無伴奏チェロのための『BUNRAKU』黛敏郎(まゆずみとしろう)作曲:『文楽(ぶんらく)』をモチーフにした最高傑作(動画あり

こんにちは~。らら子です。

文楽ファンのみなさま『BUNRAKU(ぶんらく)』という曲があるのをご存知でした?
らら子も今日初めて知ったんですが。

無伴奏チェロのための、ということはチェロだけのソロ曲なんですね。

文楽といいつつ、人形も義太夫も出てきません。
文楽の三味線がチェロの音域と近いというので、思いついたのでしょうか?



「BUNRAKU」作曲は黛敏郎(まゆずみとしろう)さん

BUNRAKU楽譜

楽譜も売ってました。
作曲は黛敏郎(まゆずみ としろう)さん(1929年2月20日 – 1997年4月10日)。

らら子が子どもの頃、黛敏郎さんは『題名のない音楽会』というクラシック音楽の番組の司会をしていました。
小指をたててハンドマイクを横に持った気取った(失礼)黛敏郎さんの姿を思い出します。

1960年に、岡山県倉敷市の大原美術館30周年記念行事にために作曲され、
理事長の大原総一郎さん(1909年7月29日 – 1968年7月27日)に捧げられたそうです。

さっそくyoutubeで探してみました。



無伴奏チェロのための『BUNRAKU』演奏動画

全体は3つの部分になっています。
はじめに太棹三味線のバチさばがピチカートで表現されていたり、浄瑠璃の義太夫節のでおなじみのフレーズが聴こえてきたり、「おお、文楽わかるわかる!」という感じです。

テクニックは超絶技巧なんでしょうけど、人形浄瑠璃文楽の世界が広がってくるし、音楽としてもとても聴きやすいです。

男性が演奏しているのがこちら。

女性が演奏しているのがこちら。

ちょっと雰囲気が変わりますね。



無伴奏チェロのための『BUNRAKU』フィーチャリング「関寺小町」by桐竹勘十郎

この『BUNRAKU』という曲について桐竹勘十郎さんが書いたエッセイがあります。

黛敏郎先生が独奏チェロのために作った《BUNRAKU》という曲がある。冒頭はピチカートで、音色も旋律も、まさに太棹三味線。そこから大夫の語りが擦弦で表現されていて、チェロで奏でる義太夫そのものという印象の曲である。この曲を聞いた時、『関寺小町』(せきでらこまち)に合うと思った。

出典:NHK交響楽団『音の記憶』文楽の音、チェロの音 桐竹勘十郎

『関寺小町』というのは、おばあさんになった小野小町(おののこまち)が、若くて美しかった若いころをなつかしく思い出すという話で、もとは能の謡曲(ようきょく)が文楽の踊りになったもの。

勘十郎さんは、現行の文楽『関寺小町』からいくつかの場面をピックアップして上演したところ、この作品のために作ったのではないかと思えるくらい物語と曲がよくあってびっくりしたたそうです。

ううーん。見たい!



故・吉田文雀さんによる文楽「関寺小町」

「関寺小町」。

どの場面がどうピックアップされたのかよくわからないけど、せめて雰囲気だけでも味わってみたいと思って、『関寺小町』の動画も探してみました。

故・吉田文雀さんが遣う文楽「関寺小町」です。

無伴奏チェロのための『BUNRAKU』を流しながら、
無音で『関寺小町』を見てみると、

確かに合う!!

びっくりです。

こちらのCDも評判がいいですね。

新しい体験をした、らら子でしたー。


参考にさせていただいたサイト:

NHK交響楽団『音の記憶』文楽の音、チェロの音 桐竹勘十郎https://www.nhkso.or.jp/library/otonokioku/8139/