こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』スペシャルは、「家具」。
私にもお気に入りのちゃぶ台があります。木のぬくもりがいいんですよね~。暮らしになくてはならない家具がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、家具の世界へ。
26日(水) 夜7:30は 90分拡大版!
#美の壺スペシャル_家具北欧イスの名品から、若い世代に大人気の#ちゃぶ台 まで!歌舞伎俳優 #中村隼人 さんの鏡台から #たんすの女王 まで!みんな大好き家具の世界にどっぷりはまる!
26(水)午後7:30~ BSプレミアム・BS4K
#家具 #民芸家具 #名作椅子 pic.twitter.com/m5ofDqTlpB— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) April 19, 2023
椅子に興味がある方は、「すわる、感じる 椅子(いす)」も合わせてごらんくださいね。
美の壺 「すわる、感じる 椅子(いす)」<File 442>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
今回の美の壺スペシャルは「家具」がテーマ■世界の名品から日本伝統の家具まで■若い世代に大人気!釘を使わない丸ちゃぶ台は“用の美”の結晶■民芸家具の職人技が作り出す心地よさの秘密とは?経験が削り出す極上の座り心地■歌舞伎俳優、中村隼人さんの鏡台に秘められた伝統への思い■雪国の気候が生み出す「たんすの女王」■祖母の思い出の家具の修理に密着。家具が織りなす日本の生活を切り取ります。お楽しみに!
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】俳優…遠藤憲一 歌舞伎俳優…中村隼人
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
1つ目のツボ「共に暮らす」
美の壺:塩見 奈々江(しおみ ななえ)さん 栃木県足利市
塩見奈々江さんは、築121年の古民家でお気に入りの家具に囲まれて暮らしています。
18歳の頃から10年、イタリアに住んでいて、ヨーロッパの古い家に住む姿にあこがれていたそうです。
8年前、東京より栃木県足利市へ引っ越してきました。玄関から大きな土間を上ると、アンティークの家具が並んでいます。
茶たんすもありますね。
韓国の「バンダジ(半閉櫃)」には、布や毛布、クロスなどが収納されています。
なんと、鏡台かと思われる家具は、日本の引き出しにイギリスの古い鏡を合わせたものです。
組み合わせがいいですね。
塩見さんのこだわりは、空間に合わせることだそうです。年代に関係なく、素朴なものや、パッと見てどこの国のものかわからないものの方が好きだそうです。
塩見さんの主宰する「アンティークス・バガット」は、実店舗を持たず、ヨーロッパでの町を巡り、買い付けたアンティークを販売しています。
ヨーロッパの古き良きものを愛し、着物ライフも楽しんでいる塩見さんの暮らしに憧れます。
皆様ごきげんよう。ヨーロッパの古きよきものを愛しつつ、着物もおしゃれに楽しまれている「アンティークス・バガット」主宰の 塩見奈々江さん。そのセンスを育んだものとは……?https://t.co/6ceKPKvFMF https://t.co/Xswp0Gh9Q3 #着物 #キモノ #kimono
— 美しいキモノ (@uk_kimono) August 7, 2022
(美しいキモノ@uk_kimonoさん、アップありがとうございます。)
美の壺:山本明弘さん アンティーク家具店主 東京世田谷区
東京・世田谷の「アンティーク山本商店」は、江戸時代後半から昭和30年くらいまでの日本の家具を専門に取り扱っています。
創業78年、店主の山本明弘さんは3代目になります。シンプルなデザインですが、存在感のある家具が多く、作りの良さが飽きのこないそうです。
