こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「仰ぎ見る幸せ 天井」。
天井は意識して見ませんが天井絵は気になりますね。天井の秘密がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、天井ワールドへ。
明日の【美の壺】は #仰ぎ見る幸せ_天井
奥深い天井の世界へようこそ
必見!#伊勢神宮 ・ #松下幸之助 が奉納した茶室の天井とは
巨大な傘があなたを包む!光と風をあやつる天井
絢爛豪華!120人の #日本画家 が描く天井絵
声優 #石川界人 が天井の精に!?明日 夜7:30~ BSプレミアム・BS4K pic.twitter.com/xf4EpfRVeL
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) December 1, 2022
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
数寄屋建築の名工が手掛けた大徳寺・黄梅院の天井▽贅の極み!実業家・松下幸之助が伊勢神宮に奉納した茶室▽必見!普段は非公開・匠の技が光る網代天井▽絢爛豪華!120人の日本画家が描いた天井絵▽福島・村を守るオオカミの天井絵に込められた先人たちの願い▽巨大な傘があなたを包む!光と風をあやつる天井▽老舗ホテルの天井に刻まれた推古芸術の美▽声優・石川界人が天井の精に? <File 570>
出典:番組公式ホームページ
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「包まれて 安らぐ」
美の壺 山本隆章(やまもと たかあき)さん、種園光二(たねぞの こうじ)さん 向春庵(こうしゅんあん)大工棟梁
京都市北区にある大徳寺黄梅院には、千利休が手掛けた庭園が残されています。
その中にある茶室「向春庵(こうしゅんあん)」は、数寄屋建築の巨匠 山本隆章さんが持てる技を尽くして作ったものです。
茶室の中を拝見します。
立礼式の茶室は、亭主側の天井は低く客の座る側は、勾配をつけて広く感じます。変化に富んだ天井を楽しむことができます。
山本隆章さんは、「京都迎賓館 桐の間」をはじめ、昭和から平成にかけて数多くの数寄屋建築の名作を作りました。
40年間、山本さんと仕事をしてきた大工棟梁の種園光二さんが、数寄屋建築の奥深さを語ってくださいました。
数寄屋建築は、決められた寸法があって作るというものではないそうです。素材を見極め、魅力を活かし、空間を演出するものだそうです。
生前、山本さんは、種園さんに材料をどう使うかは、材料自身が教えてくれるのだと言っていたそうです。
⛳️大徳寺 黄梅院庭園⑥。
で、大徳寺はお茶にゆかりある塔頭が多いとはいえ、黄梅院は美しい苔庭を抜けて受付を済ませたら茶室“向春庵”があり、その先にも待合とお茶室があって、そこからの“直中庭”へと続く回廊も質素な数寄屋建築って感じで…
いやあ…無茶苦茶良いなあ…。#庭園 #日本庭園 #京都 pic.twitter.com/ge9x1VCHAI— 日本庭園メディア『おにわさん』中の人 (@oniwastagram) September 23, 2020
(日本庭園メディア『おにわさん』中の人@oniwastagramさん、アップありがとうございます。)
美の壺 中村外二(なかむら そとじ)さん、中村公治(なかむら こうじ)さん 霽月(せいげつ)大工棟梁
三重県伊勢神宮に実業家・松下幸之助が奉納した神宮茶室「霽月(せいげつ)」があります。ふだんは非公開のもので構想に10年をかけて1985年に完成しました。
最高の技と素材がこめられた茶室です。戦後の数寄屋建築の名工 中村外二さんにより手掛けられました。
中に入ると天井に目がとまります。「竿縁(さおぶち)天井」と呼ばれ横板を支える竿がまっすぐに伸びています。
1本の丸太からとった継ぎ目のない7mに及ぶ竿が張り巡らされた豪快な天井です。素材は北山丸太杉です。
そんな中村さんがこだわり抜いた瑠璃光院の茶室は、網目に特徴のある「網代(あじろ)天井」が特徴的です。
中村外二さんの後継者、孫の中村公治さんよると、心安らぐ空間を演出したかったそうです。工房へお邪魔すると大工の升田志郎さんが板を組む作業をされていました。
升田さんによると大切なのは力加減だそうです。その時々の天候に力加減が左右されるそうです。
【匠技: 大工 中村外二の仕事】
数寄屋建築の第一人者とし て広く内外の評価を確立した中村外二。
伊勢神宮内茶室万博日本庭園内茶室をはじめ代表作品は枚挙に暇がない。
本書は中村の70年に及ぶその仕事を、豊富な美しい写真と設計図により紹介した決定版的一冊。https://t.co/9bnCuXEs02 pic.twitter.com/EAcnCDYuGN— 古書山翡翠 商品情報 (@kosho_yamasemi_) April 25, 2022
(古書山翡翠 商品情報@kosho_yamasemi_さん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「こめた願いに導かれて」
美の壺 伊藤広喜さん 増上寺執事、中島千波(なかじま ちなみ)さん 日本画家
天井は、仏像の上部を守る布や板から発展したものだと言われています。
「天」は、大空を意味し「井」は、水をもたらす井戸から由来しています。
東京・港区の増上寺光摂殿(こうしょうでん)には、120人の画家の手による格天井があります。絵を奉納したのは、重鎮から若手まで幅広い日本画家たちが描きました。
草花や風景が天井に広がっています。増上寺執事の伊藤広喜さんによると、光摂殿は心を洗い未来をひらく生きる力を育てる道場だそうです。
天井絵を見ることで僧侶たちは守られて極楽浄土の荘厳のような意味があるそうです。日本画家で東京藝術大学名誉教授の中島千波(なかじま ちなみ)さんも天井絵を奉納した
