こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「民藝のやきもの」。
家にもあります!~エッグベーカー~ 全国の訪れたい窯元がたっぷり出てきます♡
「民芸」でなく「民藝」っていうのがポイントですね。番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
明日の【 #美の壺 】は #民藝のやきもの
人気料理家 #ワタナベマキ さんが「洋にも和にも合う!」と絶賛する器
江戸時代から作られる #小鹿田焼 の技 #スリップウェア のポップな模様も!4日 午後7:30~ BSプレミアム・4K
# 民藝 #手仕事 #柳宗悦 #大分 #丹波篠山 https://t.co/UpdbCDFCCi pic.twitter.com/T56iYazJOD— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) June 3, 2021
「用の美(ようのび)」で知られる民藝のやきもの。一子相伝で作られる伝統の皿から、ぽってりとしたエッグ・ベーカー、人気料理家イチオシの器まで。手仕事の器の世界へご案内!
いざ、民藝やきものワールドへ。
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
人気料理家ワタナベマキさんが「洋にも和にも合う!」と愛用する民藝の器とは?!
▽江戸時代から一子相伝で作られる「小鹿田焼(おんたやき)」の技
▽ポップな模様の「スリップウェア」。フリーハンドで描く一期一会のデザインとは?
▽陶芸家バーナード・リーチ直伝の、コーヒーカップの取っ手付け
▽東京のセレクトショップでヒットしたブルーの器。陶芸家・河井寛次郎に薫陶を受けた釉薬のこだわりとは?!<File540>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション) ワタナベマキ(料理家)
美の壺:1つめのツボ「暮らしを彩る素朴な風合い」
民藝と料理 ワタナベマキさん 料理家
料理家ワタナベマキさんが登場します。
ワタナベさんの食器棚が紹介されます。食器棚には民藝のやきものがたくさんあります。
その中でもイチオシの器が「小鹿田焼(おんたやき)」です。
そんな食器を使って料理を披露してくださいました。鶏モモ肉をニンニクで香り付けしたソテーにアスパラガスを添えた一品。美味しそうですね。
器は小鹿田焼の大皿です。この大皿はチーズケーキにだって合います。料理を選ばない器ですね。小鹿田焼のすり鉢もしゃれた丼のようです。
オリーブオイルとワインビネガーをかけてパクチーをどっさり盛りそのまま食卓へ。食べる前に和えます。道具としても使い勝手が良く、器にもなる優れものです。
手に取って存在感があり、洋にも和にも合い、ぬくもりが感じられます。そして繊細です。手仕事ならでは良さがワタナベさんの料理とマッチしていますね。
https://twitter.com/toda_ejiridai/status/1400252787393404935
(戸田書店 江尻台店@toda_ejiridaiさん、アップありがとうございます。)
大分県日田市 一子相伝 小鹿田焼(おたんやき)の窯元
大分県日田市の山間に小鹿田焼の窯元があります。
昭和の初めに「民藝運動の父」、思想家 柳宗悦(やなぎ むねよし)に見出され全国に知れ渡りました。
柳は大正期から昭和にかけて全国を巡り鑑賞のための美術とは違う名もなき職人が作った日用品にこそ「用の美」、機能的で健康的な美しさがあると提唱しました。
小鹿田焼は9軒の窯元があり、江戸時代より一子相伝で作られ工業製品が主流になっていく時代超え現代まで生き延びてきました。
紹介されたのは、窯元の一つ坂本浩二窯です。
地元でとれた土を川の水の力を利用して砕き陶土を作ります。唐臼と呼ばれる装置で2~3週間つき続け水にさらして濾します。
沈殿した土を集めて水を抜き材料の土ができます。土づくりには1か月余り続きます。他の土を混ぜると手間は省けるのですが地元の土のみを使うのが300年続いた伝統です。
小鹿田焼窯元…懐かしい匂いのする場所 pic.twitter.com/KxSeIStqHl
— まー♪( ´θ`)ノ (@21Waku) July 21, 2014
(まー♪( ´θ`)ノ@21Wakuさん、アップありがとうございます。)
小鹿田焼の技 陶工 渡辺 浩二(わたなべ こうじ)さん
坂本浩二窯の渡辺浩二さんが登場します。この日は大皿を作ります。
若い頃にはがむしゃらに作ったようですがそうではなく力を抜いて土に任せてろくろのスピードに体を合わせれば不思議と器ができるのですと渡辺さんは語ります。
熟練の技だと思いますが、土との一体感が作品を生み出しているのでしょうね。次に白い化粧土をかけ、刷毛を手にします。化粧土が剥がれ下の土が顔を出しました。
土には鉄分が多く含まれるため焼くと、刷毛を当てた部分が黒くなります。土の特性を活かした模様です。
また小鹿田焼のもう一つの代表的な技法に「飛び鉋(かんな)」があります。
焼き物にかんな?意外な取り合わせですがどんなことをするのでしょう?
