こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「豊かな輝き 金工」。
金工って、マニアック⁈…というか…、冷たいイメージがあります。シルバーのアクセサリは大好きです!驚く金工がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、メタルワークス ワールドへ。
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
弥生時代に始まり2000年以上の歴史を誇る日本の「金工」。伝統の技が生み出すのは固く冷たい金属のイメージが吹き飛ぶような、多様で自由な世界! ▽1枚の金属板をたたき続け…人間国宝の雄大な器▽山形の古民家で生まれる手作りスプーン▽大迫力!高温に溶かした金属を操る富山・高岡の鋳物▽秋田発!ユニークな銀のアクセサリー▽これも金属?!たんぽぽの綿毛まで…本物そっくりの草花<File 590>
出典:番組公式ホームページ
【出演者】金工作家…川地あや香 重要無形文化財「鍛金」保持者…大角幸枝 鋳物師…井上直也 鋳物師…般若保 金属造形作家…鈴木祥太 秋田銀線細工職人…松橋とし子
【ナビゲーター】草刈正雄 【語り・天の声】木村多江
【まもなく!NHKBS #美の壺】#豊かな輝き_金工
アンビリーバブル!金属のリアルな草花
かわいい♡手作り #カトラリー
秋田発 麗しい #銀 のアクセサリー#人間国宝 も登場!金属板が器に?!
夜7時30分 #NHKBS は #金工 pic.twitter.com/DyOqZf3P2G— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) December 6, 2023
美の壺:1つめのツボ「伸びやかに 表情豊かに」
美の壺 川地 あや香(かわちあやか)さん 金工作家 山形県南陽市
築90年の古民家に住む、川地あや香さん一家。
休日のティータイムは、スプーンやフォーク、ナイフなどの金属のカトラリーがテーブルを彩ります。
カトラリーは、「鍛金(たんきん)」という、金属をたたいて作る技法によるものです。川地さんは、東京芸術大学で鍛金を学び、以来17年、カトラリーを作り続けている金工作家です。
きゃしゃだけど強く、食卓にあるとアクセントになるそうです。
制作の様子を見せていただきました。使う材料は、1.5メートル程度の厚さの洋白という銅や亜鉛の合金でできた1枚の金属板です。
まず、洋白をたたく前に金属に火をかけて板をやわらかくする「焼鈍(やきなまし)」の作業をします。やきなました洋白は、たたく度にうすくのびて、かたくなります。
この工程をくり返して形をつくります。
川地さんは、鍛金ならではの「のびやかさ」が伝わるといいなと思い制作をしているそうです。
自分のつくったカトラリーが食卓に並ぶなんて、心が豊かになりますね。
金工作家であり「カワチ製菓」としておやつも作る川地あや香さんの個展が明日11/19(土)から中目黒デッサンで開催だよ。かわいいおやつと豆皿欲しいなぁ〜!https://t.co/OZzmLKTAyP pic.twitter.com/a3irVlrcVd
— 秋山 史織 (@haconiwa_shiori) November 18, 2016
(秋山 史織@haconiwa_shioriさん、アップありがとうございます。)
美の壺 大角 幸枝(おおすみ ゆきえ)さん 金工作家
大角幸枝さんは、卓越した技術と独自の作風で2015年、鍛金の人間国宝となりました。金工としては女性初の人間国宝です。
大角さんは、自然の景色をかたちに、子どもの頃によく遊んだ海の姿を多く作品に表現しています。≪鈴打出花器「荒磯」≫は、正方形の板を打ち出し、激しい波を表現しました。花器の形が波打って荒々しさを感じます。
大角さんが、今、制作しているのは、うずしおをモチーフとした花器です。以前から見たかった鳴門のうずしおを見て、水の力に感動したのを花器で表現しました。
幅30センチ、厚さ3ミリの銀板をたたきつけながら厚みを確かめる作業を半年以上行います。まだ伸びるかなぁと思いながら銀板と対話をしながら進めていきます。
徐々にうずしおの渦の姿が現れ始めました。またさらに1年程度、たたき続けて花器ができます。
力と時間のいる作業ですね。
大角さんは、人の手で作りあげることを人生としている人が豊かな時間を紡いでいることを知ってもらえたらと話してくださいました。
鍛金(たんきん)とは、金属を金槌や木槌で打つことで形を変えていく金属工芸の一つだそう。人間国宝・大角幸枝さんの作る貝の形をした水滴、香合には金箔、銀箔を埋め込む布目象嵌が施されていて、繊細さ、美しさ、可愛らしさが共生していて素敵だ。https://t.co/08BwtoCluO pic.twitter.com/7ozbV6oewb
— Green Pepper (@r2d2c3poacco) September 17, 2021
(Green Pepper@r2d2c3poaccoさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「型から生まれる 自由な姿」
美の壺 井上 直也さん 鋳物師 能作 千春(のうさく ちはる)さん 鋳物メーカ代表 富山県高岡市
高岡市は、江戸時代、加賀藩主 前田利長が築き、高岡銅器など鋳物(いもの)産業が盛んな地です。鍋や農具といった身の回りのものから大仏まで鋳物で作られました。
大仏さまだなんてスケールが大きいですね。
現在も高岡市内には、50近くの鋳物工場があり高岡の産業を支えています。
「能作」は、鋳金(ちゅうきん)で作られた品々の展示販売やカフェ、体験、工場見学ができる人気の観光施設です。
鋳金でできたかわいい盆栽鉢やおしゃれなベルもあります。訪れたい素敵な空間ですね。鋳金は、とけた金属を型に流しこむ技法です。
