こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「光と風の物語 窓」。
窓にはいろんな形がありますね。窓が生み出す自然がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、光と風の調和「窓」ワールドへ。
【今夜の #美の壺 】は #光と風の物語_窓
人気造園家 #齊藤太一 さんが、世界的建築家 #田根剛 さんと設計した壮大な窓 #吉村順三 設計の山荘の窓は極上の開放感#フランク・ロイド・ライト ならではの卓越デザイン
午後7:30~ BSプレミアム ・4Khttps://t.co/ck8gpskwqr pic.twitter.com/qJEWFZ6bRU— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) August 19, 2021
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
「テーマはアリの生活」という造園家・齊藤太一さんの巨大な窓には、50種類の植物による圧巻の光景!
▽吉村順三が軽井沢に設計した、自然を愛でる広い窓
▽巨匠フランク・ロイド・ライトの美意識が詰まった、さまざまな窓のデザイン▽まるで宇宙船?!「ふきだし」をモチーフにした図書館の窓
▽ローマのパンテオンから鎌倉の寺まで…「丸窓」の魅力とは?!
▽武者小路千家・千宗屋さんが語る茶室の窓の役割<File548>
出典:番組公式ホームページ
【出演】少年(横山歩) 千宗屋(武者小路千家家元後嗣) 齊藤太一(造園家) 比嘉武彦(建築家) 五十嵐太郎(建築史家)
草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「理想の眺めを求めて」
美の壺:東京世田谷区 齊藤太一(さいとう たいち)さん 造園家
東京世田谷に建つ家は、中に入ると今にも木々が迫りくるような自然が眼前に広がります。高さ3.5メートル、リビング一面に広がる巨大な窓がこの家の主役です。
造園家の齊藤太一さんは、建築家 田根剛さんと試行錯誤をしてこの家の窓を設計しました。家の床の部分は1メートルほど掘り下げられており目線が地面に近くなる構造になっています。
地面を歩くアリや木をはう虫、そして頭上で鳴く鳥たちといった断面的に生態系が見られる窓にしたいと齊藤様さんは思い窓の設計に時間を費やしました。
そして、元々周辺地域に生息する植物を調べそれらと相性のいい種を加えた50種類以上の植物を植えこみました。造園家が理想を追い求め生み出した大都会に一面広がる緑の自然です。
窓と内部の関係が心地よい空間ですね。
ふむ #美の壺https://t.co/iuPKqSG62O
— TB&SH (@apdetteiu) August 20, 2021
(TB&SH@apdetteiuさん、アップありがとうございます。)
美の壺:長野県軽井沢町 脇田智(わきた さとし)さん 別荘オーナー
長野県軽井沢の閑静な別荘地に山荘があります。
「脇田和アトリエ山荘(わきたかずあとりえさんそう)」です。現オーナーは息子の脇田智(わきた さとし)さん。
「脇田和アトリエ山荘」は、洋画家 脇田和(わきた かず)さんが、住宅兼アトリエにしていました。全長35メートルの2階建ての横長の建物に庭が「く」の字型に囲まれています。
設計したのは、親交のある建築家 吉村順三さんでした。脇田さんは、絵のモチーフである鳥を飼っていて鳥や植物を観察したいという要望を受け吉村さんは、コブシの木を囲むように建てました。
窓から木に止まる鳥がよく見えるようにと心配りが感じられます。そして、窓は、雨戸や障子、ガラス戸までが戸袋に収納できる設計になっていて、窓を全開すると外と中の境界を感じさせない解放感が生まれています。
現在のオーナー 息子の智さんは、「父の絵の中には大抵、窓があり、鳥が窓からのぞいている絵があり、絵そのものが窓でした」と当時を語って下さいました。
https://twitter.com/mofyama_san/status/1327485811718123521
(もふ山🐈💉💉@mofyama_sanさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「形に込められた思いを味わう」
美の壺:兵庫県芦屋市 ヨドコウ迎賓館 館長岩井忠之(いわい ただゆき)さん
兵庫県芦屋市にある「ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)」は、灘の造り酒屋・櫻正宗の八代目当主山邑太左衛門の別邸として建築されました。
近代建築の巨匠 フランク・ロイド・ライトのこだわりが詰まった窓を見ることができます。
大正13年建築当初の姿で残る国内唯一のライトによる住宅建築です。2階応接室は、窓が多く、曇りの日でも明るく、天井近くには小窓がずらりと並んでいます。
小窓は、伝統的な日本建築の「欄間」からヒントを得ました。案内してくださるのは、館長の岩井忠之さんです。
ここの建物は天井照明がないので小窓によって光と風を取り入れるためにたくさんの小窓がついています。窓には様々なデザインが施されまるで異国の地に来たようです。
4階の食堂には、三角形に見える天窓があり、さらに3階の廊下に並ぶガラス窓には植物を象った銅板の装飾が施されています。
これは植物に似せるため、あえて緑の錆「緑青」を発生させています。
自然や環境に溶け込んだ有機的建築の理念に貫かれたライトの窓を紹介下さいました。
