こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「表情多彩 薩摩(さつま)焼」。
鹿児島県に生まれた陶器、薩摩焼。乳白色で繊細に絵付けされた白薩摩や土を生かした重厚な黒薩摩がたっぷり出てきます♡
いざ、薩摩焼ワールドへ。
目次
美の壺:放送内容、出演者情報、オンエア 再放送予定
【番組予告】
鹿児島の焼き物「薩摩(さつま)焼」
「白薩摩」と呼ばれる白い薩摩焼は温味のある乳白色の肌ときらびやかな絵付けで魅了。
海外にも「SATSUMA」の名で知られていた。
薩摩の茶色の土から白い焼き物を作り出した、意外な誕生秘話とは?
一方「黒薩摩」は漆黒の光沢、重厚で野性味あふれる造形。
芋焼酎を注ぐ黒土瓶のユニークな形に秘められたモチーフとは?
鹿児島の土が生んだ対照的な「黒と白」の魅力に迫る。
出典:番組公式ページ
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺・導入部
柔らかな乳白色の薩摩焼「白薩摩」は江戸時代から大名や西洋人に観賞用の陶器として愛され、海外では「SATSUMA」と呼ばれていました。
白薩摩の魅力は生地にもあります。やわらかな白地に金。絵つけも見事です。
黒い焼きものに代表される「黒薩摩」は、ざらついて黒光りし、野趣あふれる生地。どっしりとして素朴なたたずまいのうつわ。
黒薩摩は毎日使って飽きない日用品です。
陶工の妻、川原佐知子さんは黒薩摩を普段に使います。「どんな料理でもよく映えます。色が鮮やかにうつりますから、とてもおいしそうに見えますね。」と語ります。
美の壺:TOTO(株) トートー 衛陶技術部
大手衛生陶器メーカーの技術者として登場した志賀正敬さん。
陶磁器分野の発展などを研究して論文も書いています。TOTO(トートー)は北九州の会社なんですね。
薩摩の土は、硫化鉄を多く含み茶褐色。薩摩の陶工たちは、土の精製を繰り返し鉄分を取り除き白い焼きものを作りあげました。
志賀さんは「ほかの焼きものの産地では、そんなに難しくなくできたところが多いですけれど、薩摩でこれを仕上げたということが、称賛に値するぐらい大変な作業であったと。」語ります。
美の壺:薩摩伝承館
透明なガラス質のうわぐすり一面に入った微細なヒビ、「貫入(かんにゅう)」。ときに茶じみが入る失敗作とされていました。観賞用の白薩摩は、それを生地の風合いと考えました。
薩摩伝承館学芸員の深港さんは
「海外の研究書にこうあります。『無数の角度から光が入って反射し、表面に深みのある豊かさと美しさをかもす』、そういう風にあるんです。白い生地は、光の加減でさまざまな表情を見せるのです。」
と語ります。
美の壺:沈壽官窯(ちんじゅかんがま)
安土桃山時代から続く沈寿官窯が登場します。
初代の沈当吉さんは、慶長三年(1598年)豊臣秀吉の二度目の朝鮮出征(慶長の役)の帰国の際に連行された多くの朝鮮人技術者の中にいたそうです。
15代目の沈寿官(ちんじゅかん)さんが、ろくろ使いの実演。十本の指それぞれが土をひねり、もち上げていきます。
上向きに外からは見えないらせん状の土の流れができ、ガラス質のうわぐすりをかけて焼くと、土の流れに沿って貫入が浮かび上がります。
沈寿官さんは「土の手応えに無理に逆らわず、力を添えるのがコツ」と語ります。
すばらしいところですね。いつかいけたら。
美の壺・二つ目のツボ 黒に薩摩の風土を感じる
美の壺・龍門司焼窯
黒薩摩の伝統工芸師、川原史郎さん登場。
川原さんは「きらびやかさを排除したところに、黒薩摩のよさがあります。土のふくよかさ、暖かさ、そして、火の匂いが感じられるところです。」と語ります。
龍門司焼の登り窯。 https://t.co/X76j8ge1BQ pic.twitter.com/zX5aQra0BB
— 小鹿田焼ソノモノ (@onta_sonomono) December 10, 2017
美の壺:黒薩摩窯元 長太郎焼
鹿児島県指宿にある黒薩摩窯元長太郎焼。窯元の有山禮石さんは、「初代の窯場が錦江湾(きんこうわん)の河口に住んでいて、そして、桜島がきれいに見えるところなんですよね。それで、朝夕桜島を眺めてて、錦江湾に映る桜島がヒントになってこういう形ができたんです。」と語ります。
鹿児島・三宅美術館で「開窯120年 長太郎焼展」 初期作品から現代の作品まで https://t.co/dGu3LnF13i
♯美の壺— ぶぶ (@imRLLXRlsIDhnyz) August 7, 2019
美の壺・最後のツボ 海を渡った薩摩ボタン
「薩摩ボタン」は直径わずか5センチ足らずのボタンの中に、ち密で鮮やかな絵付けです。
パリ万博に白薩摩が出品され評判になっていた頃、イギリスやフランスで流行していた装飾ボタンに目をつけ、薩摩藩は白薩摩のボタンも作って欧米に輸出しました。
薩摩ボタン「師弟展」-祈り-が磯工芸館にて開催されています✨
薩摩ボタン作家 室田志保先生と弟子の町田 智子先生がずらり。会期中の土日は両先生が在廊し、絵付の実演もあります♪
12月5日(日)までですので、ぜひ実物をご覧になってください‼️ pic.twitter.com/YLH4ipDGtY— 仙巌園公式 (@senganen) November 27, 2021
美の壺:ボタンの博物館
ボタンの博物館館長、金子泰三さん。
金子館長は「薩摩焼のボタンというのは、輸出のために作られていたのにも関わらず、とても日本的で、日本の美しさが凝縮されている、それが魅力。」と語ります。
NHK@美の壺で『表情多彩 薩摩焼』が、再放送されます。
2月12日17:30 BSプレミアムボタンの博物館の収蔵品も、紹介されます。http://t.co/byhmIJpvBJ pic.twitter.com/LLpKQWf0Xk
— 金子泰三 (@botan1122) February 5, 2015
ボタンの博物館の訪問は予約が必要だそうです。
美の壺:薩摩ボタン 薩摩志史 室田志保(むろたしほ)さん
数少ない薩摩ボタン制作者のひとり、薩摩焼絵付け歴20年の室田志保さん。
室田さんは「実演してるとお客様が息をしてないのがわかる」と笑います。
息を呑むほど精緻ということですね。
鹿児島県在住の山下さんは、パリへ商談に出かけるときに、大島紬で作ったレトロな書生風マントに薩摩ボタンをつけたいと、 室田さんに製作を依頼しました。
薩摩の海を世界に印象づけるボタンが完成しました。
古来の波の文様を取り入れ、うねる波間からクジラが飛び上がる豪快な図柄です。
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
焼き物リンクも作ってみました。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2014年04月04日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/