店内にある昭和30年代の本棚は、ナラの木の一枚板の構造でしっかりとしたつくりです。
取っ手に線を入れてデザイン性を豊かに、木目は単調にならないようにと、職人のこだわりが随所に込められています。
山本さんに、お店の一番人気「丸ちゃぶ台」を紹介してくだいました。昭和30年代のもので折りたたみ式です。日本の小空間な家でも使えるように工夫がされています。
釘を使わず、組み立て最後に天板を取りつけます。天板のみぞは、お茶をこぼしても垂れない機能性を追求しています。
税込み9500円。公式ネットショップで購入可能です。
可愛いですねー。ちょっと気分を変えたいときにもいいかも。ほしくなっちゃいました。
時間とお金がゆっくり流れた時代、一つのものを丹精込めて作り、育てた娘を嫁がせる気持ちで作品を作ったのだろうと、当時の職人の思いを語ってくださいました。
アンティーク山本商店に行きましたが、ものものが可愛すぎて破産の気配がしたので逃げ帰ってきた pic.twitter.com/6F540TAKtm
— 泉 (@_izumiii) July 18, 2022
(泉@_izumiiiさん、アップありがとうございます。)
美の壺:丸ちゃぶ台を買った岩崎 杏(いわさき あんず)さん
ミニサイズの丸ちゃぶ台を購入した岩崎杏さんに取材をしました。本を読んだり、食べたりするために購入しました。
岩崎さんは、新しいものはときめかないそうです。新しいものにないキズなどが深みを醸しだして心ひかれるのだそうです。
古いものが大好きな岩崎さんは、現在、築50年のアパートに住んでいます。
丸いちゃぶ台は、たためる便利な点と部屋にちょうど合う大きさが気に入っています。
岩崎さんが今ハマっているものは、アナログレコードです。部屋には、昭和アイドルのレコードがあります。
部屋から流れている曲は、中森明菜さんです。
昭和生まれには懐かしいですね。岩崎さんは、昭和アイドルに新鮮さを感じるといいます。ノスタルジーだけではないものがあるのだそうです。
お気に入りの家具と暮らすことで、心地いい空間が生まれ心豊かになります。
https://twitter.com/antiqueYAMAMOTO/status/1519880226146193408
(アンティーク 山本商店@antiqueYAMAMOTOさん、アップありがとうございます。)
2つ目のツボ「すわって 触って 眺めて」
美の壺:織田 憲嗣(おだ のりつぐ)さん 椅子研究家 日本家具デザイナー 北海道上川郡東川町
北海道東川町の倉庫に世界中の名品と呼ばれるイスが保管されています。
保管されているイスの数は、なんと1350脚もあります。
集めたのは、世界的イスのコレクターの織田憲嗣さんです。織田さんは、20代の頃からイスの魅力にハマり、50年かけて集めてきました。
織田さんは、イスは人間の身体に最も近い道具で彫刻作品に勝るとも劣らない美しさがあると言います。イスは家具のデザインの中で最も難易度の高いものです。
織田さんお気に入りのイスを紹介いただきました。
1949年、デンマーク(デザイン:フィン・ユール)は、包まれるようなイスです。機能性だけではない満足感を与えてくれて威厳を感じます。
同じく1949年のデンマーク(デザイン:ハンス・J・ウェグナー)のイスは、イスの中のイスと呼ばれるものです。J・F・ケネディが、討論会で座ったことで有名になりました。
織田さんは、イスは奥が深く、使えて、実用性も兼ね備えて置いておくだけで美しく鑑賞の機能もあるのだとイスの魅力を語ってくださいました。
「北欧デザイン展」@ 日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール。椅子研究家の織田憲嗣さんのコレクションから北欧のデザインを紹介。作品は300点と充実してます。北欧の部屋を再現したコーナーも。朝から夜をイメージした照明の演出も楽しい。実際に座れる椅子もありました。21日まで。動画を除き撮影もOKです pic.twitter.com/8mcUVcvzoy
