こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「15周年記念!“ジャズ”」。ジャズ好きにはたまらない名曲のナンバーがたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
今夜の【 #美の壺 】は #15周年記念ジャズ
ジャズを楽しむには、ちょっとしたコツがあるんです
日本ジャズ界のレジェンド #山下洋輔 さんが、
凄腕メンバーとジャズの楽しみ方をご紹介♬
即興は必聴 !
午後7:30~ BSプレミアム・4K #おやこんな所にも美が隠れていた https://t.co/IPy63HtYg1 pic.twitter.com/fIggCEjo39— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) April 2, 2021
超一流プレーヤーによる演奏、熱烈なジャズファンのこだわり、世界的な楽器工房の制作現場、伝説のジャズ喫茶など、「美の壺」を15年間支えてきたジャズの決定版!初代案内人谷啓さんの映像も必見です。
いざ、愛しの洋楽ワールドへ。
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
熱烈なジャズファンの落語家・林家正蔵さんが語る、ジャズの魅力とは?!
▽日本を代表するジャズピアニスト・山下洋輔さんによる「即興」の極意▽時代を変えた「エレキギター」
▽今大人気のジェントル・フォレスト・ジャズ・バンドによる、ジャズ名曲メドレー
▽世界三大サックスメーカーが、本多俊之さんの理想の音を作る!
▽伝説の「ジャズ喫茶」がこだわる「音響システム」
▽谷啓×草刈正雄のセッション!
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出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】山下洋輔(ジャズピアニスト) 本多俊之(サックス奏者) 林家正蔵(落語家) ジェントル・フォレスト・ジャズ・バンド(ビックバンド) 紫舟(書家)
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「一期一会の音に浸る」
美の壺:林家正蔵(はやしやしょうぞう)さん 落語家
落語家の林家正蔵さんが登場します。
「餌箱をつついています!」と正蔵さん。40年超の熱烈なジャズファンなのです。
ジャズ専門店で掘り出し物を探す姿がありました。店員さんとも顔なじみでジャズ談義に花が咲きます。
正蔵さんは、かつてはレコード、現在はCDでジャズを楽しんでいます。手元にはLPジャケットがあります。
ジャケット愛にあふれる正蔵さんがジャズの魅力を語ってくださいました。
スタンダードな曲でもこのプレーヤーじゃないと出ない音があります。曲への想いや、こんな風に演奏したいという考えが詰まっていて落語も似ています。
この落語家にしかできない噺があり、「寿限無(じゅげむ)」を例にとっても落語の「寿限無」を聴くのではなく、この落語家の語った「寿限無」が聴きたいというのがあるのです。
片ときも落語のことは忘れない正蔵さんのお気に入りは、ズート・シムズ(1925-1985)[サックス奏者]です。
「プレーヤー=落語家」なのですね。落語と同様にジャズを愛する気持ちが伝わってきました。
美の壺:山下 洋輔(やました ようすけ)さん ジャズピアニスト
日本を代表するジャズピアニスト山下洋輔さんが登場します。
ジャズを楽しむにはちょっとしたコツがあるそうです。(どこかで聞いたことのあるフレーズですが…)そのコツを語っていただきました。
ジャズは3つのブロックに構成されています。「イントロ」、「メインテーマ」、「インタールード(間奏)」です。
リードシートと呼ばれる譜面がありそれに基づいて演奏されます。
名曲「チュニジアの夜」でどのように演奏されるか見てみました。
まずメンバー皆でテーマを演奏し、その後、各々がソロ演奏をします。1枚の譜面で何分も演奏がされるのです。
ジャズと呼ばれる「アドリブ」は、テーマをふまえながらその場で、即興で曲を創ります。
どんな演奏になるかメンバーも分からず相手の反応を見て演奏するのです。ドキドキ感が堪りませんね。
駆け引きやその場の雰囲気も左右されてライブ感満載です。山下さんは、アドリブについて「その場でその人が創っていることが大事。」
