こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「市松模様」。
シンプルで粋なデザインで最近は鬼滅の刃でも大注目!今回は個性豊かな市松模様がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
「美の壺」#森の神秘きのこ はいかがでしたか?
次回は #鬼滅の刃 で今大注目の「市松模様」‼
江戸切子・陶芸・襖絵・京都の禅寺の庭園にも市松模様!
マスクから名刺まで、狂言師・茂山逸平さんの市松コレクションも!27日(金)午後7:30~ BSプレミアム #不朽のデザイン市松模様 #市松模様 pic.twitter.com/F0RmiMgvr9
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) November 20, 2020
いざ、奥深き市松模様ワールドへ。
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
スーツから靴下まで、市松模様を毎日身につける狂言師・茂山逸平さん。
愛用歴20年の市松アイテム大公開!
▽縄文土器や埴輪にも!写楽も描いた「市松」の名の由来の人物とは?!
▽漆黒市松のスタイリッシュな江戸切子に、3500の四角がうごめく市松模様の九谷焼。現代にいきる、市松模様ならではの美
▽京都・東福寺にある重森三玲の市松模様の庭。その意図を孫が読み解く!
▽古民家に輝く、市松のふすま絵!
出典:番組公式ホームページ
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「繰り返す四角の妙」
京都市上京区 狂言師・茂山逸平(しげやま いっぺい)さん
狂言師の若手ホープ茂山逸平さんは、20年来の市松模様ファンです。
番組では、羽織・風呂敷・信玄袋・バッグなどの定番アイテムから、名刺入れやマスクと言ったユニークなものまで。
バリエーション豊かな市松模様を紹介されていました。
集めたコレクションは200点にも及ぶそうですよ!すごい情熱です。
茂山さんは狂言師という立場から、伝統に実用性を見出すことの重要性を語ります。
その点では、狂言も市松模様も変わりはないのだとか。
歴史のうえにあぐらをかくのではなく、時代に合わせて表現を模索していく姿勢はとても素敵ですね。
起源は縄文時代!市松模様の歴史
多摩美術大学 芸術人類学研究所所長・鶴岡真弓(つるおか まゆみ)さんが登場します。
鶴岡さんによると、市松模様の歴史はかなり古く、縄文時代後期の土器には、すでに用いられていたそうです。
縄文人たちは森羅万象とのつながりに思いをはせて、無限のつながりをデザインしました。それが2つの色が交互に広がっていく市松模様。
何か・誰かとつながっていたいという感覚は、現代の私たちにも共通するものですよね。
何だか縄文人に親近感がわいてきちゃいます。
市松模様の由来は歌舞伎役者!
さらに江戸時代になると、初代佐野川市松(さのがわ いちまつ)という歌舞伎役者が、歌舞伎の衣装に市松模様を取り入れました。
これが市松模様の名前の由来です。
有名な浮世絵師・東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)も、三代目の佐野川市松を描いた『三世佐野川市松の祇園町の白人おなよ』という作品を残しました。
訂正【祝・五輪エムブレム決定】「組市松紋」がらみで、歌舞伎役者・佐野川市松が紹介されるのは嬉しいのですが、「市松模様」の由来(=考案にあらず)は初代(左図・右)。写楽描く右側の「祇園町の白人おなよ」は三代目なので、ご注意あれ。 pic.twitter.com/EhZwpOJPiI
— 犬丸治 (@fwgd2173) April 26, 2016
(犬丸治@fwgd2173さんアップありがとうございます)
衣装に上品な市松模様があしらわれていて、トレードマークだったことがわかります。
このように日本人と市松模様には、切っても切り離せない関係があるのですね。
だからでしょうか、見ているだけで心が安らいできます。
美の壺:2つめのツボ「平面を超えて」
江戸切子職人・石塚春樹(いしづか はるき)さん
最近、大きな注目を集めているのが石塚春樹さんの江戸切子。
黒と透明の市松模様があしらわれていて、モダンなデザインが印象的です。
NHKBSプレミアム 美の壺
次回11/27(金)は市松模様テーマ「不朽のデザイン 市松模様」 – NHK https://t.co/CufBNJ6zkx #美の壺
「「鬼滅の刃」で大人気の「市松模様」。縄文土器・埴輪・着物・切子・やきもの…」サイトより
ミツワ硝子工芸 @mitsuwa_glass (江戸切子彩鳳)協力との事 画像同提供 pic.twitter.com/ql9E1vTYje
— 江戸切子協同組合 (@edokiriko) November 20, 2020
従来の江戸切子は、洗練された技術による精密さが重視されていたのだとか。
しかし石塚さんは、あえて抜け感を出すことにこだわり、可愛らしいデザインを実現。
番組では、江戸切子の制作過程も紹介されていました。
専用の機械で削りながら四角形の模様をかたどり、最後は手の感触と音を頼りに、サンドペーパーで仕上げます。
この方法を編み出すまでには、数多くの試行錯誤が繰り返されてきたそうですよ!
