こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、土瓶と急須(どびんときゅうす)。
ワタクシ、急須派です。萬古焼(ばんこやき)の急須がお気に入りなんです。
ほっと、ひと息つく、土瓶と急須がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、茶器ワールドへ。
【明日の #美の壺 は #土瓶と急須】 フランス人を魅了!お茶と急須のマリアージュ▽常滑の土を寝かせて作る気鋭作家の急須▽直火でお茶を沸かす伊賀焼の土瓶▽絶品土瓶料理!▽土瓶の取っ手に松江藩の伝統籐細工▽民藝の巨匠直伝の土瓶 #伊藤雅風 #稲葉直人 #森山雅夫 6日夜7:30~BSP・BS4K pic.twitter.com/vqRpbCm2fG
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) September 5, 2023
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
初夏には新茶が香る煎茶、夏は喉を潤す麦茶、冬の寒い日には熱々のほうじ茶。いつも日本人の傍らにある「土瓶」と「急須」▽フランス人を魅了!お茶と急須のマリアージュ▽新進気鋭の急須作家に受け継がれる常滑の伝統製法▽直火で沸かす土瓶のお茶の味の秘密▽家で作れる絶品!土瓶蒸し▽土瓶の取っ手に生きる松江藩の籐細工職人の技▽民藝運動が盛んだった島根で50年間作られる人気の土瓶と陶工の神技 <File587>
出典:番組公式ホームページ
【出演】急須専門店運営…フローラン・ヴェーグ 急須作家…伊藤雅風 料理研究家…藤井恵
伊賀焼 窯元…稲葉直人 松江 籐細工 製作…山野孝弘 陶工…森山雅夫
【ナビゲーター】草刈正雄 【語り・天の声】木村多江
美の壺:1つめのツボ「繊細な味を引き出す魔法の形」
美の壺 フローラン・ヴェーグさん 急須専門店運営 東京・谷中
東京・谷中で「青鶴茶舗(あおづるちゃほ)」が登場します。
店主のフローラン・ヴェーグさんは、20年前に日本語の勉強をするために訪れた時、煎茶を飲んで衝撃を受けました。
2009年、フランス人初の日本茶インストラクターとなり、日本茶専門店「丸山園本店」で修業をした後、お茶と急須の専門店を開業しました。
おいしいお茶を入れるには、茶葉の量とお湯の温度と時間が重要です。
そして、どんな急須で入れるかも大切です。茶葉の種類で急須を変えると繊細な味の違いを楽しめます。
フローランさんに、急須を紹介いただきました。
底に丸みのある平丸急須は、どんな煎茶でもおいしくいれられます。
浅く平らな平型急須は、少量の湯でも茶葉が横に広がり、玉露などに適している急須です。
最近は、ひとりで静かにお茶を飲む人が増えていて、手のひらにすっぽり入る小ぶりの急須が人気だそうです。
フローランさんは、急須は、お茶をもっと深く楽しむ道具だと言います。
茶葉に合わせて急須を変えて、じっくりお茶をいただくなんて素敵ですね。
次の撮影は
青鶴茶舗のフローラン・ヴェーグさん。日本茶に魅せられ、仏から日本に人生の拠点を移されたフローランさん。
お茶を「淹れる」という楽しさに魅せられ、その魅力を伝えたいという志が伝わります。
映画スタッフとの急須談義は、少年のようにピュアなワクワクで溢れてました!#日本茶 pic.twitter.com/bAofCio9L3
— ごちそう茶事(日本茶の”いま”と出会う映画・体験) (@teafilm2019) February 11, 2019
(ごちそう茶事(日本茶の”いま”と出会う映画・体験)@teafilm2019さん、アップありがとうございます。)
美の壺 伊藤 雅風(いとう がふう)さん 急須作家 愛知・常滑市
常滑(とこなめ)は急須の産地として有名です。日本六古窯の一つなんですね。
常滑焼は江戸時代後期ごろから作られ、全国に広まりました。赤茶色が印象的ですが、近年では、黒色も人気です。
急須は、ふた・取手・注ぎ口が別々に作られ、つなぎあわせるため高い技術が必要です。
こんな風に作るんですね!