フランク・ロイド・ライトによるヨドコウ迎賓館2。植物の葉をモチーフとした飾り銅板が随所に見られます。 pic.twitter.com/Tycq5SNWYs
— yamato-y (@ruban7) August 17, 2021
(yamato-y@ruban7さん、アップありがとうございます。)
「ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)」は、「“空間の魔術師”フランク・ロイド・ライト」の回でも紹介されました。ご参考に。
美の壺「“空間の魔術師”フランク・ロイド・ライト」<File 414>建物はドコ?ドラマ『黄色い煉瓦』で話題!出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺
美の壺:東京 武蔵野 比嘉武彦(ひが たけひこ)さん 建築家
東京 武蔵野市、JR武蔵境駅近くに、にまるで潜水艦のようなのぞみ込みたくなる窓があります。
乗り物のような窓の建物の正体は、図書館等が入る公共施設「武蔵野プレイス」です。
館内に入るとぽっかりと丸く、くり抜かれたような空間がいくつも連なっています。そしてそれぞれを区切る仕切りはありません。あるのは楕円形の穴です。
設計者の一人、比嘉武彦さんは、丸い形が呼応して中と外が互いに共鳴しあっているといいます。そして漫画などにある形、吹き出しをモデルにしているそうです。
それぞれの思いがプカプカ浮かび上がり、人が語り合い、人に語り掛ける窓です。窓を通して、人々の思いが交差しているような空間ですね。
https://twitter.com/bonbons_au_miel/status/1228549494381268992
(ᴹᴵᴱᴸ ᴮᴼᴺᴮᴼᴺ@bonbons_au_mielさん、アップありがとうございます。)
余談ですが、「福を呼ぶ“大そうじ”」で紹介された観音院というお寺はこの武蔵野プレイスのすぐ裏にあります。併せて訪ねて行っても面白いかもしれません。
美の壺「福を呼ぶ“大そうじ”」 <File 432>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺
美の壺:最後のツボ「窓がいざなう心の旅」
美の壺:五十嵐太郎(いがらし たろう)さん 建築史家
世界中の窓の研究を行っている建築史家 五十嵐太郎さんが登場します。
特別な意味を持つ窓の形があります。丸の形です。象徴的な円形の窓を持つ建物は世界中にあります。
イタリアローマにある神殿 パンテオン、日本なら鎌倉の明月院がそうです。
パンテオンのドームの天窓には、直径9メートルの円の窓です。
太陽の動きと共に光が変化していくのは、建物自体が天体のようなコスモロジーを感じさせてくれると五十嵐さんは言います。
同様に日本の寺社にも円窓は多く作られました。 鎌倉の明月院 本堂にある「悟りの窓」は、悟りや真理、大宇宙を象徴的に表現しています。
丸く切り取られた庭の景色が人を悟りの境地へと導きだしている窓です。
おはようございます。
早朝の北鎌倉散歩
明月院①
シーズンには大混雑の境内、
貸し切り状態でした。悟り
の窓は雛祭りバージョン。佳き一日を。#北鎌倉 #明月院 #吊し雛#悟りの窓 pic.twitter.com/zskCya1PwE
— 柳田核之芯 (@shonanboy_ifc) February 18, 2021
(柳田核之芯@shonanboy_ifcさん、アップありがとうございます。)
美の壺:武者小路千家(むしゃこうじせんけ) 千宗屋(せん そうおく)さん 茶道家
茶道 武者小路千家(むしゃこうじせんけ) 千宗屋(せん そうおく)さんが登場します。千宗屋さんは「15代家元後嗣」つまり次期家元です。
茶室にとっても窓は大切な役割があると千さんは言います。千さんが設えた茶室「重窓(ちょうそう)」は東京タワーが見渡せる都心のマンションの一室です。
騒がしい日常から離れ別世界を生み出す茶の湯の窓は、茶事の場でも重要な役割を果たしています。「正午の茶事」と呼ばれる茶会では、4時間ほどに及びます。
まず、すだれが掛けられた明るさが抑えられた薄明りのもと始まります。この暗さの中、懐石などがふるまわれます。前半の懐石を終えると客はいったん退席をします。
その際、亭主が突き上げ窓を開け、外の空気と光を取り入れます。そして床の設えも掛け軸から花に変えます。
再び客が席に戻ると亭主は外のすだれを順番に開けていき茶室に光を取り込みます。陰から陽へと場面が転換されこの明るさの中、茶事の大本番、濃茶のふるまいが始まりました。
窓が生み出す光と影の演出が茶室に彩りを添えました。
巻頭対談(市川猿之助×千宗屋)は東京都内のマンションの一室に設けた茶室「重窓」にて行われました。東京タワーが見えます。
別冊太陽「京のたしなみ」2/26発売(一部地域を除く)#別冊太陽 #京都
営業N pic.twitter.com/VutckNVmwW— 別冊太陽(平凡社) (@bessatsutaiyo) February 21, 2018
(別冊太陽(平凡社)@bessatsutaiyoさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2021年8月20日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2021年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
また金曜日午後0:30〜午後1:00からBSプレミアムでの再放送も始まりました。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/