こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「食を彩る 絵皿」。
豪華な絵皿は飾るだけで華やぎますね。骨董好きには、はずせない絵皿がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、絵皿ワールドへ。
モデル #冨永愛さん も絵皿ファン。毎日の食卓で使う、お気に入りと選び方を大公開!
陶磁研究家 #森由美さん は絵皿の味わい方を紹介。江戸時代と明治時代の「染付(そめつけ)」の違いも!
明日夜7:30~ BSプレミアム・ BS4K pic.twitter.com/wjyOYLi9tB
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) August 14, 2023
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
モデル冨永愛さんも絵皿の大ファン!ふだんの食卓で使うお気に入りを大公開!冨永愛流の選び方とは?!▽骨董(こっとう)市でも絵皿は人気!陶磁研究家に聞く絵皿の味わい方▽気鋭の陶芸家・浜野まゆみさん。江戸時代の古伊万里を探求する手仕事の技▽柳 宗悦が絶賛した普段使いの「石皿」とは!?▽ふぐ料理店ならではの絵皿使いこなし!▽金継ぎで生まれる新たな景色!<File586>
出典:番組公式ホームページ
【出演】モデル…冨永 愛 陶磁研究家・戸栗美術館学芸顧問…森 由美 陶芸家…浜野 まゆみ 陶工・八代半次郎後継…水野 雄介
【ナビゲーター】草刈正雄 【語り・天の声】木村多江
美の壺:1つめのツボ「時代の息吹を楽しむ」
美の壺 冨永愛さん ファッションモデル
ファッションモデルの冨永愛さんが登場します。
17歳のころから国内外で活躍している冨永さんが、SNSに投稿する写真は、「絵皿」です。江戸時代から昭和初期の伊万里焼を集めています。
絵皿に出会ったきっかけは、若い頃から海外に行くことが多く、生まれた育った日本の文化を知らないと感じたことからです。
着付けを学び、骨董市に訪れ、その中で絵皿に興味を持ったそうです。冨永さんのお気に入りの絵皿は、豪華絢爛なものではなく、生き物が描かれている絵皿です。
愛嬌のある金魚さんですね。金魚の目がコミカルに描かれています。冨永さんは、抜け感があり人間と同じでクセがあっておもしろいと言います。
そして、普段の食卓にも絵皿を使っています。自分が気に入って買った器を食卓に出してこそ、器を楽しめると考えています。普段使いで使うことで家族に伝えることもできます。
冨永さんは、ライフスタイルで古い絵皿を伝えていければと思いを語ってくださいました。素敵なライフスタイルですね。絵皿に囲まれる食卓なんてあこがれますね。
冨永愛、旬野菜をつかったアレンジ肉巻きを公開!華やか絵皿で見た目にもこだわり #芸能ニュース #芸能 #ニュース https://t.co/UAEV76iJSH pic.twitter.com/rI8aSO2ZVH
— スポーツ報知 芸能情報 (@hochi_enta) May 22, 2023
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美の壺 森由美さん 陶磁研究家 戸栗美術館学芸顧問
東京有楽町にある東京国際フォーラムでは、毎月第1・3日曜日に「大江戸骨董市」が開催されています。その中でも外国人や若者に人気なのが絵皿です。
古美術商の家に生まれた陶磁研究家の森由美さんに愛用の絵皿を見せていただきました。白地に青の染付の絵皿です。森さんによると染付の色は、時代を映すものだそうです。
呉須と呼ばれる青色の顔料は時代によって違います。江戸時代のものは、天然の鉱物を使い、色も鮮やかなキレイな青色です。
そして、明治時代以降のものは、人工的に作られた合成コバルトが登場して濃い色が出るようになりました。
絵皿の模様も江戸時代は、手描きですが、明治時代以降になると型紙や印刷のものが多くなります。よく見るともようがズレているものもあります。
森さんは、絵のズレを探し、手仕事のおもしろさを発見ができる楽しさがあると言います。また、もようを季節に見立てたりするのも日本文化を楽しむひとつだと提案くださいました。
ちなみに森さんのお父様は、古美術商の中島誠之助さんです。古美術をめでながら話される雰囲気が似ていますね。
「西郷工芸の郷」ミニフォーラム開催
今回の講師は、「開運!なんでも鑑定団」でおなじみの陶磁研究家 森由美さん。人間国宝前田昭博さんとのトークセッションも!【日時】7月15日(日)午後4時~
【場所】西郷地区公民館(鳥取市河原町牛戸15-1)
【お問合せ先】0858-85-0445 pic.twitter.com/Pathgk1RNm— アートピアとっとり@鳥取県公式 (@artpiatottori) June 21, 2018
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美の壺:2つめのツボ「先人の技をたどる」
美の壺 浜野まゆみさん 陶芸家 佐賀県唐津市
佐賀県唐津市の陶芸家 浜野まゆみさんは、大学で日本画を学び、九州の古いやきものに魅せられて移住しました。
作る作品は、染付の絵皿が中心です。生地の風合いや文様、かたちなど、古い時代の絵皿を参考にしています。
江戸時代初期の有田で作られた古伊万里に興味があり、古い陶片からいにしえを探っています。浜野さんは、いにしえから釉薬や呉須の色など、学べることがたくさんあると言います。
今、浜野さんが作っているのは、軍配型の絵皿です。糸切り成形で作ります。糸切り成形は、現代で作る人は、ほとんどいませんが、江戸時代初期の有田で作られていた技法です。
