こんにちは。らら子です。
NHK『世界はほしいものにあふれてる:英国ティー文化をめぐる旅』に出てきたスージー・クーバーの食器。すっかりとりこになってしまいました。
Susie Cooper (1902-1995)
1920年代から80年代頃のイギリス陶器デザイナー。ソフトな色使いと花柄の可愛らしいデザインが特徴。
単純なライン、素朴なモチーフが日本人の美意識に通じたようでイギリスより先に日本で大人気になったらしい。1枚目のブルーに金のラインが入ったカップが欲しい…☕️ pic.twitter.com/8e7kIM7Yn8
— silhouette (@tukisiro) February 11, 2020
(@ju__maleさんアップありがとうございます)
目次
- 陶器ブランド:スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery)
- スージー・クーパーは1990年代に日本に紹介されてブームに
- スージー・クーパー(Susie Vera Cooper) さんてどんな人?
- スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery) 手描きから量産へ
- スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery) にかける思い
- スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery)40年代、50年代のビンテージもの
- スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery) のコレクター:アンドリュー・ケイシーさんほかの著書
- スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery) はどこで買える?販売店、ネット販売情報
- スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery)の販売店舗
- スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery)のネット販売・オークション
- あわせて読みたい英国アンティークつながり
陶器ブランド:スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery)
スージー・クーパーは陶器のブランド名で、英語表記だとSusie Cooper Pottery。
創立は1920年代。
ブランド名は創立者で陶器デザイナーの名前にちなんでいます。エリザベス二世の母エリザベス皇太后にも愛され、
「スージー・クーパーがなければ家庭は完成しない(“No home is complete without Susie Cooper pottery” )」
と言われるほど大人気になりました。
Susie Cooper #BOTD 1902. "No home is complete without Susie Cooper pottery" ran the advertising slogan. pic.twitter.com/E6MvJ4b8zz
— Ian Lawley (@ian_lawley) October 29, 2017
スージー・クーパーは1990年代に日本に紹介されてブームに
日本では1990年代のはじめに、飯塚恭子さんの本「スージークーパーのある暮らし」で紹介されると、注目を集めて大人気となりました。
シンプルで使いやすいフォルムや、余白の多いすっきりとした図柄が日本人の感性に合ったのでしょうね。今や本国イギリスよりも人気があるとか。
紙の本は今のところ絶版になっています。電子版はAmazonのキンドルで購入することができます。
飯塚恭子『スージークーパーのある暮らし』ダイヤモンド社,2006.
”アートなのに実用的。パトリシアローズ、ドレスデンスプレイ、ジオメトリックパターン、フローラルモチーフ、ウエディングリング、クレセント、ガーデニア、ロマンス、アップルゲイ、ダンベルズ…英国王室にも愛されたさまざまな作品の特徴と魅力を紹介。
出典:スージー・クーパー Kindle版”
スージー・クーパー(Susie Vera Cooper) さんてどんな人?
スージー・クーパー(Susie Vera Cooper)ことSusan Vera Cooperさんは、1902年にイギリス中部にある陶器の村、ストーク=オン=トレント (Stoke-on-Trent) に生まれました。
1920年代の女性は家にいるべきとされていた時代、自身で会社を立ち上げ
「私には「できない」という言葉はないわ、と言った言葉の通り、自らの人生を自分で作っていった女性でした。
出典: 英国カントリー雑貨「インテリア雑貨のキャリコ」Calico
1920年代から80年代にかけて活躍。1995年に亡くなっています。1979年には大英帝国勲章 (OBE) を授与されています。
スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery) 手描きから量産へ
スージー・クーパーさんは、自分で会社を立ち上げると、女性らしい感性にあふれた色と形をつ次々と生み出します。
初期の作品のほとんどは、時代を反映してカラフルで鮮やかな花柄、幾何学的なデザインを大胆に手描していましたが、やがて量産を目指して手描きからリトグラフへと移行していきます。
1935年には彼女の最も有名なリトグラフパターン「ドレスデンスプレイ(Dresden Spray)」が導入されました。(出典:Susie Cooper Information Site)
1930年代、英国皇太子時代のエドワード8世が後の伴侶となるウォリス・シンプソンに贈ったというスージークーパーのドレスデンスプレイ。1935年ってことはまさにその時代のドレスデンスプレイじゃないの!?https://t.co/S9CReKZyU0
— うめ(コーンウォール派) (@umemasa4) February 7, 2020
(うめさんアップありがとうございます)
こちらもドレスデンスプレイのカップ。
デザイナーマークを入れるのも当時は先駆的な動きだったようです。
蚤の市のカップ
1930年代のものらしい。色使いもグラデーションもそんなに昔のデザインとは思えない!
