感想:2021エリザガラコン’02 花組(東京)春野寿美礼トート『エリザベート TAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』オサアサ・アドリブ・ネタバレ:上演時間と感染症対策

こんにちは。らら子です。

2021年4月21日17時オーブシアター宝塚エリザベートガラコン’02 花組バージョンを観てきました!春野寿美礼トートです。

平日というのに17時開始、にもかかわらず満員でした!

おさちゃんこと春野寿美礼トートを鑑賞するのは、2017年1月の『エリザベートAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』以来です。

おさちゃん圧巻の歌声は、期待を大きく上回っていました!興奮さめやらぬままに感想を書きます。





宝塚エリザガラコン25周年スペシャル’02花組Verキャストはドリームチーム!

こちらが『エリザベート TAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』02花組Verキャストの配役です。

トート:春野寿美礼
エリザベート:大鳥れい
フランツ・ヨーゼフ:霧矢大夢
ルイジ・ルキーニ:瀬奈じゅん
ルドルフ:彩吹真央
ゾフィー:出雲綾
マックス:越乃リュウ
リヒテンシュタイン:紫城るい
少年ルドルフ:望月理世
マダム・ヴォルフ:嘉月絵理

フランツ・ヨーゼフは、月組’09でフランツを演じた霧矢大夢さんですが、らら子的にはドリームチーム!

ゾフィー出雲綾さん、マックス越乃リュウさん、マダム・ヴォルフ嘉月絵理さん、それからモブ(=全日程出演組)に綾月せりさんがいるので、なにげに月組幹部が勢ぞろいです。ヴィンディッシュ嬢も月組の玲美くれあさん。

そもそもルキーニ役の瀬奈じゅんさん月組’09トートですもんね。

さて、この月組勢多めの花組バージョン、どんな化学変化が起きるのか??

リヒテンシュタイン紫城るいちゃんは私は初めて見ました。可憐ですねー。




エリザガラコン’02 花組感想:「25周年」と「20周年」キャスト比較

ちなみに、2017年1月にBunkamuraであった20周年スペシャル花組アニヴァーサリーバージョンの配役は以下のみなさんでした。

トート:春野寿美礼
エリザベート:大鳥れい
フランツ・ヨーゼフ:樹里咲穂
ルイジ・ルキーニ:瀬奈じゅん
ルドルフ:彩吹真央
ゾフィー:未来優希
マックス:越乃リュウ
少年ルドルフ:望月理世
グリュンネ:磯野千尋
ルドヴィカ:久路あかり

フランツ・ヨーゼフはオリジナルキャストで元・専科の樹里咲穂さん、ゾフィーが元・雪組の未来優希さん、マックスが元・月組の越乃リュウさんでした。

グリュンネ伯爵とルドヴィカは固定のお役だったんですね。




エリザガラコン’02 花組:上演時間と省略した場面:シアターオーブ感染症対策は?飲食は?

感染症対策は、エレベータ下の入り口で整列入場のうえ、検温を消毒。係員がジェルを手にシュッシュとしてくれます。エスカレータを上がってチケットもぎりは係員がしてくれました。

客席ホワイエを含めて水分補給以外の飲食禁止です。飲み物の販売はないので事前に購入をお勧めします。

【上演時間】は、1幕:1時間10分 休憩:25分 2幕:1時間

私が行ったときは17時開演で19時35分終演でした。

宝塚版エリザの上演時間は通常は休憩30分入れて3時間なので、ちょいちょい場面を省いています。

例えばシシイの綱渡り、ハンガリー訪問の前半、マデレーネは存在すらなく。「死ねばいい!」はあったけど、「死にたいのか!」でルドルフがゴロゴロ転がされる場面はありませんでした。霊廟でフランツが「みな、退出するように」もなかったですね。




エリザガラコン’02 花組感想:肩幅の広いあさこルキーニと裁判官のええ声

幕開きに下手から肩幅の広い人影。あさこー💕(瀬奈じゅん)。

ヘアスタイルはサイドを編み込みにして、後ろを一本結び。相変わらずスタイルがよくて、しっかりした太ももに思わず目が行きます。輝くような美人さん。

軽妙で明るい、人を食った感じのルキーニは瀬奈じゅんさんならではですね。お歌も以前よりお上手になってました。

裁判官の声は録音ですが、今回は越乃リュウさんだそうです。滑舌のいい低い声で初めは本物の男性の声かと思いました。

亡霊のみなさんが勢ぞろい。懐かしいお顔がならび、いやがおうにも期待が盛り上がります。

そしていよいよトート閣下の出番!第一声からすばらしさにあごがおちました!





