こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』スペシャルは、「沖縄のやきもの やちむん」。
「やちむん」ってなんでしょう。赤瓦やシーサーなどThe沖縄がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、沖縄やちむんワールドへ。
今夜の【美の壺】#沖縄のやきもの_やちむん
古陶から現代の器まで、600点以上のやちむんを集めた店主が語る、やちむんの魅力。琉球王朝の品格を受け継ぐ現代の技。6地域の赤土をブレンドして作る伝統の「嘉瓶(ゆしびん)」など、お楽しみに!
今夜7:30~ BSプレミアム・BS4K pic.twitter.com/MJIT92ztDV— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) December 8, 2022
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
セレクトショップが「日本の食卓にやちむんはぴったり」という理由とは?▽古陶から現代の器まで、600点以上のやちむんを集めた店主が語る、やちむんの魅力▽民藝(みんげい)の柳宗悦や濱田庄司も絶賛した、人間国宝のやちむん▽琉球王朝の品格を受け継ぐ現代の技▽曲線に沖縄の美が宿る!沖縄6地域の赤土をブレンドして作る伝統の「嘉瓶(ゆしびん)」。▽「シーサー」がみんなに愛される秘密とは?!<File571>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】陶工石倉一人 陶工松田共司 陶工玉城若子 飲食店 店主佐久川長将 和食器専門店 店主和田明子 壺屋焼物博物館 学芸員倉成多郎
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つ目のツボ「どっしりと包み込む」
美の壺 和田 明子さん セレクトショップ店主
東京世田谷区豪徳寺にあるうつわのセレクトショップ「うつわのわ田」で注目を集めているのは、沖縄のやきもの「やちむん」です。
どっしりとしていて素材の土を感じられる素朴なやきものばかりです。沖縄の自然を連想させる色彩やあたたかみのある形のうつわです。やちむんは、種類がさまざまです。
例えば「点打ち」と呼ばれる伝統的な水玉模様や子孫繁栄を意味する「唐草模様」や「線彫り」と呼ばれる削りながら模様を浮かび上がらせる装飾的なものもあります。
沖縄そばなどに使われる普段使いのうつわ「マカイ」は、沖縄の代表的なやきもので、沖縄の言葉でどんぶりという意味です。
店主の和田明子さんは、やちむんは、生き生きとしていて動きがあるところが魅力だと言います。
料理の中で、和洋中、エスニックなどごちゃまぜの食事にはやちむんのうつわがカバーしてくれるそうです。包容力のあるうつわなのですね。
うつわのわ田さんで開催中のミニやちむん市に行ってきたよーーー!! pic.twitter.com/TRsg6vD7my
— ⚡️まつもりこ⚡️ (@mats_mo) October 8, 2022
(⚡️まつもりこ⚡️@mats_moさん、アップありがとうございます。)
美の壺 佐久川 長将(さくがわ ちょうしょう)さん 沖縄料店店主
沖縄県那覇市壺屋は、琉球王国の頃からやちむんづくりが盛んな地域です。壺屋で泡盛と沖縄料理を提供する「オニノウデ」の店主 佐久川 長将さんは、やちむん好きがきっかけと
なりお店を始めました。店内には、400年前から現代まで600点以上のやちむんがあります。沖縄の赤い土だけで作られた酒器「鬼の腕」は、お店の名前にもなっています。
腕っぷしのいい船乗りたちが愛用したことから名の由来があるそうです。「カラカラ(沖縄の方言で貸せ貸せ)」と呼ばれるとっくりや抱瓶(たちびん)も紹介いただきました。
抱瓶は、琉球士族が愛用していた三日月型で馬の競技のときの馬に乗る人が装飾として抱え持っていたそうです。
佐久川さんは、沖縄の食材で料理を作りやちむんを大切に使っています。やちむんは、家庭料理からハレの料理まで自然の恵みにやさしく寄り添い、育まれています。
泡盛と陶器と沖縄料理とユンタクを愉しむバー「オニノウデ」。ちょっと不思議な屋号のバーは、国際通りから農連市場へ向かってのんびりと歩くこと10分、ガラス越しに並ぶ酒瓶が目印です。https://t.co/w2WMwDFui7#沖縄clip #沖縄 #沖縄旅行 #沖縄観光 pic.twitter.com/1zHRyBpg8s
— 沖縄CLIP (@OkinawaCLIP_jp) November 11, 2022
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美の壺:2つめのツボ「自然の恵みをうつしだす」
美の壺 沖縄とやむちんと民藝運動
沖縄では、やちむん作りが琉球王朝の頃から盛んでした。中国や東南アジア、朝鮮の影響を受けながら独自に発展していきました。しかしながら戦争が暗い影を落とします。
第二次世界大戦で廃墟となった沖縄は、収容所から103人の陶工が壺屋へ送られました。焼け残った登り窯で、生活のための茶碗作りをすることでやちむん作りが再開しました。
陶工の金城 次郎(1911-2004)は、沖縄で初めて人間国宝になった人です。民藝運動の父 柳宗悦や人間国宝の陶芸家 濱田 庄司に高く評価されました。
柳や濱田は、度々沖縄へ訪れ、金城に技術を指導し交流も深まりました。庶民が日常に使ううつわで、これまでに装飾的で色あざやかなうつわは、日本国内になかったのです。
柳らに紹介されたことでやちむんが全国に知れ渡ることとなりました。
沖縄・榕樹書林の最新刊「金城次郎とヤチムン」入荷です。
柳宗悦の民藝運動と金城次郎についての骨太の論評、壺屋時代の金城作品の読み解き、これまでの作品集には収録されていなかった作品の解説など。
やちむん好きの方にはたまらない一冊です! pic.twitter.com/N9GKBHoWms— まめ書房 -沖縄の本と工芸-神戸岡本 (@mameshobo) August 27, 2016