— はろるど (@harold_1234) March 2, 2023
(はろるど@harold_1234さん、アップありがとうございます。)
美の壺:イスの邸宅
織田憲嗣さんは、イス好きが高じて、21年前にイスを中心とした家具のための家をつくりました。お気に入りのイスや家具をどう配置するかを決めて部屋の設計をしたそうです。
リビングルームにおじゃましました。部屋のいたる所にイスがあります。その数50脚です。すごい数ですね。貴重なイスも名品のイスもありますが、どのイスも必ず使うそうです。
織田さんは、すべてのイスにその時々の気分で座ります。使わないと本当の良さがわからないからだそうです。織田さんがリラックスする時に座るイスがあります。
愛犬と席を取り合い、食後には、うたた寝をしてしまう至福の時のイスだそうです。イスは、それぞれの場所や時間でちがう喜びを与えてくれるそうです。
織田さんにとっていすは、最も身近でものであり、生きる喜びや目的を教えてくれた飽きることのない存在だそうです。イスに包まれた生活もいいですね。
椅子研究家で東海大学名誉教授の織田憲嗣さんが、”椅子と暮らすために”自ら設計された北海道の邸宅。https://t.co/ljLvgiRBuL #椅子 #chair pic.twitter.com/9y4IBQwGC8
— 婦人画報 FUJINGAHO (@fujingahojp) July 21, 2016
(婦人画報 FUJINGAHO@fujingahojpさん、アップありがとうございます。)
美の壺:イスの歴史
イスは、古来より権力者の象徴でした。
古代エジプトのツタンカーメンの玉座は、正面にはライオンが配され、背もたれ部分にツタンカーメンとその妻アンケセナーメンの姿が描かれています。
18世紀、フランスのルイ15世の頃になると曲線を多用したデザインや座り心地のよいイスが作られるようになりました。
そしてイギリスでは、ウィンザーチェアが生まれました。機能性やデザインが日本を始め世界に影響を及ぼしました。
日本で本格的に家具が作られるようになったのは、江戸時代末期から明治にかけての頃からです。外国から入った洋家具を大工が見よう見まねで作るようになりました。
美の壺:池田 素民(いけだ もとたみ)さん 家具工房役員 長野県松本市
長野県松本市では、江戸時代より家具づくりがされていました。その中で転機をもたらしたのが柳宗悦らによる民藝運動でした。
民芸家具の代表的存在がウィンザーチェアです。イギリス人の指導を受けながら昭和28年に誕生しました。
松本市の「松本民芸家具」では、当時の工法を守りながらイスが作られています。ウィンザーチェアの背もたれのアーチは、木を水で蒸し、やわらかくして手作りの型を用いて曲げていきます。
座面は、手のひらに全精神を集中して1時間削ります。お尻の部分が最も深く、膝にかけてなだらかに立ち上がっています。
松本民芸家具の池田素民さんは、人が使うものは、座り心地に優しさがあり、姿かたちに変化があると言います。朝夕などの時間帯や使い込んでいくうちに違いがでてきます。
使われる方々の喜びの声を耳にすることで、今後も人々に役立てて行くもの作っていきたいと抱負を語って下さいました。
松本民芸家具・中央民芸ショールーム https://t.co/MchkEeUpYU 城下町色濃く、なまこ壁の土蔵造りの街並みが残る中町通り商店街にあるお店。日本のみならず世界各国の丁寧なて仕事で作られた製品が1、2階に品よく並ぶ居心地の良い空間。 pic.twitter.com/LO39lc7DdH
— Tak(たけ) @『いちばんやさしい美術鑑賞』 (@taktwi) February 14, 2022
(Tak(たけ) @『いちばんやさしい美術鑑賞』@taktwiさん、アップありがとうございます。)
3つ目のツボ「木を組む 伝統を継ぐ」
美の壺:中村 隼人さん 歌舞伎俳優
歌舞伎俳優の中村隼人さんが登場します。
