こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』スペシャルは、「京都の奥座敷」。
清涼感ただよう響きですね。奥深い京都の見どころがたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、奥座敷ワールドへ。
【まもなく! BS #美の壺スペシャル #京都の奥座敷 】
もみじの名所 #高雄 で写真家イチオシのもみじ鑑賞法! #大原 ではホテル総料理長からイタリア料理シェフまで愛用の野菜に注目!日本料理 #中東久雄 さんも絶賛する味の秘密!草刈正雄✕山西惇の京都奥座敷対決?!
午後5時30分 #BS pic.twitter.com/lboPrA8m1C— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) March 30, 2024
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
京都人がこぞって山頂を目指す「愛宕山」。毎年夏の伝統行事に密着!▽「南山城」の山寺は極楽浄土?アレックス・カーさんが語る仏像と庭の魅力!▽もみじの名所「高雄」では絶景を堪能。写真家イチオシの紅葉鑑賞法も!▽「大原」ではホテル総料理長からイタリア料理シェフまで料理人愛用の野菜に注目。日本料理の中東久雄さんも絶賛する味の秘密とは?▽俳優・木村多江は「美山」でかやぶきの暮らしと文化継承に迫る!!
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】村田 吉弘…料亭3代目店主 / アレックス・カー…東洋文化研究者 / 中東 久雄…日本料理店店主 / 田口 葉子…写真家
【出演】草刈 正雄 木村 多江(語り・ナレーション)
1つ目のツボ 「都を守る 山の神」
美の壺:村田 吉弘さん 料亭店主 京都市東山区
京都といえば、移りゆく季節を五感で楽しむ日本料理が有名です。大正元年創業の老舗料亭「菊乃井本店」では、料理をつくる上で大切にしているのが「火の用心」のお札です。
意外ですね。料理番組でもおなじみ、3代目店主村田吉弘さんにおたずねしました。京都の家は、細い路地に密集していて、家と家の間は壁1枚で隔てられているだけでした。
火事をおこすと隣に迷惑がかかることから火の始末は、各家できっちりとすることが習慣づいていると言います。
京都では欠かせないお札「火迺要慎(ひのようじん)・火スナワチ慎ミヲ要ス」は、京都北西部にある愛宕山の愛宕神社から授かったものです。
あら!見たことのあるお札です。よくお台所にありました。火ぶせの神、愛宕(あたご・阿多古)さんの愛称で親しまれています。
村田さんも先代、先々代同様、1年に1度は、お参りに訪れ、火の用心のお札をもらってきて厨房にはっているそうです。
煮炊きものなど火を使う料理人にとっては、なくてはならない神聖な神さんだそうです。
「菊乃井本店」村田吉弘氏にインタビュー。革新の連続で現代に伝える「日本料理」の伝統 https://t.co/gLAzwdlpFy #KIWAMINO
— TAKAinUSA (@taka_in_usa) August 25, 2022
(TAKAinUSA@taka_in_usaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:愛宕(あたご)神社 京都市右京区
「伊勢へ七たび、熊野へ三度、愛宕神社様へは月参り」と言われるほど、江戸時代、愛宕神社は信仰を集めていました。
標高924メートル、京でも指折りの高さを誇る愛宕山の頂きにあるのが愛宕神社です。
登山口から山頂まで勾配のが続く道を「おのぼりやす。おくだりやす。」と互いに声をかけ励ましあって頂上を目指します。
毎年、にぎわうのが7月31日夜から8月1日の朝にかけて参る「千日詣り」です。
この日におまいりをすると1000日分の参拝と同じ功徳(くどく)をさずかるといわれています。
大火に幾度となく見舞われた京の都は、火事が起こらないようにと愛宕さんにお祈りをしました。
本殿に到着すると火の用心のお札を授かります。
参詣した人の中には行かないと落ち着かないと語る人や代参してお札を受けて町内に配る人、小さな子どもの姿もありました。
本殿までの長い道のり、おつかれさまでした。
愛宕山の千日詣りに行きました。ここは登る人に「おのぼりやす~」降りる人に「おくだりやす~」と声を掛け合うのが何とも京都らしいです。山頂の愛宕神社で火の用心の札を貰ってキッチンに貼りました。我が家は電気ですが…。#月待庵#豆煎餅#愛宕山#千日詣#京都 pic.twitter.com/JrdQr3a52r