Susie CooperのDresden Sprayというシリーズ pic.twitter.com/jVm50KjyI1— Shige (@ShigeReco) March 10, 2019
(Shigeさんアップありがとうございます)
NHK『世界はほしいものにあふれてる』でも、バイヤーの岩谷好和さんが初期のスージークーパーとして見つけ出した幻の品も、「ドレスデンスプレイ」のポットでした。
ポット1つにカップ6客で1セットなので、単純に考えてポットのほうが希少なんでしょうね。
スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery) にかける思い
スージー・クーパーの特徴は色や柄だけでなく、フォルムにも表れています。フォルムの特徴の一つはポットの注ぎ口の形。
1932年に発売された「ケストレル(Kestrel)」という鳥の名前がついたポットはの形は、 チョウゲンボウという鳥のくちばしを模しているそうです。
飾っておかれるより使ってもらいたいと特徴的なフォルムと合わせて、女学生を終えたばかりの職人でも絵付けできるパターンを探っていきます。
https://twitter.com/eded_jumu/status/1227238902546567169
(じゅむさんアップありがとうございます)
スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery)40年代、50年代のビンテージもの
20世紀初頭のアールデコ時代を反映したものは、直線と曲線がシャープですね。
Classic Art Deco Mug, Susie Cooper tribute from Chris Rogers Eeksie peeksie ceramics scotland#mugs #Art Deco Society UK #Flappers #tea#Doulton #Shelley #Susie Cooper#Posh #Cakes #Diet #Chrome. pic.twitter.com/fmZ4peJZ06
— Clarice Cliff (@lmmother) January 11, 2020
(Dame Gracie Fieldsさんアップありがとうございます)
こちらは40年代のおおらかで明るい手描き(風?)。
Vintage Susie Cooper Serving Bowl Tulip in Pompadour 9 1/4 inches 1940s https://t.co/LSNnBGoyFN GrandAntiqueDecor pic.twitter.com/DapiMfmptZ
— GRANDANTIQUEDECOR (@GRANDANTIQUE) February 6, 2020
(GRANDANTIQUEDECORさんアップありがとうございます)
50年代の可愛いドット柄。年代ごとに変化があって面白いです。
— にょへい (@nyoheyyoko) February 6, 2020
(にょへいさんアップありがとうございます)
スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery) のコレクター:アンドリュー・ケイシーさんほかの著書
『世界はほしいものにあふれてる』にも登場した、アンドリュー・ケイシー(Andrew Casey)さんは、スージー・クーパーの有数のコレクター。自宅にコレクションをかざるだけでなく実際に日常につかって楽しんでいます。
Andrew Casey https://twitter.com/andycaseydesign
”Susie Cooper Ceramics: A Collectors Guide”という本も出版しています。残念ながら古くて定価での入手は難しそうです。
もう少し新しいところでは、アンドリュー・ケイシー(Andrew Casey)さんが共著で出ている”Susie Cooper: A Pioneer of Modern Design”という本は、入手可能です。
スージー・クーパーのほか、クラリス・クリフやキース・マーフィーら、同年代の陶器デザイナーの作品を集めた、”Clarice Cliff and Her Contemporaries: Susie Cooper, Keith Murphy, Charlotte Rhead and the Carlton Ware Designers (Schiffer Book for Collectors)“も入手可能です。
スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery) はどこで買える?販売店、ネット販売情報
日本でも人気のスージー・クーパーは、アンティークショップや骨董市でも人気の商品です。いいものはほとんど日本に入っていているのではないかと言われているほどです。
スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery)の販売店舗
スージー・クーパーを扱うアンティークショップのほんの一例です。
あんてぃーく遊民 http://www.antiqueyoumin.com/
輸入・アンティーク雑貨「ANTRO」アントロ https://tasman-inter.net/
英国カントリー雑貨「インテリア雑貨のキャリコ」Calico http://calicoshop.com/?mode=f12
アンティーク雑貨ミュー 自由が丘 https://www.mie-ux.com/SHOP/496465/list.html
スージー・クーパー(Susie Cooper Pottery)のネット販売・オークション
ネット販売の楽天やYahoo!にもどっさり出品されてますが、Twitterを見ていると、etsy(エッツィー)のほかebay(イーベイ)でも購入できるようです。
この番組めちゃ良かった。
早速Etsyで1950年代のSusie Cooperのお茶グッズをポチってしまった〜 https://t.co/d6QtKvifYG pic.twitter.com/AARz8w5F6U— whazuparthur🌸 (@whazuparthur) February 8, 2020
(whazuparthurさんアップありがとうございます)
お気に入りのスージー・クーパーで素敵なティータイムをお楽しみください♪
あわせて読みたい英国アンティークつながり
バイヤー岩谷さんが英国をめぐる旅はこちらに詳しく載っています。
英国アンティーク家具の回はこちらもどうぞ。
コメント
らら子さま
突然、失礼します。
スージーク―パーは素敵ですよね。何とも云えない雰囲気があります。
小生は1994年から鎌倉で「あんてぃーく遊民」と云うお店を営んでいる者です。
HPを御紹介させて頂きますので、是非、ご覧いただければ幸いです。
http://www.antiqueyoumin.com
どうぞよろしくお願い申し上げます。
あんてぃーく遊民さま
コメントありがとうございます。
お店のページ拝見しました❢スージー・クーパーの品揃え、質、量ともにすばらしいですね。
大仏様は去年の夏に久々に遊びに行きました。お店の前を通ったはずですが、たしか行きも帰りも反対側の歩道を歩いた気がします。気づかなくて惜しいことをしました。お店の情報をブログに追記させていただきますね。
機会を見つけて伺いたいと思います。