こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「青森の手仕事」。
青森と言えばやはり寒いですよね。青森の手仕事の秘密がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、青森手仕事ワールドへ。
【これぜんぶ、青森から】
伝統工芸「こぎん刺し」に、アクセサリーとしても注目「津軽塗」。そして、カラフルな「ガラス工芸」。
ファッションなどの世界でも注目される「青森の手仕事」。金曜日の「美の壺」でたっぷりとご紹介しますよ。
11(金)夜7:30[BSP][BS4K]https://t.co/7mC9xOfPx8 pic.twitter.com/WVwPDIxnzg
— NHK広報局 (@NHK_PR) November 9, 2022
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
ファッションブランドが新作のテーマにした、津軽地方の伝統工芸「こぎん刺し」。幾何学模様に秘められた魅力とは?▽若者たちも愛用する「津軽塗」のスタイリッシュなアクセサリーとは?▽秘密は卵?!雪国に多彩な色と模様をもたらした伝統技法に密着!▽セレクトショップで大ブレイクのカラフルな「ガラス工芸」。漁業用の浮き玉の技法で、桜や雪、夏の風物詩「ねぶた」などを鮮やかに表現!<File569>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】服飾デザイナー 堀畑裕之 服飾デザイナー 関口真希子 佐藤陽子こぎん展示館館長 佐藤陽子 津軽塗職人 今 年人 ガラス職人 芳賀清ニ
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「時が織りなす幾何学模様」
美の壺 堀畑 裕之(ほりはた ひろゆき)さん 関口 真希子(せきぐち まきこ)さん 服飾デザイナー
2019年、国内最大級のファッションイベントが開催されました。人気ブランドの新作テーマは「こぎん刺し」です。
こぎん刺しとは、麻布(あさぬの)にもめん糸を幾重にも刺す刺し子の手法の一つです。
こぎん刺しを大胆にデザインしたファッションを手掛けたのは、服飾デザイナーの堀畑裕之さんと関口真希子さんです。お二人とも「matohu(まとふ)」のデザイナーです。
素材をウールに見立て新しいこぎん刺しを目指しました。デザインは現代的ですが、柄は伝統的なものにこだわりました。
お二人は、服を通して日本の美意識を伝えてきました。デザインした服は、着ると首元も暖かそうで冬の季節には、活躍しそうなアイテムです。
こぎん刺しの作る目的は、二つあります。一つは、津軽の寒い風を防ぐ防寒着として、もう一つは身近な家族を飾るための装飾です。
お二人は、こぎん刺しの目的を取り戻せたらという思いもあって作ったそうです。何百年もかけて津軽の女性が伝えてきた伝統のバトンをファッショナブルにつないでいます。
日本の工芸の技を服作りに生かすブランドが増えています。「matohu(まとふ)」のデザイナー、堀畑裕之さんと関口真希子さんが取り入れたのは、青森・津軽で江戸時代から続くこぎん刺し、そして津軽塗です。4日付け特集から。#matohu #工芸 #ファッション #こぎん刺し #津軽塗 #nikkeithestyle pic.twitter.com/D9aNqSgCpI
— NIKKEI The STYLE (@NIKKEITheSTYLE) August 4, 2019
(NIKKEI The STYLE@NIKKEITheSTYLEさん、アップありがとうございます。)
美の壺 佐藤 陽子さん 佐藤陽子こぎん展示館館長
こぎん刺しの始まりは江戸時代にさかのぼります。津軽地方の農民たちは、木綿を身にまとうのは制限され麻の着物を着ることしか許されていませんでした。
長く続く冬を少しでも快適に過ごすため保湿と補強のため、麻に木綿の糸で刺し子を施すようになりこぎん刺しが生まれました。
生地の横糸に針を奇数の目で刺します。ふくべ(ひょうたん)、だんぶりこ(とんぼ)、てこな(ちょうちょ)といった模様の名は津軽地方の方言です。
それぞれの模様縁起担ぎや願いが込められています。
「佐藤陽子こぎん展示館」の館長 佐藤陽子さんは、小物やタペストリーに思い思いの模様を刺しています。
佐藤さんは、こぎん刺しを初めて50年になります。布と針と糸、そして気力があればできると言います。佐藤さんは、布に向き合っている時間が至福の時間だそうです。
伝統的な模様を用いながら1300時間を掛けモダンな長さ2mのタペストリーを作りました。一針、一針にぬくもりが伝わる一品です。
https://twitter.com/kogin_net/status/1526789655571877888
(山端家昌@kogin_netさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「雪国に百花繚乱の華やぎ」
美の壺 小田桐 睦弥(おだぎり むつみ)さん 弘前市立博物館学芸員
今、津軽塗のアクセサリーが若者たちに注目を集めています。
漆塗りのピアスです。抽象的な柄に鮮やかな色彩が印象的です。
津軽塗は、江戸時代中期に盛んに作られました。弘前藩による産業振興で江戸や上方、福井など他の地域の職人が津軽に呼び寄せられ藩主たちの使う物が作られました。
≪津軽漆塗手板≫と呼ばれる津軽塗の見本板があります。さまざまな色やデザインです。