— 月待庵 (つきまちあん) (@tsukimachian) August 2, 2021
(月待庵 (つきまちあん)@tsukimachianさん、アップありがとうございます。)
美の壺:井上 典子さん 飲食店女将 京都市右京区
愛宕山のふもとには、江戸時代から参拝者を見守る茶屋「平野屋」があります。
名物の「志んこ」は、米粉をねじったお団子のお菓子です。疲れた時には甘いものが、恋しくなりますね。
ねじった3本線は愛宕山の山道を模したものだそうです。米粉でこねてねじり薪でくべたおくどさん(釜)で蒸します。
抹茶、ニッキの風味の3色のだんごをきな粉と黒糖をかけていただきます。食べてお参りする人、下りてから食べる人、平野屋の志んこは、参拝のお楽しみのひとつです。
女将の井上典子さんは、「大変やけどおまいりできることの喜びがあり、愛宕さんに守られているようだ」とお話しくださいました。
女将は、井上典子さんで14代目、女将の朝は、おくどさん(かまど)に火を入れることから始まります。名物の志んこは、代々女性が作り続けています。
きっとやさしいお味がするのでしょうね。
井上典子さんは、 「しあわせの小宇宙 台所」にも、おくどさんと共にご出演していらっしゃいます。
美の壺 「しあわせの小宇宙 台所」<File487>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺
京都・嵯峨野で四百年の歴史を紡ぐ老舗ですが…『鮎茶屋 平野屋』夏は鮎料理・秋は松茸などを手がける高級料亭、なのにリーズナブルなお食事も。鮎茶漬け¥1,800。お抹茶とお菓子(自家製)¥880。名物の志んこ団子のねじれは愛宕神社までの山道を模したもの。紅葉や嵐山観光、参詣帰りのひと休みに…! pic.twitter.com/cFFFsxID2X
— かっきー / みやびな京都 (@kyoto_glafit) October 25, 2023
(かっきー / みやびな京都@kyoto_glafitさん、アップありがとうございます。)
2つ目のツボ 「自然に抱かれた 山寺の浄土」
美の壺:アレックス・カーさん 東洋文化研究者 瑠璃寺(じょうるりじ) 京都・木津川市
京都最南部、奈良県に隣接する地域の南山城は、山間に田園が広かるのどかな地域です。
絵に描いたような田園風景ですね。この「南山城(みなみやましろ)」には数多くの仏像が伝わっています。
東洋文化を研究するアレックス・カーさん。
古民家の再生や日本文化の魅力を国内外に発信しています。アレックスさんが40年通い続けているお気に入りのお寺「浄瑠璃寺」を案内していただきました。
国宝の本堂は、平安時代後期に建てられたものです。中に入ると暗がりの中で金色を放つ九体の阿弥陀坐像がむかえてくれます。
戦乱や天災が多い平安時代に極楽浄土を願い、阿弥陀如来が作られました。
アレックスさんによると、これほどやさしい甘い感じの仏さまは、いないそうです。
9体の仏像は1体1体、微妙に表情が違っていて9ランクの精神状態があるそうです。
三重塔を現世、阿弥陀さまのいる本堂を来世の極楽浄土に見立て平安貴族があこがれた浄土を表現しています。
アレックスさんは、自然の草花や木々こそがみやびなのだと語ってくださいました。
【京都・浄瑠璃寺/阿弥陀如来坐像(1107年)】本堂内に横一列に安置されている9体の像。中尊は像高224.5cm、残り8体は像高140cm前後。九体阿弥陀は非常に珍しく平安時代のもので9体揃っているのはこれのみである。 pic.twitter.com/rJWFGIyK5b
— 美しい日本の仏像 (@j_butsuzo) April 1, 2024
(美しい日本の仏像@j_butsuzoさん、アップありがとうございます。)
美の壺:植村 幸雄(うえむら こうゆう)さん、海宥(かいゆう)さん、宥善(ゆうぜん)さん 住職 岩船寺(がんせんじ) 京都・木津川市
南山城は、所々に古い石仏が残っています。
東大寺や興福寺の僧が世俗から離れ、自然と向き合い修行に訪れた地域です。
岩船寺は、当時の信仰を今に伝えています。
平安時代、空海のおい・智泉(ちせん)によって建てられました。1000年以上前につくられた阿弥陀如来さまに祈りを捧げる人々が訪れます。
住職の植村幸雄さんは、参拝者に仏の教えを説きます。寺は対話の場所だと言います。
岩船寺は、海宥さん、宥善の親子3代で守られています。
境内の草木の手入れは家族全員で行います。1日かけて掃除をします。
はいてもはいても舞い落ちる葉を海宥さんは、諸行無常の姿、心の持ち方で気持ちは変わるといいます。
