こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「縄文 美の1万年」。
ハート形の土偶ってかわいいですよね~。縄文の世界遺産がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、ドキドキ縄文ワールドへ。
#美の壺「#縄文」美の1万年。
世界も大注目の #縄文!#世界文化遺産 登録から1年!ますます盛り上がる #縄文ブーム。
縄文大好きマニアはもちろん、なぜ今ブーム?と思っている方にこそ!#縄文 のすごさを知って下さい!
9日(金)夜7:30~ BSプレミアム BS4Khttps://t.co/ekOdTy9Pl1 pic.twitter.com/05PmCc93Aa— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) September 8, 2022
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
縄目文様や、ダイナミックなデザインの「縄文土器」。岡本太郎が「とてつもない美学」と称した縄文土器の魅力とは?▽今や世界でも人気の「土偶」。現代アートも驚きの造形!▽土偶を愛した人間国宝・濱田庄司。民藝(みんげい)と縄文の共通点とは?▽太陽の動きを観測し、数もかぞえた?!縄文人の高度な知性▽里山のルーツは縄文!縄文人のすごさを伝える森づくり!<File565>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】馬高縄文館 館長 小熊博史 川崎市岡本太郎美術館 学芸員 片岡香 井戸尻考古館 館長 小松隆史 新潟県立歴史博物館 研究員 宮尾亨 陶芸家 濱田友緒 アーティスト 小松美羽 大湯ストーンサークル館 主事 木ノ内瞭 御所野縄文博物館 館長 高田和徳
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「描き 盛り上げ 埋めつくす」
美の壺 小熊博史さん 馬高(うまたか)縄文館 新潟県長岡市
縄文時代は、稲作が始まる弥生時代よりも前の時代で1万年間続きました。2021年、北海道北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されました。
土器を初めて使った人類は、縄文人だと言われています。縄文土器は縄を押しつけた複雑な文様から名が由来しています。縄文前期には、片口付深鉢型土器が使われていました。
縄文中期になると火焔(かえん)土器と呼ばれる縁に4つの大きな突起がある渦巻のような文様が施された土器が登場します。昭和11年新潟県長岡市で火焔土器が見つかりました。
馬高縄文館の館長 小熊博史さんに火焔土器の特徴をお尋ねしました。火焔土器は、ふちにある大きな突起が、燃え上がる炎のような印象から火焔土器と名付けられました。
また、渦巻のような文様は、信濃川流域で火焔土器が見つかったことも関係しているそうです。縄文土器は見る人によってイメージが見つかる造形だと魅力を語ってくださいました。
新潟県長岡市にある馬高縄文館(うまたかじょうもんかん)です。隣接する馬高遺跡で出土した火焔土器の展示を中心とする考古館であり、数多くの土器や土器片が展示されています。 https://t.co/hyIgu9yjS5 pic.twitter.com/TqaXW9OX73
— 人文研究見聞録 (@kenbunblog) September 3, 2022
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美の壺 片岡香さん 川崎市岡本太郎美術館 学芸員
日本を代表する前衛芸術家 岡本太郎は、考古学資料の縄文土器を芸術的価値にまで押し上げました。
昭和21年の美術雑誌『みずゑ』で「四次元との対話 縄文土器論」を寄稿しています。
初めて縄文土器を見た岡本は
「いったいこのような反美学的な無意味なしかも観るものの意識を根底から救い上げ顛動させるとてつもない美学が世界の美術史を通じて見られただろうか」
と印象を語っています。
川崎市岡本太郎美術館の学芸員片岡香さんによると
現実世界では見えない世界、超自然的なものを縄文時代の暮らしの中で密接につながって縄文土器が生まれた
と岡本は思っていたのだと解説してくださいました。
川崎市岡本太郎美術館は、神奈川県川崎市の生田緑地内に1999年に開館しました。岡本太郎より寄贈された作品を収蔵、展示しています。
残念ながら展示室は、2023年1月31日まで工事のため長期休館をしています。