ろくろに鉋を当て削ります。白化粧が剥がれ模様となりました。
鉋は陶工のオリジナル製です。職人の知恵と工夫が刻まれた器ができました。
先日、21_21 Design Sightのミュージアムショップで購入した小鹿田焼(大分県)
坂本浩二窯の一品。
触れてわかる、うつくしい手仕事。 pic.twitter.com/JAA1ldct7e— Takayuki (@PT50732615) December 23, 2018
(Takayuki@PT50732615さん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「使いやすくて美しい」
兵庫県丹波篠山市「スリップウェア」 市野 茂子(いちの しげこ)さん
兵庫県丹波篠山市の窯元「丹窓窯 (たんそうがま)」市野茂子さんが登場します。
民藝の中でも人気のある模様「スリップウェア」は、スリップと呼ばれる化粧土で装飾され、18世紀~19世紀のイギリスで盛んに作られました。
産業革命の登場で廃れていきました。
柳宗悦と共に民藝運動を牽引したバーナード・リーチは、日本の伝統的な窯元を訪ね丹波焼を知ります。
丹波焼の「墨流し」という技法がスリップウェアに似て興味を持ちます。
リーチは、市野さんの夫・茂好さんをイギリスに招き、リーチの工房で途絶えていたスリップウェアに取り組みました。
そして市野茂子さんも一家で海を渡り、リーチのもとで学びました。
クリスマスパーティーなど、リーチとの交流を語る茂子さん。夫・茂良さん亡き後、後を継ぎスリップウェアを追い求めています。
ちょっと線がゆがんだりもするが焼くと面白いなと思います、と茂子さん。
一期一会の模様、リーチと柳が伝え広めた技法スリップウェアが日本で花咲きました。
クチコミ新発見!旅ぷらで武井壮さんが訪れていた丹波焼の里、今田町にある丹窓窯さんに行ってきました。イギリスの陶工技法のスリップウエアを使った焼き物を焼かれている日本では数少ない窯元です。 pic.twitter.com/cnun9oDuFE
— きーぼー (@yqsmw197) November 1, 2020
(きーぼー@yqsmw197さん、アップありがとうございます。)
島根県松江市 バーナード・リーチ直伝のエッグベーカー 福間 琇士(ふくま しゅうじ)さん
大正11年創業の島根県松江市の窯元「湯町窯(ゆまちがま)」の福間琇士さんが登場します。
こちらの窯元に、50年来のロングセラー「エッグベーカー」があります。
私のうちにもありますよ。半熟のいい感じに焼けます。
器の底にはスリップウェアの技法で模様をつけています。この窯元にエッグベーカーを勧めたのもリーチです。
当時、窯元の新しい試みとして提案したのがエッグベーカーでした。
中火で4~5分、蒸らして3~4分、美味しい目玉焼きができました。なんだか懐かしさが伝わってきます。若き陶工であった福間さんは、リーチから直接指導を受けた一人です。
その中でも熱心に指導されたのが、コーヒーカップでした。「ウェットハンドル」と呼ばれるカップの取っ手の付け方には、大変苦労をされたそうです。
取っ手には、指1本がちょうど入る大きさになるようにします。小さいと当たって熱くなるのです。
生えるように取っ手を付け、カップの中は、スプーンで混ぜるので丸みをつける。
そうすると自然と美しくなる、力強さも出る、と指導を受けました。「用の美」ってこういうことなのですね。
島根県松江市にある湯町窯の布志名焼。
一枚目画像の左上に写っているのは、エッグベーカー。
バーナード・リーチに薫陶を受けた陶芸家がスリップウェアの技法で作り上げた食器。シンプルで美しく使い勝手抜群。厚みと照りが本当に良い。毎日使ってる pic.twitter.com/jROnvTgyJk
— meriyasu (@meriyasu4) April 19, 2020
