美の壺 「神話いきづく 出雲」<File609>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK 『美の壺』は、「神話いきづく 出雲」。
出雲といえば、やっぱり出雲大社ですよね〜。出雲神話がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。

いざ、出雲のくにワールドへ。





美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

「国譲り」を果たした大国主大神の神殿・出雲大社▽年に一度の神事!天皇の使いが大国主大神に供え物を持参する「例祭」に密着▽本殿の高さ48メートル?!伝説の巨大神殿▽神の化身!山中の巨石に宿るスサノオノミコト▽女神の矢が射抜いた?!岬を貫く不思議の洞窟▽火を操り、鉄を生む!たたら製鉄の技▽刀から灯火器へ… 鉄を鍛える技を受け継ぐ▽縁結びを守れ?!草刈さんのところに白ウサギ来る▽<File609>

出典:番組公式ホームページ

【ゲスト】】松尾 充晶…古代出雲歴史博物館 学芸企画課長/平藤 喜久子…国学院大学神道文化学部 教授/堀尾 薫…日刀保たたら 村下代行/小藤 洋也…鍛冶職人 10代目
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)




美の壺:1つめのツボ「神々の住まう、特別な場所」

美の壺 出雲大社(いづもおおやしろ) 島根県出雲市

日本海に面した「稲佐(いなさ)の浜」。

大国主大神が天照大神に地上の国をゆずった、国譲りの神話の舞台になった地です。

天照大神が、地上の国を譲った大国主大神のために壮大な住まいを築いたのが「出雲大社」です。

出雲大社の正式名は、「いづもおおやしろ」というそうです。

参拝者をむかえる拝殿の大きなしめ縄が特徴的です。

出雲大社といえばこのビジュアルですよね~。大きなしめ縄をめざして大勢の参拝者が訪れます。

大国主大神が、住む本殿は拝殿の背後にあります。

参拝者は、瑞垣(みずがき)の周囲をめぐりながら大きな本殿のお姿をあおぎ見ます。

高さは24メートル、スケール感が違いますよね。

本殿の東西にある「十九社(じゅうくしゃ)」は、秋、全国から集まったヤオヨロズノカミの住まいとなります。

出雲では、旧暦の10月を「神在月(かみありずき)」とよびます。

十九社に集まった神々は、生きとし生けるものの縁結びについて、語り合うと伝えられています。

(かわと@kawato3さん、アップありがとうございます。)




美の壺 出雲大社大祭礼に密着

「出雲大社大祭礼(2024/5/14-16)」を密着取材しました。

神在月の祭礼と並び、大切な神事として5月に行われます。祭りは、天皇のつかいである勅使(ちょくし)をむかえる例祭が中心となります。

例祭に先立ち、境内をはらい清めるために的に矢がはなたれる「的射祭(まといさい)」がおこなわれると、神職一同が集まって例祭が始まります。

ふだん、出雲大社の参拝作法は「2礼4拍手1礼」ですが、例祭の時の参拝作法は「2礼8拍手1礼」を用いられるそうです。

「2礼2拍手1礼」じゃないのですね。数が多い分、威厳さを感じますね。

勅使がやってきました。

勅使は、年に一度、天皇のつかいとして、大国主大神に供えものを届けるならわしです。持参した供物の「御幣物(ごへいもつ)」が神の元へとどけられます。

御幣物には、糸や布といった五色のあしぎぬが入っているそうです。

この儀式は、大正時代から始まったもので100年の歴史があります。出雲大社では、粛々と神への奉仕がされていました。

(おねまる358@onemaru44さん、アップありがとうございます。)




美の壺 松尾 充晶(みつあき)さん 古代出雲歴史博物館 学芸員

古代出雲歴史博物館の学芸企画課長の松尾充晶さんは、出雲大社のスケール感は、本殿の大きさが源だといいます。

三方が山に囲まれ、清らかな空間に巨大な本殿が建っています。

高さ24メートルの本殿は、神社建築の中でも破格な高さだそうです。

しかし、中世の時代には、本殿が48メートルもあったという伝説があり、「天下無双之大厦(てんかむそうのたいか)」と称されていたそうです。

そんな伝説を証明するかのような出来事が起こりました。2000年の発掘調査で巨大な柱が見つかったのです。

当時、松尾さんは、発掘調査の担当をしていて発見の場に立ち会ったそうです。

世紀の大発見に立ち会えるなんてすごいですね。

その衝撃は今でも鮮明に覚えているそうです。この発見が元になって推定復元案の模型が、さまざまつくられました。

松尾さんによると、発見された柱の上にどのような建物が建っていたのかは、わかっているようでほとんど情報がないそうです。

新たな発見がまた次の謎を生んでいるとのこと。

(新美の巨人たち@binokyojintachiさん、アップありがとうございます。)




美の壺:2つめのツボ「風景が育む、出雲の神話」

美の壺 平藤 喜久子さん 大学教授 「須我神社」 島根・雲南市大東町須賀

雲南市須賀にある「須我神社」は、「日本初之宮(にほんはつのみや)」といわれています。

国学院大学神道文化学部教授の平藤喜久子さんにその由来についておたずねしました。

日本最古の歴史書「古事記」には、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治してクシナダヒメを救ったことが記されています。

