こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「木の箱」。
解かないと、開かない箱。曲線の箱、海外でも人気、箱根の寄せ木細工の箱がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
— ぶぶ (@imRLLXRlsIDhnyz) March 12, 2021
いざ、不思議の木箱ワールドへ。
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
人間国宝が、朱漆と黒い鉄金具を組み合わせ作った重厚な木箱。陶芸家・河井寛次郎が「元気が出る箱」と愛(め)でた、その魅力とは?
▽箱の概念を覆す、曲線だらけの複雑なフォルムをもつ木箱。自作の道具を駆使して作る職人技に密着!
▽海外でも人気の箱根寄せ木細工の箱は、1536回仕掛けを解かなければ開かない、まさに知恵と工夫の宝庫!
▽箱に使うくぎまで木で自作、高級桐(きり)箱職人のこだわり!<File476>
出典:番組公式ホームページ
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「大事なものは大事な箱へ。」
郷土人形 千葉惣次さん
千葉惣次さんは、江戸時代のものを中心に大小100以上の木箱を集めています。
千葉県長南町で約150年作り続けられている郷土人形 芝原(しばら)人形を作る人形師だからです。
「草の子窯」4代目の千葉惣次さん
江戸時代に作られた練物玩具のミミズク。赤色で塗られているのは天然痘をもたらす疱瘡神除けのためであり、また、ミミズクが目を大きく見開くイメージから失明の原因となる率が高い天然痘に対する呪禁として作られたと考えられています。(画像は芝原人形4代目・千葉惣次氏の蒐集品) pic.twitter.com/6Kp2jXKsFE
— 一魁斎 正敏@浮世絵スキー&狼の護符マニア (@ikkaisai) March 5, 2021
(一魁斎 正敏@浮世絵スキー&狼の護符マニア@ikkaisaiさんアップありがとうございます)
千葉さん手作りの杉の木箱もあります。壊れやすい土の人形をしまうのには、たくさんの箱が必要でした。
集めた箱の中には 人形作りのための貴重な資料もしまわれています。
京都・五条坂 河井寛次郎記念館
民芸運動をけん引した陶芸家・河井寛次郎。自ら設計した住まいが生前のままに残されています。
「用の美」を愛した河井寛次郎のお気に入りの箱が登場します。
作ったのは木工の人間国宝黒田辰秋。朱漆と黒い鉄金具の力強いコントラストの箱を、寛次郎は「元気が出る箱」と愛用していたそうです。中に入れていたのは愛用のネクタイ。
一度拝見してみたいですね。
日本の民芸を興した河井寛次郎の邸宅をそのまま残した河井寛次郎記念館へ!→ https://t.co/oA0DRMd6of 河井寛次郎が暮らしていた息遣いを感じることのでき、自然と心が落ち着く場所です。 pic.twitter.com/Z3MtnWS5TR
— #Photo阪急(阪急電鉄) (@hashphotohankyu) March 7, 2017
長野県茅野市 土岐千尋(ときちひろ)さん
長野県茅野市 黒田辰秋に師事した木工芸家、土岐千尋さんが登場します。
https://twitter.com/osakachushin/status/1049102101404684288
(ブログdeバーチャル駅長(阪急電鉄)さんアップありがとうございます)
土岐千尋さんの箱は四角という 従来の概念を打ち崩す変幻自在な曲線の箱ばかり。
意匠に富んだデザインは、もともと グラフィックデザイナーをしていた経験から生まれるといいます。
今も辰秋から言われたある言葉が心に深く刻まれている土岐千尋さん。
「自分の十八番を作りなさい。これなら誰にも負けないんだって自分のものを作りなさいというのはすごく心に残っていて、それが洒落じゃないんですが色々作っているうちに自分に一番合ってるなと思うようになって」と語ります。
また、新たな十八番が誕生します。
美の壺:2つめのツボ「箱と中身は一心同体」
京都・四条通りにある美術館。
近現代の絵画から工芸に至るまで幅広いコレクションで知られている何必館(かひつかん)が登場します。
展示の目玉は魯山人です。
昭和29年にニューヨークの近代美術館で展覧会の外遊の帰りの時に、魯山人はピカソに会いに自分の作品を桐箱に入ったもの持って行くと、ピカソはそれをもらってずっとその桐箱を見ていたそう。
ピカソは箱は海外にはあまりないから非常に不思議がって箱の話ばかりをしていたそうです」
この美術館には最もデリケートな器を入れた箱があります。漆の箱を開けると、また中から桐箱が。
桐箱の中からは、ちりめんに包まれた器がやっと姿を現します。直径40センチの楽焼の大鉢。
「つばき鉢」は低温で焼かれているため脆いのだそうです。
大きくて脆い。それはお姫様のように扱わなければなりませんね^^
大分県立美術館で4月15日から開催される「何必館(かひつかん)コレクション 北大路魯山人 ー和の美を問うー」展。写真の「つばき鉢」は何必館で拝見したことがありますが、豪快でいかにも魯山人らしい逸品! プリツカー賞受賞建築家、坂茂(ばんしげる)氏設計の建物も素晴らしい! 84 pic.twitter.com/rH0h38nJIo
— 和樂(雑誌)公式 (@warakumagazine) April 3, 2017
指物師 清水隆司さん
京都で桐箱を制作する指物師の清水隆司さんが登場します。
箱は入れるものの格によって作り方が変わると言います。
「髪の毛一本分くらいの筋のいがみ方、取り方一つによって変わってくるのです。木としては精度を出さへんかったらうまいこと入らへん」そう。
清水 隆司さんの投稿 2021年3月11日木曜日
美の壺:最後のツボ「遊び心は止まらない」
箱根の秘密箱
明治27年 箱根で指物師 大川隆次郎が考案した大川式「秘密箱」。
父親が 隆次郎の弟子で自らも秘密箱を受け継いできた二宮義之さん 90歳。
秘密箱の歴史を知る 生き字引です。秘密箱の解説をしてくれました。
二宮義之さん「からくり創作研究会」という団体で、「伝説の秘密箱マイスター」と紹介されていました。
そうか、箱根寄木細工は、寄木と秘密箱とで別々に発展してきたものなんですね。
二宮義之さんの六本組木セット。
一見すると20本しかないようだけど、中に4本隠れている。4種類の樹種で六本組木を作ることが出来る。
組木の方は比較的簡単、箱に戻す方がパズルとして難しい。 pic.twitter.com/LKrbDGeYHo— たに~ (@y_tanii1970) October 16, 2019
(たに~@y_tanii1970さんアップありがとうございます)
からくり箱
秘密箱をさらに進化させた「からくり箱」のデザインに取り組んでいる亀井明夫さんが登場します。
亀井さんはからくり細工「安兵衛」の店主、さきほどの「からくり創作研究会」の会長でもあります。
亀井さんのサイコロ箱は1の隣が6。ふつうのサイコロとは違う向きに目がついています。1から6に順番にころがすと開くからくりです。
面白いですね。
「亀井明夫」さんのサイコロ型からくり箱。
左のようにサイコロの目が普通と違うのが開けるヒントになっている。
中央の小さいのは普通のサイコロの目になった物。
右はサイコロの目を全部無くしてしまった物。もはやサイコロではない。 pic.twitter.com/gptUn08qej— たに~ (@y_tanii1970) June 10, 2019
(たに~@y_tanii1970さんアップありがとうございます)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2019年05月10日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/