(meriyasu@meriyasu4さん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「受け継ぎ広げる」
東京・吉祥寺 手仕事の店 久保田直(くぼたただし)さん
おうち時間が続く昨今です。東京・吉祥寺に全国各地の手仕事の品物を扱っている「マルクス(MARKUS)」店主、久保田直さんが登場します。
おうちごはんを少しでも楽しいものにしたいと、手仕事の器に魅かれる買い求める人達がいます。久保田さんは8年前にこの店を開きました。
この店のオープンしたきっかけは、大手インテリアショップバイヤー時代にバーナード・リーチの器に出会ったことでした。
触った時の土の感触が心地よくて手触り感が手のひらにしっくりときて、「あー、和むな~。」という気持ちになったそうです。
当時の久保田さんは、バーナード・リーチって誰??というくらいだったそうです。
久保田さんは、かつての柳やリーチのように全国の窯元を訪れているとのこと。
そして、民藝の窯元で修行した職人たちが伝統を生かしたやきもの作りに取り組んでいるそうです。
JTCW2019開催中です。
MARKUSでは日本六古窯のひとつ、丹波立杭焼をフューチャー。
さまざまな技法をほどこした陶器があふれる店内。陶器を知り尽くした店主がセレクトした器を取り揃えております。
会期は10月31日(木)まで。是非お越しください。#JTCW2019 #伝統工芸 #丹波立杭焼 #MARKUS #吉祥寺 pic.twitter.com/46HycAK0uO— JTCW_official (@densanjtcw) October 22, 2019
(JTCW_official@densanjtcwさん、アップありがとうございます。)
島根県出雲市 民藝を学ぶ窯 多々納 真(たたのう しん)さん
島根県出雲市にある「出西(しゅっさい)窯」代表、多々納真(たたのうしん)さんが登場します。
出西窯は、今では24人の働く大所帯の窯元です。
昭和22年、農家の若者が生きていくため陶器づくりを目指したことから始まります。壁にぶつかった時に出会ったのが柳宗悦の掲げる民藝の理念でした。
島根出身の民藝運動の人物 陶芸家の河井寛次郎に教えを請い「用の美」を説く河井の言葉に感銘を受け、普段使いの器作りを決意し研究を重ねます。
作っては河井に見せ指導を受けまた作るという師弟関係が河井の晩年まで続きました。
特に力を入れたのは釉薬でした。原料の種類や配合、濃度や焼き方もさまざま試しながら理想の色を探し求めます。
平成元年より本格的に取り組み始めた深く透明感のあるブルーの釉薬は窯元の代名詞となり窯の名を冠し「出西ブルー」と称されます。日本海のすごく晴れた海の青を表現した器です。
今日も陶工たちは、より良いブルーを、器を生み出そうと模索しています。
https://twitter.com/200nekoriki/status/1365625044278280197
(出力200猫力(グロス値)@200nekorikiさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
民藝の焼き物以外のさまざまな焼き物についてはこちらをご覧下さい。
NHK美の壺まとめ【焼き物】リンク(陶器・磁器・陶磁器):窯元や陶芸家の情報もお見逃しなく
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2021年6月4日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2021年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
また金曜日午後0:30〜午後1:00からBSプレミアムでの再放送も始まりました。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/