こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「和の光満ちて 障子」。
障子の張り替え、なんだか懐かしいですね。昭和を感じます。障子のヒミツがたっぷり出てきます♡ 番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。いざ、SUN・桟・障子ワールドへ。
このあとすぐ【美の壺】は #和の光満ちて_障子
日本の暮らしに寄り添ってきた「障子」。
光をやわらげ、明るさを演出する名脇役。#鉄道ファン 必見!人気の #観光列車 に障子が!
車内は豪華な和の空間へ!今夜7:30~ BSプレミアム、BS4K pic.twitter.com/crlGY4gBW9
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) July 5, 2023
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
カーテンがない!障子の魅力を味わえる邸宅▽昭和の豪邸に設えられた変わり障子の数々▽再現不可能!?職人の超絶技巧が光る逸品▽光を操り、空間を演出!障子に宿る日本人の知恵と美意識▽職人の腕自慢!精巧を極める障子のミニチュア▽障子づくりに密着!木という自然に向き合う職人魂▽豪華絢爛!人気の観光列車の車内を彩る障子▽金沢に夏の訪れを告げる簾戸替えに密着!<File583>
出典:番組公式ホームページ
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「光を操り 家を彩る」
美の壺 伊藤孝男さん 福島県須賀川市 障子のある家
福島県須川市にある「障子」のある家へおじゃましました。
玄関から居間へ入る戸が障子です。和室は、もちろん、窓に面した所や階段の踊り場にも障子があります。
そして、このお宅には、カーテンがありません。代わりに障子が使われています。あるじの伊藤孝男さんにうかがいました。
伊藤さんは、障子のある家にしたかったそうです。
障子は、朝の明るさを優しく、光を通してくれます。明るさの秘密は和紙にあります。
和紙は、すき間が多く、光を乱反射させて室内に広がり、やわらかい光を与えます。
伊藤さんも目に優しいと感じるそうです。
そして、このお宅の障子には、仕掛けがあります。
障子の上部が上下に開き外の景色を見ることができるのです。「摺上(すりあげ)障子」、「月見障子」と呼ばれる種類の障子です。
伊藤さんは、日が沈む、夜を感じたかったそうです。弧を描くように、少しずつずらして開けてくださいました。
素敵な雰囲気ですね。外から見ると家のあたたかさを感じます。
ゆっくり時間を感じたいお宅です。
https://twitter.com/vegahouse_tsuka/status/1287678462010912769
(塚本_ベガハウス広報室🏡@vegahouse_tsukaさん、アップありがとうございます。)
美の壺 依田徹(よだとおる)さん 遠山記念館 埼玉県比企郡川島市
埼玉県の遠山記念館が登場します。
こちらは、日興証券の創立者、実業家で美術収集家の遠山元一(1890-1972)氏の豪邸。
生家の再興と母の安住の地として3000坪の敷地に建てたものです。
なんて親孝行なんでしょう!
学芸員の依田徹さんにご案内いただきました。
農家風の居間には、ユニークな障子があります。
五段組みの「けんどん型」といいます。上下の障子を取り外すと、自然の風を取り込むことができる工夫がされています。
囲炉裏もあって懐かしさを感じますね。
書院造りの大広間には、大きな障子があり外から陽の光が入ってきます。その光は、さらに特別な障子を通って、暗い廊下の奥までほのかに照らしています。
障子には、光を拡散させる効果があり、和紙を通った光が、すみずみまで広がります。
ふだんは未公開の2階も見せていただきました。
数寄屋建築で見られるさび竹を使ったまだら模様の竹が組み込まれている「錆竹兜巾組障子(さびたけときんくみしょうじ)」で、今ではなかなか再現できないものだそうです。
素朴な雰囲気がいいですね。
というわけで,埼玉は川島の遠山記念館は,変態技術集合体だった。 pic.twitter.com/JWrxqqsLda
— I AM OK (@k1rokm) November 4, 2020
(I AM OK@k1rokmさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「端々に宿る職人のこだわり」
美の壺 阿部 文和(あべふみかず)さん 大阪歴史博物館 大阪市中央区
障子は、平安時代に始まり、江戸時代になると、さまざまな種類ができました。
大阪歴史博物館には、障子の歴史的資料が残されています。
木箱に入った「建具見本箱」には、建具ひな形が入っています。昭和初期に大阪の建具店が作ったものです。建具を作る時に施主に見せる見本のミニチュアです。
ポピュラーな「横組み障子」、縦長の桟が多く組まれた「縦繁(たてしげ)障子」、中央に額が入れられる「額入り障子」、腰板がついている「腰付け障子」、ずらすとガラス面が出る「猫間(ねこま)障子」などいろんな種類があります。
うわぁ!本物みたい!小さいけど細かい所まで細工がされてかわいいですね。
学芸員の阿部文和さんによると、ひな型は、それぞれの職人が、腕を振るって作ったそうです。
どのくらいの技術を持っているのかを示す目的もあったそうです。
たとえ見本であっても手を抜かない職人の心意気が伝わります。
IC試験 キーワードBACCA
《建具2》
②折り戸= フォールディング
クローゼット、間仕切りで使用
③引き戸 障子
・水腰障子
・腰付障子
・摺上げ障子