急須作家の伊藤雅風(いとうがふう)さんが登場します。
伊藤さんは、緻密に作る点が奥深いと感じ、急須を専門に制作するようになりました。土づくりから急須づくりまでの全工程を1人で行います。
そういう作家は数少ないのです。
地元の知多半島の土を、伝統的な製法で陶土にしています。
まずは、甕(かめ)の中の水に土を沈めておきます。
その沈殿土をザルでこして、大きな粒子を取りのぞいて後、1年置きます。
さらに沈殿土を集めて水を抜いて、5年間、寝かせます。
それだけの時間をかけて、ようやく、ろくろにかける土ができあがるのです。
半年や1年くらいしか置かない土は、途中でくずれたり、焼成後に割れたりすることがあるそうです。
伊藤さんは、自分で理想の土を作るようになりました。
伊藤さんにとって急須とは、そんなに大きくないのに迫力や品格があるそうです。時間と労力をかけて果てしない探求心ですね。
というわけで初めて伊藤雅風さんの個展にはるばる?川越に行ってきました。
二日目ということで一番みたかったものは既に旅立たれた後でしたが、多彩な茶器を割とじっくりみられて満足でした。ギャラリーのレトロで素敵な佇まいも良かったです。 pic.twitter.com/ucvd6o4lWO— けるる (@ruriru) December 18, 2022
(けるる@ruriruさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「火と土が織り成す味わい」
美の壺 藤井 恵(ふじいめぐみ)さん 料理研究家
NHKの料理番組でもおなじみの、料理研究家の藤井恵さんが登場します。
藤井さんは、毎日土瓶でお湯を沸かすのが習慣です。
ほうじ茶や番茶は、直火でかけられる土瓶で煮出すとさらにおいしくなります。
藤井さんは、やかんや電気ポットでもやってみましたが、土瓶で沸かす湯が一番まろやかだったそうです。以来、土瓶で湯を沸かすのが日課となりました。
土瓶は、料理でも活躍します。土瓶蒸しです。藤井さんに一品、紹介いただきました。
下味のついた鶏肉とエビにしいたけ、しめじを入れ、だしを注ぎます。火にかけること10分、できあがりです。
いいですね。ほっとするような感じです。
藤井さんによると、蒸すようにやさしく加熱すると、スープがよりおいしくなるそうです。
鍋は口径が広く、蒸気といっしょに香りがとんでしまいますが、口が小さな土瓶は、ふんわりとやさしい香りが残ります。
使えば使うほどまろやかな味わいになり、藤井さんの料理には欠かせない存在です。
『料理研究家・藤井 恵 おいしくてからだが整う、傑作レシピ選』9/13(火)発売。管理栄養士の知識を生かしたヘルシーレシピの数々、推しの腸活食材、最近よく作る韓国料理、晩酌の楽しみ方など料理からライフスタイルまでたっぷり紹介します。週末の長野暮らしの様子も収録。https://t.co/ypveS0E80C pic.twitter.com/FTYGv29ufX
— オレンジページ広報 (@ORANGEPAGE_KOHO) September 9, 2022
(オレンジページ広報@ORANGEPAGE_KOHOさん、アップありがとうございます。)
美の壺 稲葉直人(いなばなおと)さん 伊賀焼作家 三重・伊賀市
土瓶をつくる伊賀焼の窯元へおじゃましました。
明治時代から続く5代目目の稲葉直人(いなばなおと)さんは、30年間、伊賀の土と向き合っています。
古琵琶湖層からとれた土は、耐熱性と保温性が高く直火にかけられる土瓶が作れます。稲葉さんは、食卓で使われることを意識して作っています。
土瓶づくりを見せていただきました。
底が割れないように土でたたいてしめた後、ろくろで形成をして熱が伝わるようにうすく均等に胴体を仕上げます。
丸くふくらませるのは、茶葉を対流させるためです。
食卓に似合う大胆な絵付けをほどこします。桃山の黒織部を意識した土瓶ができました。
なんだか格好いい土瓶ですね(^_-)-☆
土瓶は、稲葉家のお茶の時間にも活躍します。
奥様の聡子さんが、番茶を煮出していました。土瓶を長持させるためには、使う前にお粥を炊き「目止め」をするそうです。