エリザガラコン’02 花組感想:さらに進化する春野寿美礼の歌唱力

トートの登場から圧倒的な歌唱力で文字通りワタクシお口アングリ。

マスクしててよかった。トートの歌の時は喜びと興奮で自然と口があいてしまうのでした。

20周年の時もお歌が上手くなったと思ったのですが、25周年はさらに磨きがかかっていました。

私はおさちゃんの鼻から抜けるような口の奥で響く歌声が大好物なのですが、口腔がさらに広がったように感じました。

おさちゃんは歌う時に頬骨がぎゅっと上がっていて、脳天からしっかり声が出ていました。

おさちゃんの脳天に響く声も、張り上げる声も、低く響く低音も、インパクトのあるガナリ声も、すべて堪能しました。

いやー驚いた。どこまで進化するのか春野寿美礼。




エリザガラコン’02 花組感想:春野寿美礼ワンマン歌謡ショー

おさちゃんはロングヘアの裾をゆるくカールした地毛のようでした。メイクは薄めですが、黄泉の帝王の貫禄ばっちり。やっぱり大舞台の真ん中が似合う人だー。

20周年の時は愛する喜びに満ちたトートという印象だったのですが、今回は特にトートとしての芝居はほとんどなし。

いや、ご本人は演技しているつもりなんでしょうけど基本的にはいつもニッコニコ。本当にうれしそう。たのしそう。見ている私も幸せ。

そして、おさちゃんが歌い出すともうそこはミュージカルではなくコンサートになってしまいます。もはや「春野寿美礼ワンマン歌謡ショー」。ありがたやー。

どのお衣装もスタイリッシュでカッコよかったー。





エリザガラコン’02 花組感想:ルドルフ(彩吹真央)とハーモニーが耳福♪

ルドルフは前回に引き続き彩吹真央(ゆみこ)さん。少年ルドルフも’02花組、20周年ガラコンと同じ配役で望月理世(りせ)。

特に、おさトートとゆみこルドルフとの『闇が広がる』は楽しみで楽しみで。第二幕でやっとルドルフが登場してきたときには、楽しみ過ぎてどうかなりそうでした(笑)

彩吹真央さんもやはり前回ガラコンサートよりさらに歌が進化していて、このお二人の『闇が広がる』の二重唱は本当に本当に心地よかったです。

それぞれ脳天から声が出ていて、声質もぴったり響き合っている。現役時代よりも歌に深みが増したと思いました。

城に戻って来た母エリザベートに父フランツへのとりなしを断られた傷心のルドルフに手を差し伸べて招き入れるトート。

「死にたいのか!」のセリフは前回同様ありませんでした。が、あんなトートなら私もふらふらと抱かれに行っちゃうなぁ。

彩吹真央さんのスタイルのよさも変わらず、足の長さを堪能しました。





エリザガラコン’02 花組感想:霧矢大夢フランツほか月組系のみなさん

今回は、花組Verといいつつ月組出身者が多い公演。

注目は霧矢大夢さんのフランツ。抑えた演技がきりンツの魅力。今回はのどの調子がわるかったのか、あれ?声量が小さめ?なかんじでした。

フランツのお衣装は場面ごとジャケットを変えて登場するのですが、ゴブラン織りっぽく紋章の柄が浮き出てたりしておしゃれでした。

声量といえば声が小さめといえば、ゾフィー出雲綾さんもちょっと小さめだったかな。やっぱり声量をキープするのは難しいのかもしれないと思いました。

マックス越乃リュウさんは2017年の時に花組バージョンご出演でした。今回はほとんどの公演でマックス役を担当です。越乃リュウさんも前回よりもお歌が上手に。みなさん素晴らしいですね。

嘉月絵理さんは2005年の月組でマダム・ヴォルフ役だったんですねー。色っぽいし、歌うまいし、娼館のマダムらしい世慣れた感じも迫力もぴか一でした。





エリザガラコン’02 花組感想:モブ(=全日出演)の皆さん

良く知っている元ジェンヌさんからおなじみでないジェンヌさんまでいろいろご出演でした。

個人的には、いちばん目立っていたのは天真みちるさんと扇けい(在団中は扇めぐむ)さんでしょうか。

たそこと天真みちるさんはツェップスをそれはそれは宝塚歌劇風味に演じてくれました。さすが視線泥棒を心がけていただけのことはあり、どこにいても目に入ります。執筆活動やSNSでもご活躍ですが、こうして舞台姿を見られて思いのほか嬉しかったです。