ひとりです。月の光に照らされた満開の桜「春夜爛漫」を描きました。中島さんは、仏教哲学も考えて制作をされているそうです。
亡くなってからも美しい世界「極楽浄土」へ行けるのだということも考えながら絵にしているそうです。
増上寺光摂殿の大広間天井絵
見応えありました。(2016年春)#アド街 pic.twitter.com/giNEZg6xZX— KAOMIMI (@kaoru_mimi) March 17, 2018
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美の壺 荒井経(あらい けい)さん 大学教授 山津見(やまつみ)神社の天井画修復プロジェクト
福島県飯舘村の山津見神社拝殿の天井絵には、この神社の使い「オオカミ」が描かれています。神社の火災で焼失したものを2016年に復元しました。
復元にあたったのは東京藝術大学で保存修復に携わる荒井経教授です。
オオカミの絵は、村人の信仰の中で描かれ新しいオオカミが描き補われてきたと考えられることから、オオカミを描いて奉納することにしました。
火災で焼失した旧山津見神社の天井絵は、地元の絵師 伏見東州(ふしみ とうしゅう)らによって描かれ災いから守るものとされていました。
火災の直前にニホンオオカミの研究家が天井絵を全て撮影したこともわかりました。映像作家ワイモン・ワーンさん、和歌山大学観光学科 加藤久美教授の協力を得て
天井絵の修復活動に加速がかかりました。村人たちの思いやオオカミ絵との歴史や関わりを学び半年をかけて学生が板に絵を描きました。
山津見神社の元氏子総代菅野永徳さんは、東日本大震災の原発事故で避難を余儀なくされた人々の活力になり今後の発展に希望ができたと語ってくださいました。
山津見神社でのオオカミ絵ツアー中です。橋本麻里さん 解説、@hashimoto_tokyo さすがのわかりやすさ。今日は実際にオオカミ絵復元に参加し、絵を描いた藝大保存修復の助手、向井大祐さんにも参加してもらいました。 pic.twitter.com/HbTfixFrhu
— 八谷和彦 (@hachiya) March 30, 2019
(八谷和彦@hachiyaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「ともに時を重ねる」
美の壺 横浜市 佐藤正夫さん ホテル施設職員
横浜市にある「ホテルニューグランド」は、各国の外国人を招くために1927年に創設されました。
設計は、銀座和光や東京国立博物館本館などを手掛けた渡辺仁(わたなべ じん)によるものです。和と洋が融合したホテルで、関東大震災復興のために横浜市が官民一体で建設を
進めました。ホテルニューグラントは、戦災からもまぬがれ、チャップリンやベーブ・ルースなど数々の著名人が利用しました。
宴会場は、虹のアーチが印象的で華やかな天井絵が広がっています。漆喰で象られた花や雲が華やかを演出します。
施設部の佐藤正夫さんは、50年にわたり宴会の管理に携わっているエキスパートです。ホテルの思い出を語っていただきました。
開業当日に結婚式を挙げているお客様は、親子3代にわたってこのホテルで披露宴を挙げていらっしゃるそうです。
また、今年で65周年、ブルースターサファイヤ婚を迎えている方もいらっしゃるそうです。人生と共に歩んでいるのですね。
ホテルの天井は、歴史の証人として横浜の町に生き続いています。
横浜市の「ホテルニューグランド」の本館2階にある、「レインボーボールルーム」は、1927年の開業当初そのままの姿を留める貴重な空間。かつては舞踏室(Ball Room)として使われ、横浜の紳士淑女が集う社交場でした!
優美なレリーフの数々と、丸みを帯びた天井を彩る虹色の照明が素晴らしいです!! pic.twitter.com/P8EmWckzfD
— 武田菱 (@takedabishi8) May 27, 2021
(武田菱@takedabishi8さん、アップありがとうございます。)
美の壺 伊東豊雄(いとう とよお)さん 岐阜の図書館 建築家
岐阜市にある「みんなの森 ぎふメディアコスモス」は、図書館・展示ギャラリー・市民活動施設が集まった複合施設です。知と文化、絆を育む拠点として作られました。
外観は、岐阜の山々の稜線を思わせる形状の木製の格子屋根が包み込んでいます。図書館に入ると木でできたうねるような天井が広がっています。
そして、グローブと呼ばれる傘が11個天井より吊り下げられ明るい空間を演出しています。グローブは、地元産のヒノキを用いています。
ユニークな施設を設計したのは、建築家の伊東豊雄さんです。できるだけ外にいるような空間にしたかったそうです。
伊東さんは、数多くの公共施設で壁のない自由な空間を作ってきました。訪れた人は思い思いに過ごしています。
図書館を利用するだけでなく散歩でふらっと毎日訪れている方もいるそうです。快適に過ごすことのできる心地よい時間が流れています。
【みんなの森 ぎふメディアコスモス】
伊東豊雄/2015年/岐阜
波打つ木造の屋根をか細い柱で支えているのが特徴的でした。
この屋根は1層ずつ木ビスと接着剤で一体化させ、場所により3.5.7層で積層されている。
直径8~14mのグローブが天井から吊られ、閲覧コーナー等の機能分けを担っている。 pic.twitter.com/WHsneFM41n— 1日1建築 (@rivsanship_com) December 2, 2022
(1日1建築@rivsanship_comさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年12月2日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2022年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。