴との関係さえわからなかったそうです。
しかし、今回の調査で最新のCTスキャンの技術で調べた所、洲浜に銀の枝がささっていたのがわかりました。
復元は、現在の調査研究でわかったことを反映させます。洲浜も復元をすることになりました。木で作り、色も当時のものに着彩をして再現させました。
余談にはなりますが、銀の鶴にはなんと銀の上に金メッキが施されていたこともわかりました。当時は、今まで以上に華やかだったのでしょうね。
8か月の時間をかけてようやく番(つがい)の金鶴が完成しました。番の鶴はいつまでも寄り添って若宮様の元に生き続けるようですね。
春日大社の神宝「金鶴洲浜台」 平安のきらめき再現 https://t.co/8kw3dRhNnf 春日大社(奈良市)は4日、20年に1度の式年造替(ぞうたい)が行われている摂社・若宮神社の国宝について、制作当時の姿を再現するために新調した作品を報道各社に公開した。純金の鶴が純銀の樹枝に止まる、高さ約14セン…
— museumnews jp (@museumnews_jp) April 5, 2022
(museumnews jp@museumnews_jpさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年4月8日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2021年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアムは2021年秋からは新規放送がなく
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/