「二度と同じように演奏をすることができない。」と語ってくださいました。
山下さんと一緒に演奏してくださったのは、類家心平(るいけ しんぺい)さん(トランペット)、本田珠也(ほんだ たまや)さん(ドラム)、坂井紅介(さかい べにすけ)さん(ベース)でした。
美の壺:2つめのツボ「時代を変えた新たな響き」
美の壺:田辺充邦(たなべ みつくに)さん ジャズギタリスト:ジャズギターの響き:
ジャズでギターがソロ楽器となったのは1930年代です。
元々は伴奏楽器でしかなかったのですがエレキギターの発明が契機になりました。
ジャズギターリストの田辺充邦(たなべみつくに)さんが、ジャズギターの歴史を変えた人物について甘い旋律と共に教えてくださいました。
https://twitter.com/kactheater/status/1326685495816957952
美の壺:チャーリー・クリスチャン ジャズギターの響き
エレキギターが発明されると強く伸びやかな音色に注目をした若者がいました。
チャーリー・クリスチャン(1916-1942)は、エレキギターでソロ演奏する先駆者のひとりとなりました。
25歳で白血病のため夭折しますが、チャーリークリスチャンのおかげで今のジャズギターリストたちが存在するとまで言われた人物です。
1939年…伴奏楽器でしかなかったギターを楽団のビートをドライヴさせホーンと互角に渡り合えるソロ楽器へと変化させた…チャーリー・クリスチャン。エレクトリック・ギターを自由で速く…スウィングさせるギターさばきはB.B.キングを魅了。23歳でギターに革命を起こし…25歳で夭折した天才の録音集。 pic.twitter.com/t2vXzTcUJ9
— kazhiro620 (@kazhiro620) May 16, 2018
美の壺:ウェス・モンゴメリー ジャズギターの響き
ウェス・モンゴメリー(1923-1968)もその中のひとりです。オクターブ奏法や独自の音の出し方に特徴があります。
ピックを使わず親指のみで弾くことを覚えた人物です。
家でピックを使って弾いていると奥さんに「うるさい!」と言われたことがきっかけだそうです。
なんと!
それで、親指のみで演奏するようになり、そのおかげで流れるような旋律を奏でるようになったそうです。
偶然が大発明を生んだ瞬間ですね。
ウェス・モンゴメリーと巡る1965年のヨーロッパ・ツアーに進展あり!
イギリスをしっかりと堪能したあとは、フランスへ移動しましょう。
いざ、ギターを片手にパリはシャンゼリゼ通りへ!https://t.co/4ZggzrTdYT— ギター・マガジン (@guitarmagazine1) April 2, 2021
美の壺:ジャズの歴史 名曲で巡る
ジャズは19世紀末アメリカ南部ニューオーリンズで生まれました。
奴隷だった黒人たちは、解放されたのちに生活のため歓楽街で演奏活動を始めました。
そんな魂の叫びがジャズを生み出したのです。ジャズの歴史は変遷していきました。名曲のナンバーでジャズの歴史を巡っていきます。
ニューオーリンズジャズの代表曲「セントルイスブルース」は、黒人の労働歌や霊歌など黒人の嘆きの歌が元になっています。
1930年代半ばになるとジャズはアメリカの国民的音楽になりました。ビッグバンドによるスイングジャズの代表曲「インザムード」をジェントル久保田さん率いるジェントル・フォレスト・ジャズバンドが演奏します。
1940年代にはモダンジャズが登場します。毎日、同じレパートリーを演奏することに飽きたりず即興演奏を始めました。熱い魂と創造力をアドリブでぶつけ合いました。
100年を超えた歴史。プレーヤー、一人ひとりの情熱や魂が放っては消えジャズの歴史に刻み込まれ今に伝えています。
美の壺:ジェントル久保田さん(ビッグバンド代表)
スイングジャズを今に伝えているビッグバンドがあります。
ジェントル・久保田さん率いるジェントル・フォレスト・ジャズバンドは、2005年結成の総勢21名のビッグバンドです。
現代的なスイングジャズで注目されています。
ビッグバンドのダンスミュージックを聴くとその時が最高で明日を忘れ楽しい今に集中することが根源にありますと魅力を語ってくださいました。
【出演情報】NHK BSプレミアム『美の壺』にGentle Forest Jazz Band フルメンバーで出演します!
