こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「唯一無二の山 富士山」。
富士山を見ると、なぜだか写真を撮ろうとします~。絵になる山ですよね。絵画、やきもの、絶景写真もたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、マウント・フジ ワールドへ。
https://twitter.com/nhk_bijutsu/status/1653716030290534401
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
撮影した富士山30万枚!海外の有名雑誌の表紙も飾った富士山写真家の撮影法とは?▽「聖徳太子絵伝」から狩野派、北斎まで。富士山はどう描かれてきたのか?▽生涯1500枚もの富士山作品を生み出した近代日本画の巨匠・横山大観。そのの思いとは?▽トイレットペーパーからマッチ箱まで集める富士山コレクターがの富士山鑑賞法▽有田焼の窯元が、明治の創業以来ずっと富士山の器を作り続ける理由とは?!<File579>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】富士山写真家…TAKASHI 静岡県富士山世界遺産センター教授…松島 仁
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「千変万化を楽しむ」
美の壺 TAKASHI(中澤 隆)さん 富士山写真家
兵庫県朝来市あさご芸術の森美術館で大自然をテーマに「井上浩輝・TAKASHI写真展」が開催されました。
富士山写真家のTAKASHI(中澤 隆)さんは、12年前、バイクツーリング先で見かけた時の富士山に感動し、以来、富士山を専門に写真を撮り続けてきました。
海外のビジュアル雑誌の表紙も飾る国内外で活躍する写真家です。TAKASHIさんが、撮影した富士山の数は、なんと30万枚以上です。すごいですね。
TAKASHIさんは、富士山の魅力は、形の美しさだといいます。円すい形の山は、世界にたくさんありますが、すそ野まできれいに広がる山は珍しいそうです。
TAKASHIさんの作品には、「ブルーインクシリーズ」と呼ばれる、深いブルーで富士山を表現した作品があります。
富士山の色を取り、色からの印象がなくなることで、存在感が表れ、富士山の神秘性が強調されます。
長時間露光と呼ばれるシャッター時間を長くすることで幻想的な雰囲気を出しているのもTAKASHIさんの作品の特徴のひとつです。
あさご芸術の森美術館(兵庫県朝来市)写真展は5月7日まで開催中です
ギャラリーショップではブルーインク限定キャンバスプリントやポストカードなども販売中です
お近くにおいでの際は是非お立ち寄りください。本日の写真:「雲の流れ」(写真展展示作品ではありません) pic.twitter.com/W0WYzLKdf2
— TAKASHI|富士山|TAKASHI-ArtFuji (@Takashi_LF) April 19, 2023
(TAKASHI|富士山|TAKASHI-ArtFuji@Takashi_LFさん、アップありがとうございます。)
美の壺 富士山の撮影に密着
TAKASHIさんは、富士山の魅力は、四季折々、時間帯、見る角度によって表情を変えてくれると言います。それは富士山のなせる技だと思えるくらいの不思議な光景だそうです。
TAKASHIさんの撮影に密着しました。まず、訪れたのは、山梨県笛吹(ふえぶき)市新道峠(しんどうとうげ)です。河口湖から富士山が広く見渡せる絶景の場所です。
早朝5時40分、日の出前と日の入り後に空が青くなって河口湖がブルーに染まる「ブルーアワー」と呼ばれる時間帯です。
日の出直前の富士山が、わずかに色づき刻々と色が変わっていきます。幻想的ですね。天候によって雲がダイナミックに出る時は、ドラマチックに撮れるそうです。
午後、TAKASHIさんは、静岡県富士宮市朝霧高原へ向かいます。左右均等の富士山が見られる地だそうで、荒々しく毎日少しずつ崩落をする「大沢崩れ」がTAKASHIさんを誘います。
日没近くの17時40分、シャッターチャンスがやってきました。富士山に雲がかかり山頂が夕日で赤く染まった紅富士を撮影しました。全く同じ瞬間がないのも魅力ですね。
昨日(21.10.2)は田貫湖から朝霧高原、本栖湖、新道峠のFUJIYAMAテラス、紅富士の湯、山中湖と富士山巡りをしました〜
#写真好きな人と繋がりたい #写真撮ってる人と繋がりたい #ファインダー越しの私の世界 #空のある風景 #空 #風景写真 #富士山 #田貫湖 #新道峠 #山中湖 #カコソラ pic.twitter.com/EnTz8ycQKd— たかさん (@taka_s0401) October 2, 2021
(たかさん@taka_s0401さん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「仰ぎ 気持ちを託す」
美の壺 松島 仁(まつしま じん)さん 静岡県富士山世界遺産センター教授 静岡県富士宮市
富士山は、絵の題材としても描かれてきました。葛飾北斎は、≪富嶽三十六景≫であらゆる場所から富士山を描きました。
最初に富士山が描かれたのを確認できるのは、平安時代の≪聖徳太子絵伝(国宝)≫です。聖徳太子が、山頂をとんだ「富士山登頂伝説」を描いています。
室町時代の狩野元信作≪絹本着色富士曼荼羅図≫では、薬師如来、阿弥陀如来、大日如来が山頂に向かって登山して参詣する様子が描かれ、富士山が信仰の対象であったことがうかがえます。
