こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「信楽焼(しがらきやき)」。
信楽焼といえば狸(たぬき)で有名ですが、「冷え枯れた美」と讃えられた独特の素朴な味わいの器や気鋭の作家の個性的な器、大きな風呂までたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
「美の壺」 #不朽のデザイン市松模様 はいかがでしたか?
次回は #信楽焼。茶人たちが「冷え枯れた美」と称えた古信楽に花人川瀬敏郎が野山の花をいける!昭和天皇に愛されたタヌキや岡本太郎を魅了した信楽焼の秘話。変幻自在の土を操る陶工の技も!
12月4日 午後7:30~ BSプレミアム #美の壺 pic.twitter.com/pQ4KVJJ688— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) November 27, 2020
いざ、知られざる信楽焼ワールドへ。
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
朝ドラ「スカーレット」でおなじみの信楽焼
▽「たぬき」が守衛のバイトで草刈家に!?
▽「冷え枯れた美」と茶人が絶賛した壺や甕(かめ)。江戸時代前期まで焼締(やきしめ)の技法で作られた古信楽(こしがらき)は信楽焼の真骨頂。見どころ満載!
▽花人の川瀬敏郎さんが古信楽に花をいける▽陶芸家を魅了する変幻自在な信楽の土の秘密
▽身も心も温まる信楽焼のお風呂も登場!?▽知られざる信楽焼の世界!
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】川瀬敏郎
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「心で観るから美しい」
美の壺:ゲスト 花人 川瀬敏郎(かわせ としろう) さん
「冷え枯れた美」と称賛された古信楽。花人として独特の境地を開く川瀬敏郎さんが、大小さまざまな古信楽の器と対峙して野山の花を活けます。
食べ物の器にはやはり食べ物がよく似合うと果実などをあしらいます。
特に「蹲る(うずくまる)」というこぶりな器は壁にかけてよし、家具の上においてよし、いろんな表情を見せます。器も花も和室や庭の風情もステキでした。
川瀬さんのプロフィールはこちら。
花人。1948年京都生まれ。幼少より池坊の花道を学ぶ。日本大学芸術学部を卒業後、パリ大学へ留学。演劇、映画を研究するかたわらヨーロッパ各地を巡る。74年に帰国後は流派に属さず、いけばなの原型である「たてはな」と千利休が大成した自由な花「なげいれ」をもとに、花によって「日本の肖像」を描くという独自の創作活動を続ける。2009年(第27回)京都府文化賞(功労賞)、2013年(第26回)京都美術文化賞を受賞。
著書に「川瀬敏郎 一日一花」「神の木」「今様花伝書」「四季の花手帖Ⅰ・Ⅱ」「川瀬敏郎 花に習う」「Inspired Flower Arrangements」などがある。
出典:川瀬敏郎公式サイト
枯れ枝すら活けてしまう。研ぎ澄まされた感性に脱帽です。
美の壺:2つめのツボ「土の声を聴け」
土と向き合う作家お二方が紹介されました。
美の壺:陶芸家 澤清嗣(さわ きよつぐ)さん
信楽の山で粘土を自ら採集し、焼締めの大物の壷を作る澤さん。粘土は数種類をブレンドするそうです。5日間寝ずに窯で焼締め、ごつごつした中にもきらめきのある強い作品がうまれました。
澤さんのプロフィールはこちらです。
澤清嗣(さわ きよつぐ):
1948年 滋賀県甲賀市信楽町に生まれる。
1967年 滋賀県立 信楽高等学校窯業科を卒業します。
1968年 京都府陶工職業訓練所を修了。京都・泉湧寺の窯元(尚泉)に入社。
1969年 信楽に戻り、高橋春斎氏に師事しながら作品造り。
1981年 登窯と窖窯を築き独立。
2001年 滋賀県立陶芸の森「大信楽展」出品が、買上。
2005年 「日本のやきもの8人展」(新潟十日町)に出品。
2006年 「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ 2006」に出品。
同年 澤清嗣 還暦記念 「六十壷展」を開催。サン・ギャラリー住恵(名古屋)
(後略)
出典:わ! かった陶芸 (明窓窯)