伝統と新しい技術の組み合わせが、美しい市松模様を織りなしているんですね。ストーリーを知るとより一層、作品の魅力が深まります。
陶芸家・戸出雅彦(とで まさひこ)さん
石川県金沢市の陶芸家・戸出雅彦さんが登場します。
戸出さんは伝統的な九谷焼に、新たな表現を確立するために市松模様を取り入れました。
ダイナミックな造形と、フリーハンドで描かれた市松模様が特徴です。
卯辰山工芸工房でのせんせーでもあり金沢九谷に戦士でもある戸出雅彦氏がザギンで個展を!特筆すべきは彼とやるワークショップ!!ぜったい体験して欲しいー!! pic.twitter.com/7sZWvb9h73
— Tanabe Kyoko (@duokyuringyo) November 13, 2019
(Tanabe Kyoko@duokyuringyoさんアップありがとうございます)
形と模様のランダム性を高めることで、戸出さんの九谷焼にはまるで生きもののような生命感が宿ります。とてもユニークです!
きっかけは2002年のワールドカップ。テレビでクロアチアのチェック柄の旗がふられているのを見かけたときでした。旗の形状が変わることで、模様が生きもののように変化していくのが面白いと思ったのだとか。
意外なところが結びつくんですねー!常にアンテナを張っているからこその発想なのでしょう。
あえて計算をせず、偶然に身を委ねることで「自分の深層」とつながる気がすると戸出さんは語ります。
だからこそ他にはない独自のデザインが生まれるのですね。
美の壺:最後のツボ「整然から解き放つ」
京都市東山区 東福寺の市松模様の庭
京都市東山区の東大寺は、およそ800年ほど前に創建された歴史ある建築物。
その本坊庭園のひとつに、日本を代表する作庭家・重森三玲(しげもりみれい)が手がけた市松模様の庭があります。
庭がつくられたのは昭和14年。寺で使わなくなった敷石と杉苔で、美しい市松模様が表現されました。
https://twitter.com/raku_kyoto/status/1329353200189599745
(真下 洛@京都ライター@raku_kyotoさんアップありがとうございます)
四角い枠ひとつひとつの中に、絶妙な色彩のグラデーションがあります。何時間でも眺めていられそう。
杉苔は季節や時間帯によって、刻々と表情を変化させるのだとか。長い歳月にも静かに耐えつづける敷石との対比にもなっているそうですよ。
2つの素材だけを使った、こんなにシンプルな表現でありながら、知れば知るほどその奥深さに驚かされます。
癒しの時間を過ごしに東福寺に訪れてみてはいかがでしょうか。
美術家・三桝正典(みます まさのり)さん
広島県の美術家・三桝正典さんが登場します。
三桝さんは重森三玲の庭に感銘を受けて、8年前からさまざまな作品に市松模様を取り入れるようになったそうです。
ギャラリー白川の「三桝正典展」。「ジャパニーズ・モダン」をテーマにした絵画など。古川町商店街から依頼された屏風が目を引いた。日本画に見えるが、実はアクリル絵具で描いている。https://t.co/noJIllvNrB pic.twitter.com/o0E8wmvWIv
— 小吹隆文 (@kobukitakafumi) May 23, 2017
(小吹隆文@kobukitakafumiさんアップありがとうございます)
伝統を取り入れながらも新しいことに挑戦していて、わくわくしますね。
番組では、桜と市松模様の襖絵が紹介されました。
2種類の微妙に色が違う金色を使うことで、市松模様を遠目にみたときの光の反射を表現。
白と赤で描かれた艶のある桜の花びらが、きらびやかな市松模様のなかで幻想的に舞っています。
まるで時間と空間を超克した、夢の中のような世界観にうっとり。
この襖絵は築246年の古民家のために制作されました。
庭には樹齢100年の山桜があり、その花びらが室内に舞い込んできたことを表現しているのです。
「日本人のもつ固有の美意識を歴史的な建物の中で味わってもらいたい」と三桝さんは語ります。
長い伝統をもつ市松模様が、作品をとおして私たちの心に、懐かしく染みこんでくるようです。
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2020年11月27日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/