こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「今昔つなぐ 木桶(おけ)」。
木の桶って香りがいいですね。癒されます。小さな桶から大きな桶まで、たっぷり出てきます♡番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、木桶・おけ・OKワールドへ。
【まもなく#美の壺】#木桶(おけ)
今では珍しい木の「湯桶」。100年以上、木桶を使い続ける銭湯を紹介!
京都の老舗桶店が生み出す極上の木桶。銭湯好き、お風呂好き必見のい木の湯桶に注目します!
今夜7:30~ BSプレミアム・BS4K pic.twitter.com/JXFeYrUNZR
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) October 4, 2023
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
百年以上、木桶(おけ)を使い続ける老舗銭湯。手業が引き出すぬくもり▽江戸中期創業の京都の老舗桶店店主が作る伝統の湯桶の技!▽静岡の木桶仕込み醤油の蔵元。百年以上の大桶(おけ)の魅力▽大桶(おけ)職人の緻密なこだわりとは?▽カフェバーで人気!桶の製法で作ったバーカウンター▽世界から大注目の桶のシャンパンクーラー。桶の概念を覆す新たな形とは?!<File589>
出典:番組公式ホームページ
【出演者・キャストほか】桶店10代目店主…山本 大輔 蔵元8代目…深谷 允 桶店三代目店主…青島 和人 桶店3代目…谷川 清 桶職人3代目…中川 周士
【ナビゲーター】草刈正雄 【語り・天の声】木村多江
美の壺:1つめのツボ「手業(わざ)が引き出す 木のぬくもり」
美の壺 土本公子さん 銭湯女将 東京北区
東京・北区の「稲荷湯」が登場します。
大正2年創業の宮造りの建物で古き良き銭湯を守っているお風呂やさんです。2019年に国の登録有形文化財に指定されました。
5代目女将の土本公子さんは、木の桶は、心地よい音がするといいます。使うたびに「コーン」という音が、天井に響き渡ります。風情を感じますね。
土本さんは、毎日、営業終了後に桶を洗います。使う道具は、今では珍しい桶洗い機です。初めて見ました。毎年、正月になると50個の湯桶を全て入れ替えます。
桶が変わるとお客さんから「気持ちいいわね。」や「いい匂いね。」と声を掛けられ、やっぱり木桶がいいと感じる瞬間です。土本さんは、できる限り木桶を使っていきたいと語ってくださいました。
湯桶は、利用者のみなさんに愛される逸品なのですね。
【稲荷湯の桶入荷しました】
d design travel 東京号でも紹介されている稲荷湯の桶、入荷しました。正月の初湯に一新される木桶。東京店では毎年、年始に引き取り、販売しています。どれも状態がよくまだまだ使えます。是非店頭でご覧下さい。 pic.twitter.com/BLm7xkZBJU— D&DEPARTMENT TOKYO (@d_d_TOKYO) January 18, 2019
(D&DEPARTMENT TOKYO@d_d_TOKYOさん、アップありがとうございます。)
美の壺 山本大輔さん 木桶職人 京都市東山区
京都市東山区にある「おけ庄 林常二郎商店」は、江戸中期から続く桶専門店です。店内には20種類以上の桶が並びます。すし桶や湯豆腐桶、祇園祭の長刀鉾に飾られた桶もあります。
京都らしいお店ですね。伝統を感じます。
10代目の店主 山本大輔さんは、祖母の跡を継ぎ17年前に桶職人に転身しました。作業場には、ずらりとカンナが並んでいます。その数、なんと100丁以上あります。
木桶は、木片の「側(がわ)板」と「底板」、竹製の「たが」でできています。鉄釘や接着剤は使いません。湯桶ができるのを見せていただきました。
表面の板を削り、桶の直径にあう型に木をあて外のカーブと、となりの面の角度を確認します。「正直」と呼ばれる工程で、怠ると大変なことになる大切な作業です。