https://twitter.com/e4dDIgjwsv2oLVq/status/1553715305322807296
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美の壺 小松隆史さん 井戸尻考古館 長野県諏訪郡
長野県の井戸尻考古館は、八ヶ岳の麓にある井戸尻・曽利などの遺跡の出土品や土器・石器が展示されています。
館長を務める小松隆史さんは、土器の形や文様から縄文人の思いを解き明かす研究をしています。
小松さんによると「蛇文人面深鉢」は、土器の真ん中に蛇を象った文様があります。
蛇は、不死や生命力の象徴です。土器に生命力を宿して欲しいという祈りが込められているそうです。また、「人面香炉型土器」は、表と裏で形が全く違います。
表側は女神の姿、裏側はドクロがモチーフとなっていると小松さんは考えています。表側には「生」、裏側には「死」をイメージしたもので生と死が背中合わせになっているようです。
縄文時代と現代では、見える景色も違い、現代人が感じられないようなものも感じて造形にしたのだと考えられています。
人を象った香炉は、特別な儀式の時に火を灯したそうです。
井戸尻の人面香炉形土器について、井戸尻考古館や地元長野県の人々の話をまとめたブログ(当時)です。
神話伝承と埋蔵文化財を結びつける解釈には賛否もありますが、
知っておいて損な話ではないと思います。
『縄文土器が解き明かす富士八ヶ岳天竜川古代王朝』#アメブロ https://t.co/NAXeiNLVWe
— 縄文家族 (@4ti3ti2sp) September 8, 2022
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美の壺:2つめのツボ「人形に祈りを込めて」
美の壺 宮尾亨さん 新潟県立歴史博物館研究員
土偶は、縄文時代、人や人型を土でこねた人形です。土偶の中でも「遮光器土偶」は、人間離れした目が特徴的でまるでゴーグルをかけたような姿です。
首元には、装飾や文様が施されています。縄文時代の遺物として初めて国宝になったのが「縄文のビーナス」と呼ばれる土偶です。
長野県茅野市の棚畑遺跡より出土しました。下腹部が張っていて妊娠をしているような姿から子孫繁栄や豊穣、自然界に宿る精霊だとも言われています。
同じく国宝で手を合わせている姿の「合掌土偶」は、祈りを捧げたり、お産をしているという説もあります。
どの土偶も形が強調されていてユニークですね。新潟県立歴史博物館の宮尾亨さんによると儀式や祀りに使われていたことは間違いないそうです。
縄文時代の心や当時の人々がイメージする世界を表現したのだと教えてくださいました。
#国宝 #縄文のビーナス 推定5300BP 長野県茅野市の棚畑遺跡から出土。
粘土に雲母が含まれておりキラキラと輝きを放っています。
棚畑遺跡は八ヶ岳を見渡せる霧ヶ峰の丘陵に位置し、146軒の住居跡が発見され10~20戸程度の集落が千年程続いたと想定されています。#縄文 #土偶 pic.twitter.com/VbO0gKwIlQ
— 縄文家族 (@4ti3ti2sp) September 12, 2022
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美の壺 濱田 友緒(はまだ ともお)さん 陶芸家
栃木県芳賀郡益子町にある「濱田庄司記念益子参考館」は、古今東西の生活工芸品を収集・展示しています。
陶芸家で人間国宝の濱田庄司が、制作するにあたって参考としたものを広く一般の人々に参考としてもらうために1977年に開館しました。
濱田庄司は、土偶をこよなく愛しました。青森で出土した土偶を弟子から受け継ぎ大切にしていたそうです。濱田は、縄文土器を日本の民藝の先祖と語っています。
濱田庄司の孫の陶芸家濱田友緒さんによると今から何十年前は、縄文は現代に対して遅れている野蛮な印象のものでした。
濱田庄司が縄文土器と対峙することで作る人の血となり肉となり、民藝も縄文も相通じるものだと濱田さんならではの視点で語って下さいました。
また、友緒さんは、国宝の土偶「縄文の女神」の複製を依頼され制作をしました。神秘的で生と死を感じながら作ったそうです。
アトリエ百景 〜益子編〜 #24 濱田窯 濱田友緒
公開されましこ。https://t.co/4ifeiwrfhYお陰様で「アトリエ百景」も丸一年。
満を持して濱田窯3代目・濱田友緒さんを紹介させていただきます。
気さくでありながら、やっぱり近いようで遠くの人。
そんなイメージ、風格をお持ちの人です。 pic.twitter.com/3Weu39HyHe— Kuri (@Ebiromaru) August 31, 2022