美しい方ですね。歌舞伎役者にとってなくてはならないのが「化粧前」と呼ばれる鏡台です。中村さんにとって鏡台は、仕事のスイッチを入れてくれる特別な存在です。
7年前、鏡台を新調しました。子どもの頃は、祖父の四代目中村時蔵(なかむらときぞう)さんの鏡台を譲り受けていました。
鏡台を新調するのにあたり、参考としたのが大叔父の初代中村(萬屋)錦之助(よろずやきんのすけ)さんの鏡台でした。
中村さんにとって大叔父・錦之助さんは、父が襲名した親近感も手伝ってかっこい人という印象がありました。
新調した鏡台の木材は、ナラの木で「とらもく」と呼ばれる虎模様の木目に大きな鏡、取手には萬屋の家紋が配されています。
2年をかけて職人と打ち合わせて作りました。
刷毛(はけ)を吊るす場所も広く、こだわりの化粧前です。鏡台ができた時、中村さんは言葉が出ないほどの感動でmいろんな感情が沸いたそうです。
歌舞伎は、先輩方を敬い、芸を継承していいきます。鏡台も同じで、父や祖父より受け継ぎます。
中村さんも後々はこの鏡台を使ってもらえるような、憧れられる、ひとかどの役者になりたいと誓いを語ってくださいました。
44年ぶり、歌舞伎版タカラヅカ 猿之助公演「不死鳥よ波濤を越えて-平家物語異聞-」 5月3日開演、東京・明治座(神戸新聞NEXT) https://t.co/qyR5wpb0AN https://t.co/MEpvMRWz3z#市川猿之助 #中村隼人 #明治座 #歌舞伎 pic.twitter.com/KYBgD3GThj
— 中村 福助 official (@fukusuke9th) April 27, 2023
(中村 福助 official@fukusuke9thさん、アップありがとうございます。)
美の壺:渡辺 光(わたなべ ひかる)さん 渡辺 久瑠美(わたなべ くるみ)さん 指物師(さしものし) 東京都荒川区
渡辺光さんは、中村隼人さんの鏡台を作った指物師です。
下の台と鏡のバランスや、座った時の木目が違和感なく自然に使えて木目をアピールできるかという点に、苦心したそうです。
渡辺さんの作る江戸指物は、釘を使わず板材や棒材に「ほぞ」と呼ばれる凸凹をノミなどで彫り、組み合わせて作る和家具の技術です。
渡辺さんの工房で組み手の作業を拝見しました。
一緒に作業をするのは、弟子で次女の久瑠美さんです。作業も息が合いますね。久瑠美さんによると、どの工程も簡単なものはなく、失敗は許されない作業だそうです。
すごい技ですね。
指物の特徴は、外れないようにハの字にして組みます。端をしっかり仕上げ、両側を斜め45度にして組み手を隠します。
木目がつながって1枚の板を折り曲げたように美しいですね。
渡辺さんは、喜ばれる声を聞くとファイトが沸き、この年になって仕事がわかるようになって楽しくなってきたそうです。
職人さんの心意気を感じます。
【おうちで楽しむ #荒川区伝統工芸品コレクション ⑦指物】
釘を使わず木材を組みあげる指物の技。中でも江戸指物は、丈夫な一方、すっきり見せる「華奢さ」が見どころ。井上喜夫氏の楽屋鏡台は漆で拭き上げられた木目の美しさに視線が引きつけられます。#荒川ふるさと文化館https://t.co/3riklGIwqm pic.twitter.com/quYFjVI8B4— 荒川区 (@arakawakukoho) March 4, 2021
(荒川区@arakawakukohoさん、アップありがとうございます。)
4つ目のツボ「感性を引き出す」
美の壺:齋藤 令子さん 矢澤 倉一さん 福島県大沼郡三島町
日本の伝統家具にたんすがあります。
その中でも桐のたんすは、絹のような美しさより「たんすの女王」と呼ばれています。桐のたんすは、火災やカビ、虫に強く、目がつまった美しい木目が特徴です。
奥会津の福島県三島町は、日本有数の桐の産地として有名です。
50年前、三島町に嫁いできた齋藤令子さんのお宅には、着物を収めるたんすがずらりと並んでいます。古いものは、お姑さんのもので昭和初期のものです。
80年前のたんすを受け継ぎ、今でも現役で使っているそうです。