竹釘をさして組み立て、表面をカンナで使い分けて削ります。底板をしならせるように入れて、たがをはめてやすりとカンナで仕上げて完成です。
山本さんは、感覚が勝負、毎年、少しずつ上達していて、この先も続けたいと抱負を語ってくださいました。
「目で見てもわからないほどの木肌の削ぎを、素手で感じています」#工芸 を巡る #京都 のひとと出会う。
温故知新、職人の手仕事による技が冴える #木桶 づくりの老舗。
おけ庄 林常二郎商店 山本大輔
☞☞☞https://t.co/pBrn1OPUod#京都らしさとは何だろうか#ハンケイ京都新聞 pic.twitter.com/MZ83Tb1ET3— ハンケイ京都新聞 (@knp_hankei500m) October 4, 2023
(ハンケイ京都新聞@knp_hankei500mさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「伝統の味を育む」
美の壺 深谷 允(ふかや まこと)さん 醤油醸造蔵元 静岡県掛川市
寛政7年創業の「栄(さかえ)醤油醸造」は、200年以上、木桶でしょうゆを作りつづける蔵元です。
8代目の深谷允さんによると、しょうゆの味や香り、色は、「蔵癖(くらくせ)」によって大きく違い、木桶仕込みしょうゆの醍醐味だそうです。
蔵癖とは、木桶の木の繊維のすき間に住み着く微生物のことで、蔵によってしょうゆの特徴が変わり、2つと同じものはありません。
大桶は、一般的に150年ほどの寿命で、深谷さんの桶は、100年以上たっているものばかりです。今回、新しい大桶を購入することになりました。父母、祖父母の誰もが、桶を新調した経験はありません。
新桶は、木の新しい香りがしょうゆに届くおもしろい面がある一方で、伸び縮みがあり、じゃじゃ馬だと深谷さんは言います。深谷さんは、桶を新調したことで、桶は、個性があり生き物だと再認識しました。
大きな桶ですね。しょうゆの香りがこちらまで届きそうです。
https://twitter.com/hamalandspace/status/1418852012314316811
(長濱裕作@10/29掛川百鬼夜行@hamalandspaceさん、アップありがとうございます。)
美の壺 青島 和人(あおしま かずと)さん 桶店店主 静岡県焼津市
葛飾北斎の≪富嶽三十六景「尾州不二見原」≫のように、江戸時代には、大桶を作る職人が多くいました。
深谷さんの「栄醤油醸造」の大桶を作ったのは静岡の「青島桶店」です。
3代目青島和人さんは、もともとは、小さな桶を作っていましたが、18年前、大阪の製桶所に教えを乞い大桶を作るようになりました。
青島さんによると桶は、きれいな円であればあるほどもれにくいそうです。特に大桶は、大量のものを入れるため細心の注意を払い作ります。
工場では、30石サイズ(高さ1m97㎝、底板直径2m、容量5400ℓ)の大桶を製作中です。12㎝の刃幅のカンナで削ります。大桶を均等に削るのは大変な作業です。
二人がかりで、たがでしめた後、クレーンで横にしてカンナで削ります。底板だけでなく内側も全部光沢ができるほどていねいに美しく削ります。
桶は、漏れなければいいのですが、見えないところまで手カンナで仕上げたいのが青島さんのこだわりです。桶職人は、伝統の味の脇役ですね。
“ #上芝雄史 ” / / 他4件のコメント https://t.co/0JSye32ZmZ “最後の大桶職人が抱く「木桶文化」存続の焦燥 | 食品 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準” (11 users) https://t.co/UuPJ5cbghb
— 魚田阿萬 @ 書道 @ オーソモレキュラー @ MMT (@uota_aman) February 2, 2020
(魚田阿萬 @ 書道 @ オーソモレキュラー @ MMT@uota_amanさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「未来の桶を夢みて」
美の壺 川井知子さん カフェバースタッフ 香川県高松市