(Kuri@Ebiromaruさん、アップありがとうございます。)
こちらもご覧くださいね↓
NHK『美の壺』2021年バックナンバー・放送予定一覧:再放送情報もお見逃しなく!BSプレ・Eテレ過去の放送
美の壺 小松美羽さん アーティスト
長野県出身のアーティスト小松美羽さんは、日本の伝統美と現代的美意識を融合した独自の世界観で注目を集めています。
小松さんは、子どもの頃から縄文文化に親しんでいました。
身近に遺跡もありお母様が土偶が好きなこともあって知らず知らずのうちに縄文文化を尊敬しているご自分に気がついたそうです。
小松さんは、2022年春に1か月の期間をかけて京都の東寺で1対の巨大な曼荼羅を描き奉納しました。奉納前に美術館で個展として発表されました。
祈りや瞑想を感じる神秘的な世界観で圧倒されます。作品の中には、動物や土偶のようなモチーフが見受けられます。
小松さんが神獣と呼ぶ子どもの頃から感じ取った精霊のような存在も紹介されていました。縄文に親しみ土偶に学んだ小松さんならではの世界観で表現されていますね。
小松さんは、狛犬をモチーフにした作品でも知られているアーティストです。有田焼に独創的な絵付けをした狛犬は高い評価を受けました。
来年東寺に奉納される小松美羽さんの曼荼羅を観に✨ pic.twitter.com/ZnInOzIWr7
— はなハナ (@Hanahana_omp) July 28, 2022
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美の壺:最後のツボ「自然に従い共に暮らす」
美の壺 木ノ内瞭さん 大湯ストーンサークル館 秋田県鹿角市
秋田県鹿角市にある「大湯環状列石」は、世界文化遺産のひとつです。日本最大級の2つ並んだストーンサークルがあります。
大小8500個の石が日時計のように並べられいて、中には2キロの重さの石もあるそうです。数キロ離れた川から運ばれたと考えられています。
また、この地域には周辺墓地があり呪術や祭祀の際に人々が集まったようです。環状列石周辺からは「土版(どばん)」が出土され縄文人が数の概念を持っていたことが想像できます。
大湯ストーンサークル主事の木ノ内瞭さんによると、2つのストーンサークルの中心と組石の一直線に結んだ延長線上は夏至の頃の日の沈む方向とほぼ一致するそうです。
縄文人は季節の節目や移り変わりを感じながら環状列石を作ったのではと考えられています。縄文ロマンを感じますね。
宮澤やすみ氏のコラム「仏像ブツブツ」が更新されました!
今回は『第300回 北秋田-世界遺産の大湯環状列石。日時計を活用する縄文人』です。 https://t.co/rKePcrGhw4— 仏像ワールド (@butsuzouworld) September 6, 2022
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美の壺 高田和徳さん 御所野縄文博物館 中市日女子さん NPO職員 岩手県二戸郡
岩手県二戸郡一戸町の「御所野遺跡」は、遺跡の中に復元された竪穴住居があります。土におおわれた屋根です。
館長の高田和徳さんによると土屋根を調査したところ「かや」が1本も出なかったそうです。土でおおわれた屋根はどんなものなのか調査を元に実験を行い復元をされているそうです。
住居の中へ入ると広々とした空間に地面が掘り下げられていました。掘った土を屋根へ使ったのだと考えられています。柱は栗の木で掘立柱の建物だったようです。
集落は川沿いの台地に建てられ、森を里山のように管理していたこともわかりました。いま、縄文の里山に近づけるよう試みが進められています。
栗の木の皮を使って屋根を葺き替える作業や竪穴住居には火をたいて住居を守っています。縄文人が使った木に植え替えてもいます。
NPO職員の中市日女子さんは、関わっていく事で縄文の人たちの心を知ることができたと語って下さいました。縄文の暮らしや知恵が1万年を超え今に伝わります。
(satou noriko@kojikahikariさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年9月9日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2022年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
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