素晴らしいですね。
斎藤さんは、三島の桐でたんすを作りました。昔は、三島の町中に桐の木があったそうです。
三島では、娘が生まれると桐の木を植えて、嫁ぐときにたんすにして持たせる風習がありました。
桐の木専門員矢澤倉一さんによると、伐採は、木の寿命まで40年から50年置いて置くそうです。雪が降るため一定の温度で凍害も少ないため、よい桐ができるのだと語って下さいました。
カビが生えたり、虫に食われたりという失敗を防ぐため、着物などの収納に古くから活躍してきたのが、“桐”のたんす。
近年、その数は減少傾向。桐たんすの持つ機能性を活かす道はないものか。日本一の桐と称される福島県・三島町でお話を聞いてきました。
読みものはこちら:https://t.co/GlRLQDZROK pic.twitter.com/DFj4guirjV
— 中川政七商店 (@nakagawamasa7) April 28, 2022
(中川政七商店@nakagawamasa7さん、アップありがとうございます。)
美の壺:廣瀬 充良(ひろせみつよし)さん 桐たんす工房役員
三島町にある桐のタンスの工房には、伐採された桐の木が置いています。
渋抜きという乾燥をしています。
3年から4年、木を放置することで、桐の渋み成分が抜けて、色の変化を起こしにくくなるそうです。渋抜きをした木で、ある程度たんすを組み立てた後、カンナで削ります。
ツヤツヤしてますね。女性の肌みたいです。「会津桐タンス」の廣瀬充良さんによると、三島の桐の木の特徴は、カンナをかけると絹のような光沢が出るそうです。
そのため、ていねいにカンナがけをするそうです。桐は木材がやわらかいため、こまめに刃を研ぐ必要があります。
カンナをかけの作業が始まりました。
数分もしない内にカンナを交換します。削られるのは、テッシュ1枚程度のうすさです。削ると窓の外が映り込むような輝きです。
きれいですねー。
染料にとのこを混ぜたものを塗ってロウで仕上げて完成です。木を植えてから半世紀の時間が費やされたんすの女王が誕生しました。
〜三島の会津桐が紹介されています〜
紹介するのは会津桐タンス(株)⚫︎ふくしまから はじめよう。Facebookページより
「ものづくりのストーリー、製品を通じて、福島のこだわりを、そしてその魅力を感じてほしい。」
→https://t.co/elGok9Q0Zm pic.twitter.com/9T29EKzLQE— 三島町観光交流舘からんころん(公式) (@karancoron23) February 4, 2017
(三島町観光交流舘からんころん(公式)@karancoron23さん、アップありがとうございます。)
美の壺:八重樫 榮吉(やえがしえいきち)さん 金具職人 宮城県仙台市
江戸時代中期にたんすが普及するまで、日本では、ふたのついた「ながもち」や「つづら」を使っていました。呉服店ができ庶民が多くの衣類を持ち、たんすが広まりました。
たんすは、しだいに装飾が施され華やかさを楽しむようになりました。宮城県の仙台たんすは、江戸時代末期に地場産業として誕生しました。
木材は、ケヤキと栗の木です。指物で作られ表面にうるしが塗られています。
仙台たんすの特徴は、たんす全体に散りばめられた「たんす金具」があります。
ひとつのたんすに100の金具が使われています。補強と装飾が兼ね備えています。八重樫榮吉さんは、数少ない手打ち金具職人です。
龍や牡丹といった縁起の良い柄をモチーフにしています。1枚の鉄板からたんす金具を作ります。たがねを駆使してさまざまな柄を生み出しています。
たがねも八重樫さんのオリジナルです。鉛を溶かして作ります。2週間をかけて、リズミカルに凹凸をつけて1枚の柄を作ります。
八重樫さんは、作る時に自分が龍になり牡丹になった気持ちで彫ります。命が吹き込まれているようで、たんすがいきいきとしていますね。
https://twitter.com/sendai_rekimin/status/1587707206329585665