陶土を糸でスライスして作ります。浜野さんは、当時の技をたどることで職人の思いを感じたいと思っています。
軍配型の皿に絵付けをするモチーフは、藤です。藤は子孫繁栄の吉祥柄です。江戸時代の意匠は優れていて筆が進むと言います。焼成する窯も江戸時代の登り窯を再現したものです。
窯に任せ、自然に任せ、予測外のこともありますが、それにも向き合い勉強熱心な作家さんです。
【唐津と伊万里 展】より 染付兎紋分銅形皿/浜野まゆみ(佐賀) をご紹介いたします。
もともと日本画を学んでおられたという浜野さんの精緻な仕事が伺えるお皿です。おつまみを盛って、お気に入りの盃と並べるととても楽しそうです。 https://t.co/nz4aXbx1hH pic.twitter.com/xbZEpLLPDs
— kyoto yamahon (@UTSUWAyamahon) September 24, 2017
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美の壺 水野雄介さん 陶工・八代半次郎後継 愛知県瀬戸市
民藝運動の父・柳宗悦が愛した絵皿があります。石のように丈夫なことから「石皿」と名がついている絵皿です。
厚みがある器で口辺に大きな反り縁があり、柳や植物などの絵が素朴に描かれています。江戸時代終わり頃から盛んに作られるようになりました。
石皿は、普段使いの皿で、旅籠屋や煮売り屋で使われていたもので、柳宗悦らに見いだされました。愛知県瀬戸市の「瀬戸本業窯」では、伝統を受け継ぎ当時と同じ石皿を今も作り続けています。
陶工で八代半次郎後継の水野雄介さんは、当時、字も書けない職人が表現方法の一つとして描き、日常の器に少しでも彩りや楽しくするために表現したのだろうと紹介くださいました。
石皿には、呉須と鉄の2色のシンプルな線で身近な植物や風景がしゃだつに描かれています。描く作業を見せていただきました。筆で一気に描きます。
水野さんによると、6代目にあたる祖父は、2~3分に1つ作らないと仕事にならない、たくさん描いて、こなれたことから「枯れて美しい」と言っていたそうです。
【瀬戸本業窯ツアー開催中】
日本六古窯の1つ、瀬戸本業窯で伝統的な絵柄、馬の目の絵付け体験。大きさも太さも自分の個性。筆を置いたら一気に書くのがポイント! pic.twitter.com/92O5AZU1T8
— 大ナゴヤツアーズ (@dainagoyatours) June 25, 2023
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美の壺:最後のツボ「景色を生み出す」
美の壺 熊澤彰さん ふぐ料理店オーナー 東京・銀座
東京・銀座にある、昭和33年創業のフグ料理店「ぎんざ姿」の店主 熊澤彰さんが、フグ料理を盛る器は、絵皿を使います。
最初は、薄くさばいたふぐの白身を見せたくて白磁や青磁の皿に盛っていましたが、よりおもしろさを求め絵皿に盛るようになりました。
ふぐ刺しを盛る絵皿は、熊澤さん自らが骨董市に訪れ選りすぐりました。選んだ皿は、江戸時代の染付皿や大胆な文様の織部焼、江戸時代後期の伊万里焼です。
季節や客の好みに合わせて皿を選びます。熊澤さんによると、お客さんにとっても絵皿は楽しいようで、お客さんが見入ってくれるとうれしいそうです。
また、ふぐちりには、客の雰囲気に合わせて「なます皿」を出されるそうです。まるで器も料理の一部ですね。
熊澤さん流の盛り付け方を教えてくださいました。器の7分目に盛ると料理が映えて器も美しく見えるそうです。熊澤さんは、料理を盛ったとき、いい景色だと、器も喜んでくれると感じるそうです。
ぎんざ姿ビル完成 を投稿しました。 #エキサイトブログhttps://t.co/xIQ8U5BUyS pic.twitter.com/7D4qtmbPaw
— おとうちゃん (@cegeros) October 15, 2022
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美の壺 森田いくみさん 金継ぎを楽しむ
森田いくみさんは、ひと味ちがった絵皿のたのしみ方をします。
「金継ぎ」と呼ばれる技法で、器のこわれた部分をうるしなどで接着し、金や銀で装飾をして、新たな絵皿として楽しみます。
森田さんには、思い出深い絵皿があります。亡き夫の家で使われていた絵皿です。夫の家は、商売をしていて、そこで職人や家族をもてなしてきた時に使われていた絵皿です。
今は、金継ぎをして大切に使っています。森田さんは、絵皿が使われた場には、いませんでしたが、その時々の風景や会話がきこえてくるように感じるお皿だそうです。
また、森田さんの友人は、金継ぎをした思い出の絵皿を「菊と菊との間に小川が流れているようだ」と言うそうです。
金継ぎをすることで、景色が生まれ変わり、新たな発見をしたと森田さんは感じたそうです。金継ぎの皿に森田さんは、夫の好物だったいなり寿司を盛りました。思い出深い品なのですね。
絵皿は、代々使われ、つないできた人の思いや感情をもったものに思えるといいます。絵皿は今も生き続け、魂が宿っているようですね。
【丁寧な時間展 三重野景子金継ぎ小皿】
もともと味わい深い絵が描かれた青い絵付けの古物の小皿。金継ぎと覆輪施され、新しい景色となって、さらにかわいい愛着ある小皿になっています。 pic.twitter.com/ejKt4Ga7FN— M.O.N.O.SHOP&GALLERY (@monoshopgallery) May 23, 2019
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美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。