その後、スサノオが自分の宮をつくろうと場所を探しにこの地へ訪れました。

その時、とてもすがすがしい気分になっていたので「スガ」といわれるようになり、須我神社ができた、という伝説があるそうです。

こちらの神社の鳥居にも特徴的なしめ縄がありまね~。

そして、須我神社には、さらに深い信仰を集める場所があります。「須我神社奥宮」には、巨大な岩があります。

岩は3つのあり、最も大きな岩が、スサノオノミコト、2番目に大きなのがクシナダヒメ、いちばん小さいのがふたりの御子だそうです。

地元の人は、巨大な岩を神そのものとして崇めてきました。

平藤さんによると、古い信仰の姿は、自然物そのものを拝むことが多いそうで、人間を超えた存在こそが神なのだろうと語ってくださいました。

(神無月@kan7kan7さん、アップありがとうございます。)




美の壺 「潜戸鼻(くけどはな)」 島根・松江市島根町加賀(かか)

出雲には、山だけでなく海にも神話を生むふしぎな景色があります。

島根半島の北部にある、松江市島根町加賀(かか)の「潜戸鼻(くけどのはな)」が神話の舞台です。

8世紀前半に編さんされた『出雲の国風土記』に「加賀の潜戸(かかのくけど)」について記されています。

その地へ船で向かう平藤喜久子さんに案内していただきました。

その昔、女神・枳佐加(きさか)姫が神の子を産むために洞窟へ入りました。

周囲が暗いと感じたキサカヒメは、1本の金の矢をはなちました。すると、洞くつがさけて明るくなり、「ひかりかかやいた」ことから加賀(かか)とよばれるようになったそうです。

こわい感じと神聖な感じが、入り混じった不思議な空間だと、当時の人は思っていたそうです。

平藤さん自身も訪れると、やはり同じ感じを受けるのだと語ります。

平藤さんは、神話の舞台の地の写真を取り続けています。レンズを通してみることで、神話と風景とのつながりをより深く理解できるそうです。

加賀の潜戸は、3月~11月に「潜戸観光遊覧船」が、運行されています。船で周辺を見わたすのもいいですね。

(続まーねこ神名帳🐾🌿✨@kutushitanekoRさん、アップありがとうございます。)




美の壺:最後のツボ「今に伝わる、神代の技」

美の壺 堀尾 薫さん 日刀保たたら 村下代行 島根・奥出雲町

スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治すると、体から鉄の剣、「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」がでてきたという伝説。

この伝説からみても、出雲は鉄づくりの文化が根づいています。

奥出雲町の「日刀保(にっとうほ)たたら」では、今も鉄づくりの技を受け継いでいます。

「たたら」とは、山や川で採取した砂鉄から純度の高い鉄をとり出す日本独自の技です。

たたらを踏むってここから来たのかな?

日本美術刀剣保存協会の「日刀保たたら」の村下(むらげ)代行で、操業長の堀尾薫さん。

30年に渡り、たたらの仕事に携わってきました。気力、体力、精神力が大切です。

鉄は、1月の真冬の湿度の低い時、三日三晩、たき続けます。

四日目に炉をこわして鉄の塊「鉧(けら)」をとりだします。炎をまとう鉧は、まるでヤマタノオロチの腹そのもののです。

けらを割って出てきたのが、最上級の「玉鋼(たまはがね)」です。

粒が細いほど質がいいそうです。春から秋は、山でとった土から砂鉄を採取します。原料も全て自分たちで準備します。

堀尾さんは、地元で継承して未来へつないでいく使命感をもって今後も取り組んでいきたいと語って下さいました。

(【公式】おてつたび|お手伝いをしながら、知らない地域を旅する@otetsutabiさん、アップありがとうございます。)




美の壺 小藤 洋也(ことう ひろなり)さん 鍛冶職人10代目 小藤 宗相(こうとう しゅうすけ)さん 柘植 由貴(つげ ゆうき)さん 鍛冶職人 島根・安来市広瀬町

「鍛治工房弘光(かじこうぼうひろみつ)」 の鍛治職人10代目の小藤洋也さん。

古くは、たたら製鉄にも携わった家系で、洋也さんの父の代までは、刀や日用品の農具づくりが仕事の中心でした。

時代の変革から、農具は機械化、刀の売買も難しくなり、洋也さんと父は、鉄工芸へとシフトチェンジしていきました。

そして、江戸時代の燭台の復元に活路を見いだしました。

60年以上のキャリアをもつ洋也さんですが、今でも勉強の日々で未熟さを感じているといいます。

気候や温度によって朝昼晩で鉄は違うそうです。職人ならではの勘が、はたらきます。

きたえられた技は、息子の宗相さん、娘の由貴さんに引き継がれていきます。

ろうそくの炎でもようを浮かびあがらせる透かしの燭台や、金づちの打ち出しにこだわるフライパンなど、新しいものづくりに取り組んでいます。

洋也さんは、マンパワーこそ作り手の人間性や魂だといいます。

時代の変化にあわせて鉄工芸にかじをきった柔軟さも、マンパワーですね。

先人の技と知恵をいかしてこれからの時代にあったものをつくっていかなければと、次世代を見すえた思いを語ってくださいました。

(島根県なごや情報センター@shimane_nagoyaさん、アップありがとうございます。)




美の壺:再放送・バックナンバー情報

NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。

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2019年はこちらです。

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ご参考になさってくださいね。