孫の宥善さんは、履いた落ち葉をハート型にしたり、手水鉢に季節の花を浮かべます。宥善さんは、SNSに情報発信をしています。
ステキな手水鉢ですね。写真映えもして癒されます。
同じ景色でもその時々に感じることは違って楽しいと話してくださいました。
https://twitter.com/bo_wai58689/status/1775281688471592965
(新蔵貞治@bo_wai58689さん、アップありがとうございます。)
美の壺:木村 多江さん 京の奥座敷紀行 京都・南丹市美山町
美の壺:中野 善文さん 京都・美山・北村かやぶきの里保存会会長
木村多江さんが、京都駅から電車とバスを乗り継いで2時間かけて訪れたのは、南丹市美山町の「かやぶきの里」です。
なつかしい風景ですね。これぞ本来の京都のような気がしますね。
かやぶきの里を目当てに訪れる外国人も少なくないそうです。
京都・美山・北村かやぶきの里保存会会長の中野善文さんに案内していただきました。
シンボルでもあるかやぶきの民家は、50ある戸数の内39棟もあります。
1993年、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
山の稜線から川までのすべてが保存の対象となっていて120点の建造物が保存物件に選定されています。
大切な集落を守るため防火設備の放水銃を設置、春と秋の年2回に一斉放水を行います。かやぶきの里の風物詩でもあるそうです。
62基の放水銃が美しい放射線状をえがいています。
会長の中野善文さんは、自宅を改装してピザ店を営んでいらっしゃいます。自家栽培の野菜や美山のチーズやソーセージを使ったメニューです。
ピザと共に築200年のかやぶきを感じてもらいたいそうです。いいですね。
山の恵みいただきます。
https://twitter.com/MKofficial_PR/status/1774986609030799455
(MKタクシー🚕@MKofficial_PRさん、アップありがとうございます。)
美の壺:中野 忠樹(なかの ただき)さん 民宿経営
木村さんの本日のお宿もかやぶきの家です。
中野忠樹さんの築150年の生家が民宿になっている「民宿 久や」です。
中野さんは、この生家でお祖母さまに取り上げてもらってもらったそうです。
おうちで出産だけでなく、家族の手で生まれてくるってなんてステキなんでしょう。
いろんな出来事がつまっている家ですね。
中野さんは、かやぶきの家は、貧乏の象徴、田舎の象徴と思っていたそうです。
成長すると、幼いころ共に遊んだ先輩や友人は、村から離れていきました。
村がなくなってしまう危機感は常にあったそうで、かやぶきの家や里村の景観を残すことで観光という新たな生活の糧が得られるかもしれないと思ったそうです。
宿泊者からは、「ほっとするいい所ですね。」、「この地を守って下さい。」と声を掛けられるそうです。
中野さんは、ふるさとに誇りを持てることはうれしい事だと語ってくださいました。
https://twitter.com/Naochin_0208/status/1576050847615975424
(なおちん@Naochin_0208さん、アップありがとうございます。)
美の壺:中野 誠さん かやぶき職人
かやぶきの里保存会の中野誠さんのお宅も1か月前に吹き替えたばかりです。
手掛けたのは、「美山茅葺株式会社」のかやぶき職人、中野誠さんです。
中野さんも生まれも育ちも美山の出身で、伊勢神宮をはじめ国内外のかやぶきの屋根をふき替えています。
麻がら(おがら)、稲わら、すすきの3種類の草を使って屋根を吹き替えます。
20年~25年の間隔で屋根をふき替えていますが、古いものも再利用して使っているそうです。古いかやは黒くなってグラデーションのようですね。
かやを50センチの厚さになるまで積み上げ、なだらかになるようにたたき上げ、竹と縄を使って固定して編んでいきます。
仕上げは、職人たちが息をあわせてしめ上げます。
完成まで2~3週間かかります。
中野さんは、設計図はなく、勘でつくっていくそうです。家の修復は、心を修復しているようだと語ってくださいました。
すっきりきれいに仕上がりました。
<寺社Now新着記事>
美しき茅葺屋根の風景を後世に伝え残すために/美山茅葺株式会社
記事は:https://t.co/isDLGAKVMD pic.twitter.com/Rw2MA0Gtpi— (社)全国寺社観光協会 (@jisyakk) November 4, 2016
((社)全国寺社観光協会@jisyakkさん、アップありがとうございます。)
