桜姫東文章(上の巻)仁左衛門&玉三郎の色香に悶絶@2021年4月歌舞伎座三部あらすじネタバレ感想・チケットもポスターも完売!にざたま気迫のエロティシズムさくらひめあずまぶんしょう

こんにちは。らら子です。
文楽ファンのわたくし久しぶりに歌舞伎を見てきました。歌舞伎座2021年4月公演三部『桜姫東文章』。片岡仁左衛門と坂東玉三郎が36年ぶりに共演と聞けば行かねばならぬ。




2021年4月『桜姫東文章』にざたま:エロティシズム溢れるポスターにキュンキュン

どうです、この色っぽいこと。気迫すら感じさせます。

美しい色とりどりの打掛を布団代わりに横たわる二人。うっとりと身をゆだねる玉さまの髪の乱れ。仁左衛門さまの裸足が生生しい。ポスターはあっという間に完売。再販を求める声が続出しています。






2021年4月『桜姫東文章』にざたま:孝玉以来40年ぶりの再会にソワソワ

じつは子どもの頃は歌舞伎ファンだったわたくし『桜姫東文章』は1981年に孝玉(たかたま)コンビで上演されたのを覚えています。

当時は孝夫と名のっていたニザさまが清玄と釣鐘権助、女形として向かうところ敵なしの玉さまが白菊丸と桜姫を勤めました。

これが夜の部で、まだ子どもだったらら子は見せてもらえなかったのです。

(昼の部の積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)を見ました。これも孝玉で小野小町姫は先代の勘九郎、大伴黒主が吉右衛門。なんて贅沢な配役だったんでしょう。)

プログラムに載っていたスチール写真は衝撃的でした。お姫様の膝の上にはだしの足を乗せて挑発する権助。うれしはずかしな桜姫。

40年前の競演のあと何回か再演して今回は36年ぶりということですね。36年前の自分たちに負けないようにという意気込みが素晴らしいです。かーっ!美しいお二人。

というわけでずっと見たかった『桜姫東文章』、40年ぶりに夢がかないましたよ。





2021年4月『桜姫東文章』:仁左衛門・玉三郎以外の配役

桜姫(さくらひめ)/相承院稚児 白菊丸(しらぎくまる)  坂東玉三郎

清玄阿闍梨(せいげんあじゃり)/釣鐘権助(つりがねごんすけ) 片岡仁左衛門

残月(ざんげつ) 中村歌六

入間悪太郎(いるまわるたろう) 中村鴈治郎

粟津七郎(あわずしちろう) 中村錦之助

局長浦(つぼねながうら) 上村吉弥

奴軍助(やっこぐんすけ) 中村福之助

松若(まつわか) 片岡千之助

松井源吾(まついげんご) 片岡松之助

桜姫の弟・松若を演じるのは千之助さん。ちょうどいい年回りですね。




2021年4月『桜姫東文章』にざたま:白菊丸と清玄にワクワク:江の島稚児ヶ淵の場(えのしまちごがふち)

幕前芝居で人々が行方不明の僧清玄(せいげん)と稚児(ちご)の白菊丸を江の島に探しに来ています。

人々が去っていくと、岩場に清玄と白菊丸の衆道カップル。

うーん、正直なところ青年僧と稚児というにはちょっと無理があるかも。と、思いつつ二人の美しい所作にだんだん引き込まれていきます。

お念仏を唱えてぽいっと海に飛び込んじゃう白菊丸のけなげさと、とっさに後を追おうとしながらも死にそこなってしまうニザさまの苦悶の表情がステキ。




2021年4月『桜姫東文章』にざたま:桜姫と清玄にハラハラ:新清水の場(しんきよみず)

場面転換の間に狂言回しの口上があって今回は、『桜姫東文章』上の巻として前半部分の上演、後半は6月に上演しますと案内。

ところ変わって、舞台上には玉様の赤姫。吉田家の息女桜姫(さくらひめ)が出家を望んで寺にやってきています。周囲の慰留にも関わらず出家の志が固い桜姫は生まれつき左の手が開きません。

清玄の十念に合わせて一同手を合わせていると、突然桜姫の手が開き香箱が落ちます。それは白菊丸が持っていた二人の愛の証。清玄は桜姫が白菊丸の生まれ変わりだと悟り、出家を許します。

一方、桜姫の許婚の悪太郎は桜姫が不具と聞いていたから断ろうと思っていたが、手が開いたなら嫁にもらってついでに吉田家をわがものにしようと企みます。

悪太郎ははじめ桜姫に仕える局長浦に手紙を言づけようとしますが断られ、ちょうど居合わせた釣鐘権助(つりがねごんすけ)に桜姫宛の手紙を持たせます。



2021年4月『桜姫東文章』にざたま:釣鐘権助にゾクゾク:桜谷草庵の場(さくらだにそうあん)