稲葉さんは、土は使いこむとヒビも入り渋みもでるが、使うほどに深い味わいができ、変化を育てられると感じています。
今日も、土と対峙しています。
伊賀焼の窯元の五代目〈稲葉 直人〉土鍋展
一つ一つ異なる斬新な形と、フリーハンドで描かれた独創的な色使いの迫力のある土鍋をご紹介。鮮やかな色彩、手にしっくりなじむ形状は、それまでの土鍋の印象を覆します。軽くて実用性が高いのも嬉しい魅力です。
◎11月26日(火)まで◎本館6階 陶器売場 pic.twitter.com/58shabUMPI— 小倉井筒屋スタッフ (@kokuraizutsuya) November 14, 2019
(小倉井筒屋スタッフ@kokuraizutsuyaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「暮らしにそっと馴染ぬくもり」
美の壺 山野 孝弘(やまのたかひろ)さん 籐細工作家 島根・松江市
島根県・松江市には、土瓶の重要な部分「取手」を作る作家がいます。
土瓶の耳の部分に穴をあけて、籐でできている取手をつけます。留め具の部分も籐です。
手が、こんでますね。
籐細工作家の山野孝弘さんは、8年前に行われた籐細工のワークショップに参加してこの道に入りました。
松江藩籐細工・長崎家6代の長崎誠さんに学びました。
いくつかの作品を見ると、精巧な編み込みに華やかな細工がほどこされています。かわいい花模様です。
土瓶の取手は、付け替え可能で需要もあります。
松江藩籐細工は、後継者が少なく技術は途絶えようとしていたのを山野さんは「これだ!」と、修業を始めました。
籐細工は、乾燥させて籐を曲げ、煉炭であたためカーブを作り、固定させます。小刀でかえしの部分を削ります。留め具も籐で裂いて作ります。
「土瓶、好きですね♪」と山野さんは笑顔を見せます。
山野さんは、手の部分だけがかっこいいのはひとりよがりだと考えています。
手がついた土瓶の全体をイメージして作ることが大切だと言います。
土瓶としっくり馴染んだ取手ができました。
【本日4日目!】
5/31(水)〜6/5(月)
「民藝と暮らす 2017」
@阪急百貨店 うめだ本店 9階祝祭広場16:00から山野孝弘さんによる「土瓶蔓制作実演」が始まっています。
前野さんが飛び入り参加!#民藝と暮らす pic.twitter.com/rw8w3RGHFk— SML (@SML_SMg) June 3, 2017
(SML@SML_SMgさん、アップありがとうございます。)
美の壺 森山雅夫(もりやままさお)さん 陶工 島根・大田市
海と山に囲まれている島根県大田市。
ここに工房を持つ森山雅夫(もりやままさお)さんは、多くの若い陶芸家が憧れる存在です。
17歳のときに河井寛次郎(かわいかんじろう)の最後の内弟子となり、陶芸家の技と心を学びました。
森山さんの工房「森山窯」におじゃましました。
山野孝弘さんの取手がかけられている土瓶もあります。森山さんの工房には、窯ができた50年前から作られている人気の土瓶があります。
森山さんの土瓶づくりに密着しました。
森山さんは、ろくろをひき、胴体をふくらませすぎないように作ります。胴の部分がすっとしています。
少し乾燥させたら、胴体を凹ませて茶こし部分をつくります。ポツポツと穴をあけていきます。そして、注ぎ口部分は接着面をざくっとフリーハンドで切って合わせます。
ピッタリ合いました!神ワザです!
化粧土で膨らんでいる部分に「いっちん」と呼ばれる一本の線を引きます。風にゆられる一本の草を見て思いついた線だそうです。
一本の線でも存在感がありますね。
森山さんは、使わなくてもほっとするような土瓶を日々作っているそうです。
https://twitter.com/odaonsen/status/1270340723951333376
(ふわっと女将 ♨️はたご小田温泉 出雲@odaonsenさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。