美の壺:勝山 ミツノさん 中野 弘子さん 中野 愛子さん 中野 清子さん 里山のくらし
木村さんが里を散策していると、畑作業に精をだす勝山ミツノさんに会いました。
生まれも育ちも美山の勝山さんは、必要なものはできる限り作ってきたそうです。
暮らしが生み出した里山の風景です。
中野弘子さんは、美山の冬の定番料理鯖寿司をつくります。
昔は、祭りや法事があるたびに作ったそうです。木村さんもお手伝いをします。
少しねかせると酢めしが、さばになじんでおいしくなるそうです。
翌日、木村さんは、中野さんと共にある場所へ向かいました。育てた茶葉を炒って7種の野草を入れた番茶づくりです。
中野愛子さん、中野清子さんは、近所や親せきが集まって手間を貸し借りする「てんごり」という風習が里にはあったと教えてくださいました。
作業が終わると持ち寄った総菜を分け合いながら語らいの場がはじまります。
木村さんは、今回の旅で、手間をかけることは、大変だが愛着が豊かさにつながり、生活すべてが美になると感じたそうです。人間の深さを感じる旅でした。
それにしてもワタクシらら子が思いますに、中野さんが多い土地柄なんですね~。
https://twitter.com/fe3cvlark49/status/1663141323195711488
(W@datti/なっぷる@fe3cvlark49さん、アップありがとうございます。)
3つ目のツボ 「都の秋は高雄から」
中井 卓さん 京都府立植物園 樹木医 神護寺 京都市右京区高雄
京都の市街地から車でおよそ1時間、トンネルを抜けると一面が緑に包まれています。京都南西部にある「高雄」は、京都で有名なもみじの名所です。
空海ゆかりの寺「神護寺」は、山岳信仰の拠点となり栄えた地です。
神護寺の山のふもと清滝川にもみじが映え、今でも人々に秋の深みを伝えています。きれいな真っ赤な色をしたもみじですね。
生息するもみじの多くはイロハモミジです。
別名タカオカエデと呼ばれるほど、この地にはふさわしい紅葉です。
京都府立植物園の樹木医中井卓さんに、高雄のもみじの美しさのヒミツを教えていただきました。
きれいに色づく条件は、十分な日照条件と水分の供給、寒暖差が必要です。京都には、これらの紅葉がきれいにみえる条件が備わっている地だそうです。
その中でも高雄は、きれいに色づく要素が凝縮された形で整っている上、山の斜面に重なりあっている部分も美しさを増しているそうです。
なるほど。
11月5~7日に「そうだ 京都、行こう。ハイキング嵐山~高雄」を開催します。
山陰線・嵯峨嵐山駅をスタートし、嵐山の街中を抜け、清滝川の豊かな自然を満喫しながら、京都でもいち早く紅葉が色づく高雄の神護寺 楼門前を目指すコースです。https://t.co/ui6L082iq0 pic.twitter.com/gG5TMBzF4S
— 【JR東海公式】JR東海さわやかウォーキング開催情報 (@JRC_SW) November 4, 2021
(【JR東海公式】JR東海さわやかウォーキング開催情報@JRC_SWさん、アップありがとうございます。)
田口 葉子さん 写真家
もみじの楽しみ方は、いろいろあります。
清滝川にはりだした座敷の川床で、紅葉をみながら旬の料理や山の恵みをいただくのも風情がありますよね。
錦に染まるもみじを見ながらお料理なんて素敵すぎます。一度は食べてみたいものですね。
写真家の田口葉子さん。もみじの季節になると、京都各地を巡りさまざまな紅葉を写真におさめてきました。
写真で紅葉を楽しむののもいいですね。
田口さんは、町でみるのとは違った山のもみじを求め清滝川のけい谷へ向かいます。
奥行や光の陰影、周りの環境に目を向けながらこの地でしか見られないもみじを探します。
高雄のもみじはいろんな草の紅葉があり色も赤や黄色、杉や岩ぐみもこの地でしかみられないものだと田口さんは語ります。
場所によってさまざまな姿をみせる野生のもみじをカメラに納め、青空と秋晴れのもみじを雄大に撮ります。
水面に映るのは落葉のもみじもです。終わりゆく秋を映していました。
京都は見頃を迎えています。写真はいつもの府立植物園。一緒にいた息子を通じて、京都の写真家田口葉子さんのご主人様からご案内をいただきました。宇治の禅寺興聖寺で写真展が開催中です。金子https://t.co/MIRZ3upuur pic.twitter.com/Q27i6vgwP2
— 芸術学コースのつぶやき (@geigaku4) November 19, 2021
(芸術学コースのつぶやき@geigaku4さん、アップありがとうございます。)
美の壺:4つめのツボ「山里が生み出す 京の味」
