こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「繊細に姿よく はさみ」。
はさみは、いろんな所で毎日見ますね~♪身近なものや珍しいはさみがたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、はさみワールドへ。
飴細工界の #革命児 が愛してやまない #握りばさみ
世界を魅了する #レース切り絵 を生む #切り絵ばさみ
華道の #花ばさみ が生む花姿の洗練!
世界各地のユニークなはさみも!12日夜7:30~ BSプレミアム・BS4K pic.twitter.com/UnGly8Mm3h
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) August 5, 2022
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
キラキラ好き必見!江戸から続くあめ細工をきらめくアート作品に生まれ変わらせる握りばさみ。5分が勝負!あめ細工界の革命児が追及する握りばさみの機能とは!▽緻密さと優美さに驚がく!世界が認めた圧巻のレース切り絵▽最高ランクの花ばさみが可能にする華道の技!現代の名工たちが続々登場!伝統の技が紡ぎだす唯一無二の逸品。重厚な佇まいと洗練された形、その切れ味とは…。 <File 564>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】飴細工師 手塚新理 握りばさみ製造 水池長弥 切り絵作家 蒼山日菜 華道家 笹岡隆甫 華道・園芸用はさみ製造 川澄巌
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「心地よく 手になじむ」
美の壺 手塚 新理(てづか しんり)さん 飴細工師
東京浅草寺近くの路地に「浅草 飴細工 アメシン」があります。飴細工師の手塚新理さんは、まるでガラスようような美しい飴細工を作ります。
江戸時代から続く飴細工の歴史の中で透明の飴細工は作られていませんでした。
水飴の成分や温度管理を調整するなど3年をかけて透明の飴細工をこの世に送り込んだ生みの親なのです。
手塚新理さんは「笑みこぼれる“あめ”」にも登場していました。こちらもどうぞ。
美の壺 「笑みこぼれる“あめ”」<File411>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺
そんな手塚さんは、「握りばさみ」を使って飴細工を作ります。手塚さんの使う握りばさみは、裁縫の握りばさみとは違います。
90℃に熱した水飴を手に取り、今回は金魚を作ります。
水飴が冷めるまでの5分間が勝負です。握りばさみで一気に金魚のヒレを作ります。
一気に形を作るためバネの戻りを強くしたはさみでなくてはなりません。手塚さんによると飴細工をつくるのに7本の指を使うイメージで制作をしています。
右手は、5本の指と2本の鋼の指が増えている感じだそうです。手塚さんの身体の一部のような握りばさみです。
【#日本ブランド発信事業:飴細工】
2019年2/25~3/4 #飴細工 #職人 の手塚新理さんが,#スペイン,#フランス,#英国 を訪問しました。現地では,飴細工についての講演・実演・ワークショップを行いました。https://t.co/8Ee5ALvwUn pic.twitter.com/hg89qnRLtf— 外務省 (@MofaJapan_jp) March 12, 2019
(外務省@MofaJapan_jpさん、アップありがとうございます。)
美の壺 水池 長弥(みずいけ おさみ)さん 和鋏職人
兵庫県小野市は、江戸時代より続く「播州刃物」で有名な地です。飴細工師の手塚さんが握りばさみの修理の依頼に訪れました。
水池長弥さんは、手塚さんのはさみを直せる唯一の和鋏職人です。75平方メートルの小さな町工場で作っています。
今ではほとんどがプレス式の安価な生産方法で作っていますが、水池さんは「総火造り鍛造(そうびづくりたんぞう)」という伝統的な製法で作っています。
小野市の握りばさみの歴史は、江戸末期の頃にさかのぼります。
はさみ造りの修行を大阪でしていた盛町宗兵衛が、帰郷するさいに技術を持ち帰り広めたことから始まります。
水池さんは、曾祖父の代より技術を受け継いだ4代目にあたります。
熱した鉄に特殊な接着剤で鋼をつけて火にかけ金槌で叩いて作ります。
型を使わず30の工程を一人の手作業で行います。手作業のため依頼者の細かな注文にも応えられます。
水池さんは、魂を打ち込み、お客様に喜んでもらうため考えをめぐらし制作しているそうです。
夏頃、良い握り鋏が欲しい…と頼んだら紹介に紹介が繋がり
「鍛造から握り鋏を作れる最後の職人」と名高い播州小野の水池長弥さんに私の鋏を作って頂けました
ご縁というのも図々しい、単にツテがあっただけのリアル鍛刀運!!でも本当にありがとうございますhttps://t.co/3fjfpKYjmu pic.twitter.com/EA5KTHMtbx— jan (@kiyosehaiji) December 12, 2020
(jan@kiyosehaijiさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「個性豊かな機能と形」
美の壺 関根 秀樹さん 大学講師 はさみコレクション
和光大学で非常勤講師をしている関根秀樹さんは、古代技術や道具の研究家です。
関根さんは、世界各地のはさみのコレクションをしています。
古いものは、300年前に遡るものもあるそうです。コレクションのはさみを拝見しました。大きなはさみは、モンゴル製の羊の毛を切るはさみです。
そして、コウノトリの形をしたはさみは、ヨーロッパの刺しゅうばさみです。繊細に施された刺しゅう糸を切るために先端が尖っていてくちばしの部分で切ります。
「竹ばさみ」という蓄音器の竹製のレコード針を作るハサミもあります。はさみと一口で言っても用途によって様々の種類や形があります。
関根さんのはさみのコレクションは、500本以上あるそうです。
関根さんは、民族楽器や古代の発火法など研究分野も広く、火おこしの名人という異名を持っています。
「縄文時代は火を起こすのも難しく、
とても不便な生活だったのでしょうか?