職人のこだわりが詰まった見本板の数は、なんと514枚に及びます。
弘前市博物館学芸員の小田桐睦弥さんによると、津軽塗は、他の地域から技術を取り入れることで新しいものを創り出そうと創意工夫をしました。
カラフルな色彩が特徴的なのは、雪国で白一色の中に包まれた冬から春が訪れることでさまざまな色彩が入る喜びが表れているのだろうと語ってくださいました。
青森を自慢するアイテム·津軽塗のピアス❤
眺めてるだけでもテンション上がるけど、つけると更に上がる〜♪#青森自慢 #津軽塗 #津軽塗ピアス pic.twitter.com/ZOWEzI4GyC— 小枝みっちょん (@michon88koeda) June 15, 2022
(小枝みっちょん@michon88koedaさん、アップありがとうございます。)
美の壺 今 年人(こん としひと)さん 津軽塗職人
津軽塗に「唐塗(からぬり)」と呼ばれる伝統技法があります。
鮮やかな斑点模様です。漆を何層も塗り重ねてわずかに研ぐことで斑点の模様が浮かび上がります。
制作には、48工程、2か月の期間を費やします。津軽塗職人の今年人さんは、今さんは【平成24年度】弘前マイスター認定者。昔ながらの製法で作り続けています。
今漆器工房へおじゃましてその技を拝見しました。
松のすすで色付けた漆に卵白を加えます。漆に粘りができました。紙でこして不純物を取り除き、専用のヘラで斑点の模様をつけます。
模様の大きさや形、デザインによってヘラを使い分けます。乾くのに1週間から10日待ちます。その上に浮かび上がる模様を計算して色漆を塗り重ねます。
そして研ぎ石で研ぐと斑点の模様が姿を見せます。今さんによると研ぎ時がポイントだそうです。どこまで研ぐのかやめるのか職人技ですね。
最後は自らの手でツヤを出すとできあがりです。何層にも塗り重ねた色が浮かび上がる様子を「津軽の一の千変万化」、「万華鏡」と表現する人もいるそうです。
水引のようにちょうど切り替えがあるように見えて、画像からはわかりにくいですが、二石に仕立てた花緒です。
台は塗の綺麗な津軽塗。ザ・津軽塗というところの唐塗です。
毎度驚くばかりですが、その塗面の平滑さが群を抜いていると思います。その艶感も驚くべきですね。https://t.co/F7pLkCIgNz pic.twitter.com/ISIQH7ZqEc
— 丸屋履物店 (@shinagawamaruya) March 30, 2021
(丸屋履物店@shinagawamaruyaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「ふるさとを映す」
美の壺 青森のガラス工芸の秘密
青森市のセレクトショップ「KISUKE(キスケ)」には、人気を集める地元の工芸品が並んでいます。
多くの人が手に取っているのは、色鮮やかなガラスの器たちです。人気の秘密は色鮮やかなデザインです。さまざまな色や模様は、青森の風土をモチーフにしています。
淡いピンクは、弘前城の桜です。まるで春を告げるかのようです。
一方、黒みがかった花器は青森の冬です。八甲田山のザラメ雪をゴツゴツとした大粒のガラスで表現しました。
そして9つの色を散りばめたグラスは、青森の夏の風物詩「ねぶた」をイメージしたものだそうです。さまざまな色がそれぞれハーモニーを奏でているようですね。
青森の四季の移り変わりにも見えます。ガラスには、青森の人々の心の風景が映しだされています。
KISUKEは、株式会社ヒグチが、青森に2店舗出店しています。ガラス器の他、ステーショナリーも取り揃えています。
生活の中のちょっといいもの、手にしたいものを提案しているそうです。
https://twitter.com/tsugaruvidro/status/1510374987009765377
(津軽びいどろ@tsugaruvidroさん、アップありがとうございます。)
美の壺 中川 洋之さん 芳賀 清二(はがせいじ)さん ガラスメーカー勤務
KISUKEの色鮮やかなガラスは青森市の「北洋硝子(ほくようがらす)」が手掛けたものです。「津軽びいどろ」というブランドをもつ創業70年のガラスメーカーです。
工房では、1000種類のガラス工芸を作っています。多彩な色の秘密は、130種類もある色ガラスにあります。工場長の中川洋之さんにお話しをうかがいました。
元々は、北洋硝子では漁業用の浮き玉を作っていました。
が、浮き玉がプラスティックに取って代わったことをきっかけに大きな花瓶を作りました。
北洋硝子は、浮き玉の技術を応用してガラス工芸へと転身を遂げました。製法は、浮き玉作りと同様の宙吹き技法でガラスを作ります。
40年以上宙吹きの技術を守ったガラス職人の芳賀清二さんは、浮き玉の経験を活かし花瓶を作ります。橙や黄色のガラスで十和田湖の紅葉を表現しました。
芳賀さんは、青森の人は、がまん強いと言います。そんな思いが作品に映し出されています。
https://twitter.com/naru_litan/status/1560513914181685250
(NARUMI🍎🍶@naru_litanさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年11月11日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2022年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
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