参考画像#IC試験 #建具 #インテリアコーディネーター pic.twitter.com/qtTBXYjGct— a4bacca (@a4bacca) August 24, 2019
(a4bacca@a4baccaさん、アップありがとうございます。)
美の壺 渡辺 忠さん 建具師 福島県二本松市
建具師の渡辺忠さんは、障子をはじめ、さまざまな建具を手掛けてきました。
渡辺さんには、建具を作る時のお約束事があります。
それは、森に木が立っていたと時と同じ天地の状態で木材を使うことだそうです。木材には、木の芯に近い「木裏」と、木の外側に近い「木表」があります。
障子を作る時、木の内側が建具の内側にくるように組みます。完成した時、くるいが生じないためです。
木という自然と向き合ってきた知恵や工夫が詰まっています。
昔ながらの組み方で「雪見障子(ゆきみしょうじ)」をつくるところを見せていただきました。
木材に傷があったりすると、後からあとから膨れ上がってくるのだそうです。それを防ぐために、水で湿らせた布巾で木材の表面をすみずみまで拭いてぬらします。
木をぬらし元の状態に戻してから組みます。へえぇぇ、木を知り抜いた知恵ですね。
格子を縦、横に糸を組むように交互に組みます。「ネジ組み」と呼ばれる技です。
自由自在ですね。とんとんと叩くとぴたっとはまります。
反りにくく、外れにくくなるそうです。手間や技術が必要で、される人も少ない技です。
外枠をはめて、上下に動く格子をつけて完成です。
45年のキャリアの渡辺さんですが、満足できるものは、少なくどこかに不満が残るのだそうです。
名人技を持つ方でも、そんなものなんですか。意外ですよね。
伝統的な建具ってすばらしいなあと思いました。
雪見障子のスライド部分、外枠の一部を外すことで、外に出して障子を張り替えることができる。
なんの金具も使ってなくて、木枠に小さなホゾ穴一つ、そこに木製のダボで固定する。
素人でも構造さえ分かれば、メンテナンスできる。 pic.twitter.com/V6djhfsjNK— 中島千晶@豆料理クラブ・楽天堂 (@chiakitakashima) September 22, 2020
(中島千晶@豆料理クラブ・楽天堂@chiakitakashimaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「変わらぬ時代 変わらぬ和の心」
美の壺 水戸岡 鋭治さん(みとおか えいじ) 工業デザイナー
博多駅に人気の観光列車が到着します。
「36+3(さんじゅうろく ぷらす さん)」です。車内に入ると障子があります。違和感なく西洋の中にとけこんでいます。
素敵な空間ですね。
観光列車のビュッフェの中にも障子があります。列車内であることを忘れそうです。
工業デザイナーの水戸岡鋭治さんのデザインによるものです。
水戸岡さんは、高校卒業後、日本とイタリアで工業デザインを学び、数多くの鉄道車両や内装のデザインを手掛け、国内外に高い評価を受けています。
車両のほとんどは、100%工業製品で洋風です。そこに障子をいれると……。
全体の5%以下のデザインなのですが、それだけで和風だと言われるそうです。存在感が大きいですよね。
水戸岡さんにとって、障子は、「雲」のような存在だそうです。
家の中に雲がいるみたいで、雲が動いたり、雲がなくなると景色が見え、光が入ったりします。
障子は、日本が発明した大道具で、「万能の可変装置」だと語って下さいました。
JR九州の豪華列車「36ぷらす3」特集、後編が明日発車いたします!
『Let’s トレ活!』
5月8日(月)24:00〜
BSフジ< MC >
久野知美<ゲスト>
土屋礼央、吉川正洋詳しくはhttps://t.co/BKEAZUzf6B pic.twitter.com/JKNznwgzY2
— 吉川正洋(ダーリンハニー) (@DHyoshikawa) May 7, 2023
(吉川正洋(ダーリンハニー)@DHyoshikawaさん、アップありがとうございます。)
美の壺 馬場 華幸(ばば はなこ)さん 女将 石川県金沢市ひがし茶屋街
石川県金沢市のひがし茶屋街。
「懐華樓(かいかろう)」は、江戸時代からの茶屋文化を今に伝えています。朱塗りの階段をのぼると大広間があり、大きな障子が設えています。
朱塗りの床の間が艶っぽいですね。
この大広間では、今でも1日1組、お座敷を上げているそうです。懐華樓の大広間の障子は、夏になると夏障子に入れ替わります。
女将の馬場華幸さんは、夏の障子の入れ替えを「簾戸替え(すどかえ)」と呼んでいます。
簾戸とは、すだれをはめ込んだ障子のことです。その昔、簾戸は、ぜいたく品でしたが、夏のしつらえとして大事なものでした。
懐華樓では、6月1日の衣替えに合わせて、毎年、5月の最後の日に夏障子に入れ替えの作業をします。
茶屋の女性たちが、総出で行います。
夏障子に入れ替わった大広間は、涼やかで、少々広く感じます。馬場さんは、簾戸は、夏にはなくてはならなないものだと言います。
明るくて素敵ですね。夏の金沢もいいですね。
障子は、今も昔も私たちの暮らしの中になくてはならない存在なのです。
本日より土日限定ですが、営業再開する事になりました。
簾戸替えも済ませて、皆様をお待ち申し上げております。
カフェは、お抹茶セットのみになりますが、
是非にゆったりとした時間をどうぞ…。#懐華樓 #ひがし茶屋街 #営業再開 #金沢観光#抹茶 #贅沢時間 pic.twitter.com/q4P99LELRh— 金沢ひがし茶屋街 懐華樓(かいかろう) (@kaikaro1820) May 30, 2020
(金沢ひがし茶屋街 懐華樓(かいかろう)@kaikaro1820さん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。