静岡県富士山世界遺産センターの教授 松島仁さんは、江戸幕府と富士山の関係を研究しています。
松島さんによると、富士山は、将軍の権威と一体化する山としてとらえていたそうです。将軍が家臣と向き合うときの背景として富士山の絵が使用されました。
また、富士山は外交にも一役買っています。狩野董川中信の≪富士飛鶴図≫は、アメリカのブキャナン大統領へ贈答した掛け軸10幅の内の一つです。
富士山は、万国一般に仰ぎのぞむ名山だというメッセージが込められていました。
霊峰 土佐派と狩野派並ぶ https://t.co/2SvUsonwZ8 富士宮市の県富士山世界遺産センターは29日から、富士山の世界文化遺産登録10周年記念企画展「美と祈りの霊峰(やま)富士山」を始める。7月3日までの前後期制で、前期は土佐派と狩野派の江戸時代の絵師二大流派による富士山の描き方などを…
— museumnews jp (@museumnews_jp) April 29, 2023
(museumnews jp@museumnews_jpさん、アップありがとうございます。)
美の壺 木佐 布由美さん 足立美術館学芸員 島根県安来市
5万坪の広大な庭園を持つ足立美術館が登場します。紅葉の季節に訪れたいですね。足立美術館には、130点の横山大観の作品が収蔵されています。
近代日本画の巨匠 横山大観(1868-1958)は、生涯に1500点の富士を描きました。足立美術館の大観作品は秀逸作品ばかりです。≪夏之不二(なつのふじ)〔大正9年〕≫は、群青の色とデフォルメされた構図が目をひきます。
≪神州第一峰(しんしゅうだいいっぽう)〔昭和7年〕≫は、幅7メートルの屏風で雲海にうかぶ富士と太陽が印象的な作品で、大観が生涯に何度も描いたテーマです。
学芸員 木佐布由美さんは、描かれた作品の背景について、戦時色が濃くなり、大観の日本を思う強い気持ちが込められていると解説くださいました。
大観は、「私の富士観」で、“富士は、いついかなる時でもうつくしい。それは、いわば無窮(むきゅう)の姿だからだ。私の芸術もその無窮を追う。” と語っています。
孤高の画家ですね。大観は、まるで富士山のようです。
https://twitter.com/IMA_info/status/1392751467300327427
(岩手県立美術館@IMA_infoさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「いつも そばに」
美の壺 大宮 仁(おおみや ひとし)さん 富士山コレクター 山梨県鳴沢村
大宮 仁さんは、富士山の麓の山梨県鳴沢村に住んでいます。大宮さんは、富士山のコレクターで富士山に関連するものを約数万点を収集しています。コレクションを拝見しました。
富士山の登山道が書かれているトイレットペーパーや富士山マークのパチンコ玉、食品パックに包み紙、マッチ箱や書籍、富士山の名前やマークがあるものなど、ありとあらゆる富士山に関わるものを集めています。
いろんなものがありますね。よくぞ見つけましたね。大宮さんが、今、ハマっているのは、富士山の「雪形」です。20年前から雪形を見つけ出して写真を撮り続けています。
雪形とは、山の白い部分と黒い部分を動物やいろんな形に見立てたものです。蝶が羽を広げたところや、クマの顔や鳳凰、昇り龍などさまざまです。雪形は、大宮さんだけのものでなく、古くから親しまれていました。
「農鳥(のうとり)」という雪形は、農作業を始める目安にしています。大宮さんは、富士山は友達みたいに楽しませてくれるものだと富士山の存在を教えてくれました。
鳴沢の雪形。レの字。大鷹。風見鶏。 pic.twitter.com/JUDjVDQOg5
— 富士山コレクター大宮仁 (@fjsan223) May 2, 2023
(富士山コレクター大宮仁@fjsan223さん、アップありがとうございます。)
美の壺 深川 真樹生さん 有田焼窯元 佐賀県有田市
佐賀県有田町の深川製磁株式会社は、明治27年創業の有田焼の窯元です。天草の陶石を使い、職人が一つひとつ手作業で作っています。
創業当時より作っているものがあります。富士山をモチーフにしたうつわです。創業者の深川忠次は、世界一のやきもの作りを目指し、日本の象徴である富士山を絵柄にしました。
欧州で学んだ吹きつけの技法を日本へ落ち帰り富士山を表現しました。どのように作られるのか制作過程を拝見しました。絵付けは筆を使わずエアーブラシを使います。
型を乗せ、吹きつける量を考えながらグラデーションを作ります。焼成温度は通常よりやや高めの1350℃です。高温で焼くことで透き通った白さや富士の青さを表現します。澄み切った淡い風景ですね。吸い寄せられるみたいです。
副社長の深川真樹生さんは、100年先も200年先も有田焼で美しい富士山を表現できるように職人と共に研鑽して作り続けたいと抱負を語ってくださいました。
いつも私たちのそばにいる富士山、これからもずっと一緒です。
ようやく人心地がついたところで、少し時間の余裕もあるので、日頃から愛好している深川製磁の本店を訪れました。古い建物には富士山のステンドグラスが。お正月前だったので、ショウウインドウにも富士山の絵付けの陶器が飾ってありました。アウトレットの部屋もあって、ちょっと得した気分でした。 pic.twitter.com/6EyHaFBiWS
— 紫野京子 (@mcshinok) January 14, 2020
(紫野京子@mcshinokさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。