(仙台市歴史民俗資料館@sendai_rekiminさん、アップありがとうございます。)
5つ目のツボ「家具に思いを乗せて」
美の壺:今田 景子さん 家具工房社長 京都府宇治市
全国より持ち込まれた家具を直す工房があります。京都府宇治市にある「enstol(エンストル)」は、修理を中心にオリジナル家具の制作を行っている家具工房です。
6年前にオープンしました。エンストルでは、新しく家具を作るのではなく、依頼されたニーズに合わせて修理をしています。
きれいに直して欲しいという依頼もあれば、現状を残した状態で直してほしいという要望もあります。
修理の用途で技術や直し方もさまざまで使い分けが難しいそうです。
エンストルのスタッフの方々が、作った職人の思いをくみ取りながら、要望に応えて修理をしています。
社長の今田景子さんによると「機能的に優れた既製品もあり、購入した方が安いものもありますが、ものを直すだけではなく、その時の思い出もよみがえるようなメモリアルなもの」だそうです。
【京都府 イベント情報】「enstol -エンストル-」で6月19日(金)に『2020夏 家具の修理&リメイク相談会 』が開催されます。※感染拡大防止のため、予約制とさせていただきます。https://t.co/7AcoHgHYHQ pic.twitter.com/ko0fwps3jC
— チルチンびと広場 (@chilchinhiroba) June 15, 2020
(チルチンびと広場@chilchinhirobaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:住田 菜都子(すみだ なつこ)さん 思い出のキャビネット
昨年12月、エンストルに古いキャビネットの修理の依頼がありました。
依頼主は、京都・長岡京市の住田菜都子さんです。昨年、他界した祖母・田中雅子さんが愛用していた品です。
取手が欠け、木や塗装のはげがあります。
住田さんは、祖母が亡くなり、遺品を整理する際、捨てると聞き、さみしく思い祖母との思い出のキャビネットに寄り添いたいと思い修理を依頼しました。
修理は、欠けた引き出しのみを取り外し新しい取手を木で作りました。はがれていた部分を直し、塗装をして元の色とかわからないように調和しています。
素敵なキャビネットですね。
新しさと古さが混在しているようなぬくもりを感じますね。住田さんは、生前、祖母からもらったお年玉やお小遣いを祖母との思い出の品の修理に使いました。
よみがえった棚には、思い出の品々を並べました。祖母との思い出を詰めて、新しい未来をキャビネットと共につくりだしていきます。
京都・宇治の「enstol(エンストル)」の家具修理。家具とともに歩んだ歴史も大切に https://t.co/1j99iTLI5m
— LIFULL HOME'S PRESS (@HOMES_PRESS) September 4, 2020
(LIFULL HOME’S PRESS@HOMES_PRESSさん、アップありがとうございます。)
美の壺:棚川一二三さんは誰?
今回も登場しました。遠藤憲一さんです。スペシャルでは、おなじみですね。
前回は、着物スペシャルで「着物さん」として登場。
美の壺 「着物」スペシャル:お店や場所ブランドはドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺:再放送はいつ?
今回は、さすらいの指物師「棚川一二三さん」として草刈家にやってきました。
職人さんぶりが似合ってますよねー。さすが。
本日4/26(水)19:30〜
「美の壺スペシャル 家具」
に出演します。
みてね#美の壺 #BSプレミアム https://t.co/x16h1KKqgN pic.twitter.com/pWNXaADps9— 遠藤憲一公式 (@enken_enstower) April 26, 2023
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。