釣鐘権助はニザ様の二役。さきほどの気高い高僧ぶりとうってかわった、悪党らしい顔つきと身のこなしがゾクゾクします。

今にも桜谷の草庵で剃髪しようする桜姫のところに、いきなり手紙を届ける権助。桜姫はとりつく島もなく追い返そうとしますが権助の二の腕の彫り物を見て様子が変わります。

実は、桜姫は、いつぞやの晩強盗に入った釣鐘権助に夜這いをかけられ、すっかり恋に落ちていたのでした。しかもその一夜で権助の子まで産み、顔も知らない権助の腕に彫られた釣鐘と同じ図柄を自分の腕にも彫っていたのです。

操を奪った男に恋して彫り物まで入れる?お姫様が?いや、お姫様だからこそなのかしら。いやーありえないわー。ないわー。でもニザさんの権助ならあるかも。




2021年4月『桜姫東文章』にざたま:振袖姿のしどけなさにドキドキ

桜姫の出家は左手が開かないことではなく、操を奪った男を忘れられない罪の深さを償おうとしていたのですね。しかし桜姫は、桜谷の草庵でその男と再会してしまいました。

さっきまでの純粋そうな乙女の雰囲気は消え失せます。なまめかしいしぐさで色っぽい表情になる桜姫。数えで17歳の乙女とは思えませぬ。

振袖姿で嬌態というギャップ。しかもすでに経産婦ですってよ。

権助も思わぬ展開に乗じてすっかりその気。馴染みの色を出してきます。無遠慮に桜姫の胸元に手を差し入れるとニヤリ。

振袖で顔を隠しながら、桜姫もそんな権助に身をゆだねて愉悦の表情をうかべていきます。

固唾をのんで見守る客席。




2021年4月『桜姫東文章』にざたま:様式美なのに濡れ場にクラクラ

なんでしょう、その時の玉様の光り輝きっぷり。

くくくっと内面から湧き上がってくる情欲とでも申しましょうか。さきほどまで出家して念仏三昧を望んでいたお姫様ではなく、本能に忠実なオンナです。

そして思いがけない展開に戸惑いながらも、もっけの幸いとばかりに愉しむ権助。

権助が桜姫の帯に手をかけると待ってましたとばかりに体を浮かす桜姫。二人で帯を解いていきます。舞台を横切るその帯のまた美しいこと。

そしてふと立ち上がる権助を逃さじとばかりに、今度は桜姫が権助の帯をしっかりとつかんでいます。帯を取られて周りながら自ら帯を解いていく権助。

そこに愛はない。でもひたすら官能的。衣擦れがすべてを語る。

仁左衛門と玉三郎の様式美。絵のように美しいニザタマが、見ているこちらが身体の芯までほてってくるような生々しさ。たまらん。妙な気分になってきますよ。

それは言わないお約束だけど、お二人とも高齢男性なんですよね。
いや、参りました。




2021年4月『桜姫東文章』にざたま:もう一つの不義カップルにゲラゲラ

二人がしっぽりと御簾の向こうでよろしくやっている間に、現れるのが僧の残月(ざんげつ)と局の長浦(ながうら)。

この二人は不義の仲。長浦の方が残月に熱を上げ、残月は金目当てらしく、長浦の攻勢が激しくすっかり精魂疲れ果てて登場。

御簾の向こうで行われていることに気づいた二人は、姫と権助の情事をのぞき見して興奮。この辺りのちゃり場で客席に笑いが起こります。

清玄を追い落とし自分が寺の住職になりたい残月は、桜姫の不義の場をとらえ相手は誰だと詰問します。傍らにある例の香箱には「清玄」の文字が。

その場に現れた清玄は相手の名を出さない桜姫をかばって密通の疑いに甘んじます。

残月は、有頂天になって清玄の衣をはぎ取るという非道をしますが、局長浦との不義がバレてこちらも失脚することに。




2021年4月『桜姫東文章』にざたま:桜姫をめぐるグルグル開始

清玄と桜姫はさんざん打ち据えられた上にさらしものになります。しかも里子に出した赤ん坊まで膝の上に戻され、役人にもあきれられる始末。

おそらく清玄は白菊丸の生まれ変わりである桜姫と結ばれようという下心で、疑いを受け入れたんでしょうね。

さっそくプロポーズしますが、とてもそんなことを考えられない桜姫。いっぽう悪太郎は赤子と桜姫をさらいに現れ、なぜか赤子は置いてけぼりになり清玄に養われることになります。

白菊丸の面影のやどる桜姫を追う清玄と、権助を追い求める桜姫。それぞれの立場がグルグルと変化していくのです。

が、上の巻はここまで。続きは6月大歌舞伎にて。

初めて生の舞台で見て、子どもは見せてもらえなかった理由がよくわかりました。




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