逆に、モノの溢れている現代の方が不便だと
私は思っています」
原始技術史研究者 和光大学非常勤講師 関根秀樹 https://t.co/tocCtRBxUU pic.twitter.com/3XT3HKfVH5— 中西 眞 (@nmako33) September 4, 2020
(中西 眞@nmako33さん、アップありがとうございます。)
美の壺 蒼山 日菜(あおやま ひな)さん 切り絵作家
山梨県南巨摩郡身延町にある「富士川切り絵の森美術館」が登場します。
全国でも珍しい切り絵の美術館です。
所蔵作品、蒼山日奈さんのレース切り絵の作品《ハートの馬車》は左右対称のハート型の馬車をレースのような繊細な線を切り絵で表現しています。
蒼山さんは、日本のレース切り絵の第一人者です。スイス切り絵の流れを汲みます。
2010年、世界的なペーパーアートの展覧会「トリエンナールペーパーアート・インターナショナル」でアジア初グランプリを獲得して世界的に注目を集めました。
黒い色を塗った特注の紙の裏に下絵を描き、はさみで切り抜きます。
使うはさみは「切り絵ばさみ」です。切り絵はさみは、刃渡りおよそ24ミリです。紙の繊維1本も残さない切れ味は、鋭い針のようです。
蒼山さんの使うはさみは、日本のハサミメーカーと2年をかけて作りました。制作をする時、無心になれるそうです。
切り進めると裏返して工程の進み具合を確認して感動し、完成すると達成感で自分が満ちるそうです。
山梨県の富士川・切り絵の森美術館の切り絵常設展示館は2館を500円で鑑賞可能。念願の蒼山日菜さんのハートの馬車等の作品を観て感動!!美しく繊細でエレガント。各作家さんの作品の他にメキシコの人々の生活に根付いた素朴な切り絵も。ボリューム、内容共に素晴らしくて楽しめた。#美術館 #museum pic.twitter.com/AIIKkYIrzx
— みぃ (@ruzirin) April 4, 2018
(みぃ@ruzirinさん、アップありがとうございます。)
美の壺 最後のツボ「想いを込める」
美の壺 笹岡 隆甫(ささおか りゅうほ)さん 華道家
未生流笹岡(みしょうりゅうささおか)家元 笹岡 隆甫さんが登場します。
笹岡さんが生ける花姿は、すっきりと洗練された「引き算の美」です。重なり合った枝葉を極限までそぎ落とし、一輪の花、一枚の葉の輪郭まで際立たせます。
この日、笹岡さんが生けた花は、夏の花です。
シモツケ、桔梗、ナナカマドを花材に夏から秋へ「二季の通い」という手法で夏と秋の二つの季節の移ろいを表現しています。
いけばなには、「花ばさみ」を使った巧の技が隠されています。枝や茎を曲げる「矯め(ため)」は、切れる花ばさみがあるからこそできる技です。
笹岡さんが6歳の頃のはさみがあります。先代が誂えたもので本名の隆平と名が刻まれています。
笹岡さんは、花ばさみは家族の存在を感じるそうです。
祖父、曾祖父の想いを継いでくれるものだと言います。歴代の家元が感じ取っていたことを想って花ばさみを通じて継いでいくものだと話してくださいました。
京都を拠点とする華道「未生流笹岡」の三代家元、笹岡隆甫(りゅうほ)さんに毎月、旬の花を生けてもらう企画がはじまっています。 https://t.co/qIJMx98WQ3
— 朝日新聞京都総局 (@asahi_kyoto) May 14, 2022
(朝日新聞京都総局@asahi_kyotoさん、アップありがとうございます。)
美の壺 川澄 巌(かわすみ いわお)さん 鋏鍛冶師
東京・足立区に花ばさみを作り続ける名工がいます。川澄 巌さんは、職人の世界に入って60年、手仕事にこだわってはさみを作ってきました。
鋼と鉄を火で熱し金槌でたたく昔ながらの製法です。川澄さんは、「国治刃物工芸製作所」で一人で生産に携わっています。
一般的な作業の倍に及ぶ80の工程を手間をかけて丁寧に作ります。
川澄さんのはさみは、「切る音が違う」「刃先が指先になる」と評されています。
川澄さんは「新しいうちはどれも切れますが、長くどれくらい使えるかが問題」だと言います。
よく切れるはさみは、左右の刃が1点のみで交わるようになっています。
川澄さんは、絶妙なかみ合わせを追求します。極上の切れ味は、熟練の職人の目と手先の感覚から生み出されています。
川澄さんによると大事なことは、手作りだから価値があるのではなく、機械ではできない価値を生み出すことだと言います。
花ばさみに込められた川澄さんの想いが伝わってきます。
おはようございます!
工程のひとつでも手を抜くと悪いものしか出来ない。
基本に忠実に作ってね、そこに自分の工夫をつけ足せるとうれしんだ。
-川澄巌-今日も元気に行ってみよー!
(おはようの♡喜びますっ) pic.twitter.com/Y7wczfpb0a— なっつ | 元怪盗 (@Nuts_thePhantom) August 2, 2021
(なっつ | 元怪盗@Nuts_thePhantomさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年8月12日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2022年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。