香川県高松市にあるカフェバー「salon blue(サロンブルー)」のバーカウンターは、桶の製法で作られたものです。横幅3メートルもあります。存在感がありますね。
讃岐桶樽の技術を用いて作られてるカウンターで、スイーツや飲み物を楽しんだり、お酒と共に交流の場として使われています。
スタッフの川井知子さんは、バーカウンターは、店に入った瞬間に目がついてお客さまから「カッコイイ」と驚かれたり、写真を撮ったりと店の顔になっているそうです。SNS映えのするカウンターなのですね。
salon blueは、2019年にリニューアルオープン、庵治石のテーブルや漆や丸亀団扇でつくった照明、剣持勇のランタンチェアなど香川の伝統を守りながら香川ゆかりのアーティストにふれる五感で楽しむお店です。素敵な空間ですね。
今回の高松旅でベストヒットだった空間はここ。
一応デザイナーやってるのでその空間の違和感は察知出来るつもりなんだけど、非の打ちどころがなくて、とにかく嫉妬。
空間デザインへの憧れが高まるここ最近のぼくにとっては、感性高まる最高の機会でした。#サロンブルー #salonblue#高松カフェ pic.twitter.com/iqmOcaqkpN
— ヨコタナオヤ|correlate design Inc. CEO (@yokota_naoya) August 10, 2021
(ヨコタナオヤ|correlate design Inc. CEO@yokota_naoyaさん、アップありがとうございます。)
美の壺 谷川 清(たにかわ きよし)さん 桶店店主 香川県木田郡
サロンブルーのバーカウンターは、香川県木田郡三木町の「谷川木工芸」が手掛けたものです。親子3人で営む工房です。3代目の谷川清さんは、桶づくりの技法でいろんなものを作ってきました。
持ちはこべるおひつをイメージして作った2段の弁当箱「讃岐弁」や桶型の「まるいん」、電子レンジ可能な「ぬくいん」など名前もユニークです。
弁当箱がきっかけでバーカウンターの発注につながりました。図面をみて2つ返事で依頼を受けた谷川さんでしたが、創業以来、バーカウンターを製作したことはありませんでした。
父母には、「絶対無理だ!」と言われましたが、家具職人らに知恵をさずかり、親子3人で力を合わせて作りあげました。
谷川さんは、限られた用途で使われる桶ではなく、桶の技術でライフスタイルに合うものを提案するのが我々の役割だと話してくださいました。
https://twitter.com/CargoShip4/status/1539386939698479104
(帆布バッグ Cargo Ship@CargoShip4さん、アップありがとうございます。)
美の壺 中川 周士(なかがわ しゅうじ)さん 桶職人 滋賀県大津市
日本の木桶は、海外からも高く評価をされています。桶職人3代目の中川周士さんのシャンパンクーラーは、世界からも注目を集めました。
木の葉のかたちで、開発に2年、試作に10回以上をかけて作りました。シャープさが足りないと言われ、たがを入れると丸みができてしまい、たがの部分の精度をあげるため緻密な設計図をひきました。
木の葉型のシャンパンクーラーは、波型の桶へと進化をとげ、内側にもカーブができて美しさに磨きがかかり話題となりました。素敵なカーブですね。
中川さんは、木工芸の人間国宝でもある、父・中川清司(なかがわ きよつぐ)さんから桶職人の技術を受け継ぎ、現代彫刻家としても活動していました。
滋賀県大津市にある工房「中川工芸比良工房」では、これまでの桶づくりに新風を吹かせようと職人らが日々制作に励んでいます。
中川さんは、波型の桶にチャレンジしたことで自由な発想で作ることができたそうです。次の時代の環境に適合するものがつくれるのなら100年先の桶を作っていけると次なる挑戦を語ってくださいました。
https://twitter.com/Ume_bsfuji/status/911236260248932358
(ウメちゃんねる【BSフジ公式】@Ume_bsfujiさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。