美の壺:中東 久雄さん 日本料理店店主 京都市右京区大原
京都市北東部にある「大原」は、四方が山々に囲まれた地です。
古くから僧侶や貴族が移り住んだ奥座敷です。山里のくらしの象徴が、しばを頭にのせて京の町へ行商に行く「大原女(おはらめ)」の姿です。
今、大原で注目を集めているのが毎週日曜日に開催される「大原ふれあい朝市」です。
堀川ごぼうや聖護院だいこん、小かぶや里芋、カラフルなにんじんなど多種多彩の京野菜が並びます。
売り場には農家自らが売り場に立ちます。
活気がありますね。
プロも一目置く大原野菜は、近年広がり、注目を集めています。
買い求めるのは、地元の人やホテルの総料理、イタリアンシェフなどさまざまです。大原野菜にいち早く注目をして発信してきた人物が、料理人の中東久雄さんです。
朝市ができた25年前から通い、料理人仲間にも広めてきました。
中東さんは、市場に行かずに朝市でまかなっているそうです。市内から車で20~30分でこられる、私の市場だと誇らしげに語ってくださいました。
大原ふれあい朝市
里の駅大原で毎週日曜日に開催されている。新鮮野菜がたくさんあって楽しい! pic.twitter.com/fzrtWd5K5p— チーフ (@SW_Chief) October 26, 2019
(チーフ@SW_Chiefさん、アップありがとうございます。)
渡辺 雄人さん、民さん 農家 大原野菜
料理人の中東さんが仕入れを行うのは朝市だけでなく大原に広がる野菜畑もそのひとつです。いま、収穫する野菜は、「しゃくし菜」です。
昨年から「つくだ農園」の渡辺雄人さん、民さんに依頼して作っていただいたしゃくし菜を中東さん自らが収穫します。
みずみずしい菜っぱですね。
渡辺さんによると、大原野菜のおいしさは、山と山に囲まれる盆地の気候が左右しているそうです。
寒暖差があることで肥料にも勝る味つけになり、糖分やデンプンを蓄え、味がよくなっていくそうです。
「小野霞」と呼ばれる霧やもやも適度にうるおいがあって、乾燥し過ぎず、水分があって野菜には住みやすい環境なのだそうです。
自然の産物ですね。
もともと大原の農業は、稲作が中心でした。担い手が減り荒れた田が増えて里の風景を取り戻すため地元の人々が立ち上がりました。
田畑の整備を進め、特売所の販路を広げ、若い農家の人が集まってきたのです。
地域の人の努力が実を結んだのですね。
三千院で知られる京都・大原が「野菜の里」として注目されています。連載「旬の恵み」の初回は、
この地に移り住み、有機農業を営む「つくだ農園」の渡辺さん夫婦に、大葉春菊の
おいしい食べ方をうかがいました。#大原 #有機野菜 #新規就農 #大葉春菊https://t.co/JwfMTfidte— 読売新聞 生活教育部 (@o_yomi_life_edu) November 8, 2023
(読売新聞 生活教育部@o_yomi_life_eduさん、アップありがとうございます。)
「草喰(そうじき) なかひがし」 京都市左京区
山の野草料理からはじめた中東久雄さんは、野菜に並々ならぬ思いがあります。
大根ひとつでも曲がったところは炊いたものに、真っすぐところは水分がおいしく大根おろしに向いていると話します。
中東さんは、大原より北にある花背(はなせ)とよばれる山あいの集落の出身です。季節の野菜をつみ、畑で野菜をつくる自給自足の経験からよるものです。
中東さんの店「草喰 なかひがし」では、育み収穫した野菜の持ち味を引き出すため料理人が心を込めて厨房に向かっています。
渡辺さんがつくってくれたしゃくし菜は、湯がき歯ごたえをのこして冬の根菜の炊きあわせに彩りを添えます。
中東さんは、苦いものは苦い、辛いものは辛いというように野菜の持ち味を残しながら香りを大事にして食べやすい料理として提供しています。
山や畑に行って眺めた風景を八寸に見立て今日も奥座敷の味を再現しています。
/
講座の様子
\
5月24日(火)13:00~14:15
京都新聞総合研究所提携講座
「京都再発見」
第2回 季節の食講師は『草喰(そうじき)なかひがし』主人の中東久雄氏。
自ら収穫した食材で織りなす料理の数々。
会場には、朝摘みの野菜も並べられ、
自然を喰(は)む醍醐味についてお話いただきました。 pic.twitter.com/T3PuBy7AvD— 佛教大学オープンラーニングセンター(O.L.C.)【公式】 (@bu_olc) May 24, 2022
(佛教大学オープンラーニングセンター(O.L.C.)【公式】@bu_olcさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。