「信楽掛花入/澤清嗣」見た瞬間、一発で清嗣先生のだとわかる信楽。意図的な破れだけれど自然の流れにまかせているように見える。作家の研ぎ澄まされた呼吸を感じることができる作品。(16-13×17.5cm/75,600円) #澤清嗣 #信楽 #浅草 #かっぱ橋道具街 #掛花入 #澤克典 #陶芸 #伝統文化 #asakusa #pottery pic.twitter.com/ZWvvpe2tZt
— 浅草やきものギャラリー とべとべくさ (@tobetobekusa) August 30, 2018
美の壺:陶芸家 古谷和也(ふるたに かずや)さん
穴窯という手法を用いる気鋭の若手信楽焼作家、古谷和也(ふるたに かずや)さんが登場します。
古谷さんは整形した器の上に材質の違う土を貼り付けていき焼き上げます。なんともいえない美しい緋色が生まれました。
古谷和也さんのプロフィールはこちらです。
1976年 信楽町に生まれる
1995年 信楽高校 デザイン科卒業
1997年 山口芸術短期大学(造形美術コース)卒業
1998年 京都府立陶工技術専門学校卒業 父 古谷道生に師事
2002年 穴窯築窯
2003年 日本伝統工芸展近畿展 入選(以降6回入選)池袋東武百貨店にて初個展(以降隔年個展)
(後略)出典:古谷和也公式サイト
古谷和也さんの蹲です! pic.twitter.com/FxBHBEjdq9
— いなり (@inari33) January 14, 2014
(いなりさん アップありがとうございます)
美の壺:最後のツボ「狸、大物なんでも来い」
信楽焼の逸品を紹介しつつ、狸の置物から離れられないNHK美の壺スタッフがいとおしい(笑)
突然現れた信楽焼の狸。守衛として草刈さんのおうちに雇ってもらおうとくいさがります。ついつい情が移ってしまう草刈さんですが、ついに出自が明らかに??
— ぶぶ (@imRLLXRlsIDhnyz) January 10, 2020
美の壺:元祖信楽焼の狸が生まれたナゾが明らかに
たぬきや総本家「狸庵(りあん)」
有名な信楽焼の狸は「狸庵」初代の藤原銕造(ふじわら てつぞう)さん(明治9年生~昭和41年)さんが作ったのが始まりだそうです。
昭和天皇が信楽に行幸のとき、狸に日の丸の旗をもたせて大歓迎したそうです。それが信楽焼の狸が有名になったきっかけだとか。なんともユーモアのある秘話です。
初代狸庵藤原銕造氏のご尊顔。この方から #街角狸 が日本中に広まっていったのかと思うと胸が熱くなります。 https://t.co/8nhaSORR5Y pic.twitter.com/LdAKtL3qay
— むらたぬき (@tetsuro5) November 26, 2016
(むらたぬきさん アップありがとうございます)
美の壺:信楽焼の浴槽 奥田文悟(おくだ ぶんご)さん
大物を手掛ける奥田文悟(おくだ ぶんご)さんは、文五郎窯の5代目。
代々、文五郎窯では、登り窯で、大壺や火鉢、火消し壷、植木鉢など日用の雑器を焼いてきました。
奥田文悟さんは”陶製浴槽や大型プランター、手洗い鉢など大物ロクロ師の匠として活動”していらっしゃいます。
ちなみに、弟の奥田章(おくだ あきら)さんは、”スタイリッシュなデザインと使いやすさをコンセプトに、和洋どちらにも合う白と黒を基調としたシンプルモダンな食器を創作していらっしゃいます。” (出典:公式サイト)
兄弟でまったく違うテイストの作品を手掛けるっていいですねえ。
ギャラリー「文五郎倉庫」では、弟・章さん制作の器の展示と販売があるそうです。
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺:合わせて読みたいバックナンバー・焼き物リンク
こちらは、『美の壺』焼き物の回のまとめ。
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2020年1月10日でした。番組内容もこの時点のものです。
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時30分~です。
BS4Kの放送も始まりました。『美の壺』は基本的に木曜日放映が多いですが、時間帯は不定期なので要チェックです。
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www4.nhk.or.jp/tsubo/
放送予定 https://www4.nhk.or.jp/tsubo/
再放送予定 https://www4.nhk.or.jp/tsubo/2/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/