初回放送は4月2日(金)19:30〜
ジャズの楽しさギュギュッとお届けします。
お楽しみに!!https://t.co/ARvLFo46zo#gfjb #美の壺 pic.twitter.com/o1uV1KZxmD— Gentle Forest Jazz Band【Official】 (@Gentle_Forest) March 26, 2021
美の壺:最後のツボ「自分だけの音を刻んで」
美の壺:本多俊之(ほんだとしゆき)さん サックス奏者:愛しの相棒
サックス奏者の本多俊之さんが登場します。ライブ活動の他、映画やドラマ音楽も手掛けています。私たちの耳馴染みのあるものとして「マルサの女」、「ニュースステーション」などの作曲があります。
本多さんの日々の活動を支えている相棒のサクソフォンは、東京板橋区の工房㈱ヤナギサワで作られています。
この工房、世界三大サックスメーカーのひとつです。サクソフォンは600近い部品を組み立てて作られています。材質は真鍮です。銅と亜鉛の合金です。
この比率を変えることで音質が変わってきます。響きを決めるのは管の厚みです。1ミリの厚みの差で音が変わります。手で触っただけで判断をします。
職人技ですね。本多さんが今、愛用しているアルト・サクソフォンを作る時、いい意味での安っぽさのする音が欲しいと注文したそうです。
それは選ばれた材質を極限まで薄くすることで品格が高い通る音を追い求めました。㈱ヤナギサワでは世界のプレーヤーから本多さんのような注文が届くそうです。
https://twitter.com/dinosax/status/1365259531047952385
美の壺:菅原正二(すがわら しょうじ)さん ジャズ喫茶マスター
岩手県一関市にあるジャズ喫茶「ベイシー」が登場します。ここは日本一音の良いジャズ喫茶だそうです。
マスターの菅原さんは、1970年の開店以来、高度な音質を求めています。建物は土蔵で過去には天井の板を抜いたこともありました。
店内は、6つのビンテージのパワーアンプにスピーカーは両脇に高中低音の6個を配置し大音量で流します。イスはスピーカーを背にしています。
基本リクエストには応えず菅原さんが選んだレコードのみが流れます。「レコードも演奏と同じように二度と同じ音は出ない。」と世界中からファンが訪れます。
美の壺の題字を描いている紫舟(ししゅう)さんもファンの一人です。紫舟さん曰く、ジャズ喫茶に居るというよりは心療内科に来たようなイメージだそうです。
〈スタッフ・近より〉
ジャズと書は、似ているかもしれません。
NHK「美の壺」15周年記念は、ジャズ。ジャスを愛する仲間として紫舟が出演します。https://t.co/Sv94K0OoH5
*放送日
4/2(金)19:30〜20:00(BSプレミアム+BS4K)
再)4/10 6:45〜7:15(BSプレミアム+BS4K)— 紫舟 SISYU*official (@sisyu8) March 29, 2021
初回放送の時はコロナ渦でお店は休業中でしたが、いつでも演奏できるように大音量のジャズが店内に流れていました。
ジャズ喫茶は、ただひたすらジャズのレコードを聴く喫茶店。
実は、日本にしかない文化だそうです。日本独自の文化だとは知りませんでした。
美の壺:谷啓さんと草刈さんのセッション これから「美の壺」をよろしく!
『美の壺』初代の案内人の谷啓(たにけい)さん。
芸名の由来は、アメリカの名コメディアン、ダニー・ケイを日本語風にもじったもので、俳優やコメディアンとして有名です。
人気コミックバンドのクレイジーキャッツのメンバーとして、テレビ番組でレギュラー番組を持ち、昭和の子どもたちを夢中にしたものです。
が、谷啓さんの本職はトロンボーン奏者でした。クレイジーキャッツのメンバーは、それぞれすばらしい演奏技術を持っていたんですよね。
谷啓さんの後を引き継いで二代目の案内人となった草刈正雄さんは、谷啓さんの甥という設定です。
草刈正雄さんの実のお父様はアメリカ軍人。ということで、ジャズとも相性ぴっったり。
暮らしの中に隠れている美を求め15年。これからどんな新しい美が出てくるのでしょうか。楽しみです。
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2021年4月2日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/