扇けいさんはもともと歌の上手いジェンヌさんでしたが、今は日韓をまたにかけて歌手として活躍中。若々しいグリュンネ伯爵でしたが伸びやかな歌が印象的。後半ではエーヤンの歌手がとても良かったです。

きれいだなーと思った大月さゆちゃんでした。やはり現役の時に好きだった方が活躍しているのを観るのはうれしいですね。





エリザガラコン’02 花組感想:おさあさコンビ&アドリブ

’02花組といえば、注目は春野寿美礼(おさ)と瀬奈じゅん(あさこ)の「おさあさコンビ」。もうこの2人の並びが見られるだけで幸福度マックスです

20周年公演の花組バージョンもルキーニがあさこでした。ひさびさの競演だったせいかとにかく二人が登場するシーンが、お互いが相思相愛過ぎでした。

舞台に登場すると目を合わせてにっこりしちゃうような、なにかとアイコンタクトがはなはだしかったんですが、今回はちょっと落ちついてたかな?と(はじめは)思いました。

あさこルキーニの’鳩が出ますよ!のアドリブは黒いマスクをつけて登場。公演グッズとして双頭の鷲のマークが入ったマスクを売っていると宣伝してくれました。

それから「どうです、エリザベート、美しいでしょう?」と客席に向かって。拍手を求めるあさこルキーニ。

トートもエリザベートも拍手喝さいが大好物なので、舞台袖でドヤ顔でいるそうです。盛り上がれば盛り上がるほど輝くので手拍子もよろしくお願いします。と。さすが、あさこさん。大好き。





エリザガラコン’02 花組感想:フィナーレ&お約束のカーテンコールからの挨拶

フィナーレはダンスもなく、次々と出演者が舞台上にならび、最後にトート閣下登場です。貫禄たっぷりにセンターの階段から降りて来たら「コケッ」と。

そのあとは満面の笑みで降りてきたおさちゃん。最後まで春野寿美礼です。

春野寿美礼の舞台挨拶といえば、「本日は本当にありがとうございました。」しか言わないのがお約束。

今回は瀬奈じゅんさんが仕切っていましたが、いろいろと瀬奈じゅんさんがしゃべったあと、「それでは宝塚歌劇団花組の貴公子!春野寿美礼さんに一言ご挨拶を」と振られて、照れて大笑いするおさちゃん。にやにや見つめるあさこ。

そして口を開けばご挨拶はお約束の「本日は本当にありがとうございました。」でした。




エリザガラコン’02 花組感想:おさちゃんの挨拶に胸アツ

幕が再び上がって、こんどはもう少し長めに話し始めまたおさちゃん。

あっという間にグダグダに。もうすべてがいとおしい。胸いっぱいというのが良く伝わってくる、とても優しい挨拶でした。かいつまむとこんな感じ。

ーーー

’02花組エリザから20年近く経過して、まさか再び、みどり(大鳥れい)、あさこ(瀬奈じゅん)、ゆみこ(彩吹真央)、りせ(望月理世)と共演できるとは思っていなかった。

今回は初めてのタキさん(出雲綾)、そしてきりやん(霧矢大夢)のフランツと共演できてうれしい。

なにより後ろで支えてくれる(全公演出演の)下級生たちに、組を超え、世代を超えて(とここで笑いながら後ろを振り返るおさちゃん)支えてもらってありがたい。(主要メンバーの)真ん中のこの辺がちょろちょろ入れ替わって、いろいろ勝手が変わるだろうに、どうぞ好きにやってくださいと合わせてくれて頼もしい。

(指揮者の)西野さんやオーケストラのみなさんも、それぞれにタイミングを合わせてもらってありがたい。

ーーー

最後はもっぱら瀬奈じゅんさんの方を向いて話してしまう、そして瀬奈じゅんさんも、しっかり目を見つめかえして笑顔でうんうんとうなずく。

ああ、こういうシーン懐かしいなぁ。おさあさ。なんとも幸せな空間でした。




宝塚エリザガラコン’02花組Ver小池修一郎・小柳奈穂子共同演出

ところで、演出家は舞台上には上がりませんでした。

宝塚エリザベートガラコン’02花組Verは、小池修一郎・小柳奈穂子共同演出です。

エリザベートを見て小池修一郎先生に憧れ、小池修一郎先生と同じ慶応大学に進学し、そして宝塚の演出家になった小柳奈穂子先生。今回の演出は感無量だったでしょうか。

スマートで分かりやすい演出だったと思います。

あーまだ語り足りない。またちょいちょい書き足していきます。




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