工場では、鋳物師の井上直也さんが、ベルの鋳型を作っていました。能作では、2500〜3000枚程度の型があるそうで、さまざまなものを作っています。
簡単そうに見えるけれども人の足で加減をしながら砂を踏む作業は、原型によっても固め方が違い難しいと、井上さんが話してくれました。
技術を習得するには5年ほどかかるそうです。
(株)能作の代表取締役の能作千春さんは、お客様が求める形を時代に応じて作ることが鋳物の楽しさや魅力だと語ってくださいました。
富山。
能作さんのショップとカフェへ。
氷見うどんの鴨入りカレーつけ麺(?)美味しい。何年も風鈴迷子だったのだけど、とうとう見つけた!高音のチリリ〜ンが心地よい良き音のものを購入。
風鈴は良い。。。すき。。。 pic.twitter.com/6pe8HjTaaN— オゼキカナコ / 3rd penguin (@nagatsuki_life) May 11, 2022
(オゼキカナコ / 3rd penguin@nagatsuki_lifeさん、アップありがとうございます。)
美の壺 般若 保(はんにゃ たもつ)さん、泰樹(たいじゅ)さん 鋳物師
創業1870年、高岡で150年以上の歴史のある「般若鋳造所」の般若保さんは、この道50年の鋳物職人です。
「吹分(ふきわけ)」と呼ばれる2種類の金属を型にとかし込む伝統的な技で花器などの作品をつくります。使う金属は、青銅と真鍮です。
2つの金属を扱うため、26年来の相棒、長男の泰樹さんと行います。金属は鋳型に入れると固まりだします。
作りたい模様にするためタイミングを見計らってあうんの呼吸で型へ流し込みます。意思の疎通が必要となります。
型の中でまじり合った金属は、幻想的な模様になります。般若さんは、とけた金属で模様をつくり、時折いいものができると、人にほめられ、うれしくなり続けてきたそうです。
そして、金属が液体だったことを見た人に感じてもらいたい、好奇心を持ち続けることが大切だと語って下さいました。
般若さん親子の吹分の作品は、日本伝統工芸展で、何度も入賞を果たし、高い評価をうけています。
吹分の模様は、不思議なグラデーションですね。自然が生み出す表情のすばらしさに感動します。
https://twitter.com/japanese_floor/status/1704311261524382074
(【本人】すごい畳 〜無断転載OK〜🇯🇵@japanese_floorさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「緻密な手仕事が生む 存在感」
美の壺 鈴木祥太(すずきしょうた)さん 金属造形作家 京都市
鈴木祥太さんは、大学で金工を学び、彫金に魅せられ10年ほど前から金属で植物を表現しています。
かたばみの花やたんぽぽなど、まるで本物かと思えます。
鈴木さんは、たがねを使って金属に模様をつくる手法で作っています。銅でできたたんぽぽの茎に綿毛は髪の毛より細い真鍮を600本以上使っています。
すごいクオリティですね。金属の花だなんて信じられません。
鈴木さんは、もともと植物が好きで植物のバネ性や風のゆらぎが金属に近いと感じています。葉を作る作業を見せていただきました。使うのは、0.3ミリの銅板です。
やすりで葉の輪郭をつくり、たがねで模様をつけて葉脈ができました。たがねは、表現したい模様にあわせて使い分けます。
幅0.3ミリのたがねでより細かい葉脈をつくり、葉のうねりや葉のくぼみ、虫くいや噛みあとまで再現していきます。
鈴木さんは、質感を重ね、手を込めて細工をすれば作品のクオリティが目に見えて上がるといいます。植物の力強さと金属の強さが重なり合ってリアルな作品ができあがりました。
清課堂で今日まで展示されていた鈴木祥太さんの金工展を拝見。綿毛蒲公英や薊などが金工なのに柔らかな質感をリアルに表現されていて驚きました。塩釜の美術館で次の展示が予定されているそうです。 https://t.co/ZHmTrclqXT pic.twitter.com/O1xJY8E3p5
— 丸面 チカ (@Chica_Chubb) March 27, 2016
(丸面 チカ@Chica_Chubbさん、アップありがとうございます。)
美の壺 松橋 とし子(まつはしとしこ)さん 秋田銀線細工職人 秋田市
秋田は、江戸時代から銀の産地として知られています。
「秋田銀線細工」は、細く線状にした銀を装飾品などさまざまな形に加工する伝統工芸です。
「矢留(やどめ)彫金工房」では3人の女性職人が、ペンダントやイヤリング、普段使いのアクセサリーを次々生みだしています。どれも繊細で素敵ですね。身に着けると気持ちがあがりそうです。
中でも秋田の特産品の米を見立てたアクセサリーは、直径0.3ミリの2本の銀線をよりあわせ、巻いたり曲げたりして模様をつくっていきます。
モチーフによって細工が全て異なり、形にあわせて巻いていくのが難しいです。銀線を枠におさめて蝋で接着後、みがきヘラでつやを出して仕上げます。
秋田銀線細工は、高齢化が進んでいます。工房長の松橋とし子さんは、伝わってきたものがなくなるのは悲しいと思い、仲間の小林美穂さん、高橋香澄さんと共に4年前、矢留彫金工房を立ち上げました。
秋田銀線細工は、昔からあるのにあまり知られていない、金属を自由にできる魅力をもっと知ってもらえたら、特に若い人に広がってほしいと思っています。
秋田の繊細で優美な伝統工芸品「秋田銀線細工」を後世に残したい!は、あと37日で、約109人からの協力がないと支援が届きません。ひとりでも多くの方に広めてください! #クラウドファンディング #READYFOR https://t.co/hE4TtW0WQD @READYFOR_cfから
— 里井 (@satoik_a) November 14, 2020
(里井@satoik_aさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。