(まめ書房 -沖縄の本と工芸-神戸岡本@mameshoboさん、アップありがとうございます。)
美の壺 石倉 一人(いしくら かずと)さん 陶工
沖縄県南条市で工房「石倉陶器所(陶房みんどぅま)」を構える陶工の石倉一人さんは、沖縄で生まれ育ちました。
沖縄の身近な自然が創作の源です。潮がひいた時に姿を見せる青い珊瑚礁をモチーフとした台付皿や風にそよぐ沖縄の唐草を青の濃淡で表現している作品もあります。
制作現場にお邪魔しました。この日は、線彫りという技法で唐草を線で表現していました。釘をたたいて平らにした道具で彫っています。
葉の部分は、傘の骨の部分をたたいて平らにして曲げた道具を使っていました。石倉さんは、沖縄のやきものを考える時、石倉さんのおじい様が作ったやちむんを見るそうです。
祖父のやきものは、琉球王朝からの流れがあり、品格があるのだと言います。基本となるものと今を混ぜながら、おもしろいものができればと作陶に励む石倉さんでした。
沖縄壺屋焼・人気の石倉陶器所が県外初の展示販売会を開催。詳細こちら→ https://t.co/dqMRU2TZKV pic.twitter.com/E2mgTS83zH
— 福岡のニュース (@TwitFukuoka) August 1, 2020
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美の壺 松田 共司(まつだ きょうし)さん 陶工
沖縄県中頭郡読谷村(よみたんそん)では、年に4回、土づくりを行っています。原料となるのは、前兼久、石川、屋嘉、谷茶、喜瀬、為又の地域の個性豊かな土をブレンドして
粘土にしています。粘土を赤瓦に載せて吸水性と太陽の力を借りて半日干して陶土とするのです。30年前から4人の陶工が作陶に励んでいます。
その中のひとり「北窯 松田共司工房」の松田共司さんは、50年近く土と向き合い伝統的なやちむんを追求しています。
松田さんが作るやちむんは、嘉瓶(ゆしびん)という祭祀で酒を運ぶのに使われるうつわです。形は豊かなフォルムのひょうたん型で中国にも本土にもない沖縄独自の形です。
松田さんがやちむん作りを始めたころ沖縄本土復帰と時期も重なり、沖縄の自分達は何者なのか自分の正体を見つけ出したいという思いがあったそうです。
沖縄の土を仲間と登り窯で焼きます。台風や虐げられた歴史で耐えた力を嘉瓶に思いを緒込めて今日もやちむんを作り続けています。
本日7月14日(木)
読谷やちむんの里にて読谷山焼北窯 築窯三十周年記念式典が
行われました。
北窯四工房(與那原工房・宮城工房・松田共司工房・松田米司工房)ほか四親方のもとで修業し独立した二十七工房のお弟子さん、招待者ら約150人が参加されました! pic.twitter.com/ZcMqY6LXmL— FMよみたん (@fmyomitan_news) July 14, 2022
(FMよみたん@fmyomitan_newsさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「土に願いを込めて」
美の壺 倉成 多郎(くらなり たろう)さん 壺屋焼博物館学芸員
沖縄の象徴「シーサー」のほとんどは、やちむんでできています。モデルは、百獣の王 ライオンです。
17世紀、火災から人々を守るため石獅子が集落の入り口に置かれたのがシーサーの始まりです。
シーサーには、全ての災いを意味する「マジムン」を寄せ付けない力があるそうです。壺屋焼博物館学芸員 倉成多郎さんによると戦後復興の中で家を茅葺から瓦ぶきに変えます。
新しい家を建てる建設ブームに乗じて家の門や屋根にシーサーを取り込み新しい伝統を創り出していきました。
シーサーは、沖縄の民間信仰、伝統的なものを引き継いで沖縄のやきものを作る人々が、新たにつくった形のひとつなのだとお教えいただきました。
カラフルなものから素朴なものまで、家々の個性や作り手のこだわり感をシーサーにうつしだしているようですね。
https://twitter.com/yachimunya_m/status/1601765985546956800
(やちむん家【シーサー職人・松田優人】@yachimunya_mさん、アップありがとうございます。)
美の壺 玉城 望(たまき のぞみ)さん、若子さん 陶工 シーサーに祈りを込めて
沖縄県国頭郡大宜見村(おおぎみそん)で「陶藝玉城」を営む陶工の玉城 望さん若子さんご夫婦は、年間100体のシーサーを作っています。
ユーモアがあって子どもたちと遊びながら悪いものには怒ってくれる、力強さの中に愛らしさのあるシーサーを作りたいと思っているそうです。
玉城さんのシーサーは、ろくろで筒状の土を3本作り2本は胴体に、1本は足に使います。全体の形ができたら毛を表現していきます。
躍動感のある毛は、台風にも負けず倒れない立ち向かう姿です。大きな眼は、いろんなものを見極めます。成形ができたら登り窯で3日焼き上げます。
窯の中から出てきたシーサーは炎の神様に命を吹きかけてもらったかのようです。玉城さんは、シーサーを求めてくれた人が生かし、それぞれの地域や家を守ってくれればと思い
送り出しています。沖縄の人々の暮らしを守り続けています。
https://twitter.com/sakurazaka2005/status/1538413496723185664
(桜坂劇場@sakurazaka2005さん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年12月9日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2022年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0時30分〜午後1時からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30分~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。