こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「和箪笥(わだんす)」。
日本人の日常に寄りそう和箪笥がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
— ぶぶ (@imRLLXRlsIDhnyz) October 26, 2020
いざ、奥深き和箪笥ワールドへ。
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
桐箪笥(きりたんす)を支えるカンナの技!豪華な飾り金具!カラクリだらけ、金庫のような船箪笥(ふなだんす)!思い出詰まった古箪笥(だんす)修復の技も!
和箪笥(わだんす)の“女王”と呼ばれる「桐箪笥(きりたんす)」。魅力は、引き出しの密閉性。ハガキ1枚の隙間さえ作らない職人の精緻なカンナ技に迫る!
▽カラクリ満載、金庫のような「船箪笥(ふなだんす)」や龍や唐獅子など飾り金具が豪華な「仙台箪笥(せんだいたんす)」が登場!
▽150年たった古い箪笥(たんす)を見事修復する達人も!知られざる和箪笥(わだんす)の魅力を伝える。
出典:番組公式ホームページ
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「宝を守る”白き女王”」
なんと流れるBGMは大貫妙子さんの「Shall We Dance(シャル・ウィ・ダンス)」ダジャレですかと思いますが雰囲気ピッタリなのはさすが。
美の壺:箪笥の女王 桐箪笥(きりたんす)
和箪笥の女王と呼ばれる桐箪笥は、江戸時代のはじめに普及して以来、嫁入り道具として用いられてきました。
番組では、着物好きの山崎菜穂さんが3年前に購入したという桐箪笥が紹介されます。素敵な方ですねー。
「いぶし銀の金具」がついた上品な桐箪笥で、その密封性の高さは、素早く引き出しを閉めると別の引き出しが開くほど。大事な衣類を虫やカビから守ります。
山崎さん、がんばって手に入れたので大事にしたいとおっしゃってましたが、その気持わかります。
現代の部屋のインテリアにも意外なほどよく馴染んでいて、想像していたよりもずっと使い勝手のいい家具なのだと感じました。
桐箪笥職人 石井克彦さん
桐箪笥の生産量日本一を誇る新潟県加茂市の桐箪笥職人 石井克彦さんが登場します。石井克彦さんは「三代続く桐の蔵」に所属の職人さんです。
三代続く桐の蔵 https://www.1kirizo.com/no1.html
利用するのは、切り出したあとに1年以上かけてアクを抜いたこだわりの木材。
ひとつの箪笥に15種類のカンナを使い分けながら、手の感触を頼りに、0.1mm以下の微調整を行っていきます。
この緻密な作業が、箪笥の棚板と引き出しの大きさをぴったりにそろえて、高い密閉性をつくりだすのです。
美しいデザインだけでなく、機能にもこだわったこだわりの品。
「利用者の大事なモノを守りたい」という職人さんのプロ意識が感じられました。
美の壺:2つめのツボ「自分だけの秘密の箱」
美の壺:からくりの仕掛けがいっぱい 船箪笥(ふなだんす)
船箪笥は、江戸時代中期に船乗りたちの金庫として利用された箪笥で、豪奢な装飾が最大の特徴です。
運送業を営む石井真一さんがコレクションしているのは、幕末につくられた船箪笥。
江戸時代から変わらない漆のにおいにロマンを感じると、石井さんは語ります。
さらにユニークなのは、偽の鍵穴、二重・三重の引き出し、上下左右にスライドする板など、手品のようなからくりがたくさん詰まっています。
当時の所有者が大切なモノを守るために施した、いくつもの仕掛けです。
自分だけの秘密を隠すためにもつくられたデザインは、見ているだけでワクワクしました。
「わたしなら何を入れるだろう?」と想像をかきたてられますね。どこに何を入れたか忘れてしまいそう。開け方も覚えてられるかしら……。
美の壺:仙台箪笥(せんだいたんす)の顔 金具の彫金
江戸時代末期から伝わる仙台箪笥の「顔」ともいえるのが、立体的な造形が特徴の箪笥金具です。
戦争、震災…守り続けた仙台簞笥の美:朝日新聞 http://t.co/jz3RhpW6sY →マッカーサーやハル夫人にも愛された金具職人・八重樫榮吉さんに取材しました。匠の世界の奥の深さに惹かれます。手の届かない高級品ですが。 pic.twitter.com/KaDIXRDZmN
— 石橋英昭 (@ishibashi_hide) June 29, 2015
(石橋英昭@ishibashi_hideさんアップありがとうございます)
八重樫榮吉さんは明治時代からつづく彫金師の4代目。
八重樫仙台タンス金具工房 https://www.sentabi.jp/souvenir/product07/
たがねという釘のような道具を使って、一枚の鉄板に図柄をいれ、さらに鉄板の裏側から金槌を打つことで迫力のある陰影をつくりあげていきます。たがねの種類は300を超えるそうです。
鉄板の図案は龍・獅子といった伝統的なモチーフだけではありません。最近では、鯨・カブトムシ・クワガタといったモチーフも。お客様の好みのリクエストに挑戦することもあるのだとか。
伝統とは時代に合わせて変わっていくものだと語る八重樫さん。
これからも変革していくであろう和箪笥の未来が楽しみですね。
美の壺:最後のツボ「未来へのタイムカプセル」
祖母から受け継ぐ桐箪笥
オートクチュール・ビーズ刺しゅうデザイナーとしてご活躍中の田川啓二さんが登場します。
Keiji Tagawa https://www.tagawakeiji.com/
田川さんは祖母のイクさんから桐箪笥を受け継ぎました。
イクさんはお嫁入りのときに400着もの着物を持って嫁いだほど、お洒落にこだわりの強い方だったようです。なんと桐ダンスをいくつも持っていらしたそうですよ。
田川さんも、ビーズ刺繍デザイナーとしてのセンスは祖母から受け継いだものかもしれないと語っているほど。
そしてイクさんから引き継いだ桐箪笥からは、それまで知らなかった祖母の新たな一面を感じることができるといいます。
こんなふうにとても身近な家具だった箪笥。だからこそ、所有者のさまざまな思い出や人生が染みこんでいるのかもしれませんね。
モノを継承していくということは、所有者が生きた証そのものを継承していくことなのでしょう。そう考えると奥深いものを感じますね。
家具修復人 井上兵次さん
山形県山形市の家具修復人 井上兵次さんが登場します。
井上さんは想い出家具工房 時代屋さん「家具のヤマヒョウ」に所属する熟練の家具修復師です。
想い出家具工房 時代屋さん http://yamahyo.com/
全国から送られてくる箪笥のそれぞれの時代・材質・金具の種類などを見極め、購入当時の姿を蘇らせることで、古き良きものを継承するのだそうです。
過去の所有者が使っていたモノをなるべく残すことにも重きをおいているのだとか。
金具を磨いて漆を塗ったり、木材のへこみにアイロンをあてて修復したりと、匠の技がひかります。
こうして生まれ変わった箪笥には、また長い年月をかけて、新たな所有者の思い出が重なっていくのでしょう。
連綿とつづく人の営みに何だかうっとりしてしまいます。
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2017年12月1日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/