こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「漆(うるし)」
木のあたたかみがある漆器がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
ところで「うるわしのうるし」ってダジャレですか……。いいと思います!
今夜の【美の壺】は #漆#浄法寺塗 の艶#鯖江 の漆の館#尾鷲 曲げわっぱ 驚異の強さ!#輪島塗 のスピーカー#日光東照宮の匠の技
すべて、漆の木の恵みでできています
午後7:30~ BSプレミアム #美の壺 pic.twitter.com/Nqf8qUaQI3— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) December 11, 2020
いざ、奥深き漆ワールドへ。
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
ユネスコ無形文化遺産決定!美と実用を兼ね備えた「漆」
▽シェア2%、希少な国産漆の質の高さに迫る
▽岩手県浄法寺町・天台寺の御山御器。「漆の一滴は血の一滴」漆かき職人に伝わる言葉
▽輝きも音も上質なスピーカー。完成は100年後!?床も壁も漆の家~福井県鯖江市
▽尾鷲山師の相棒、強さを誇る漆のまげわっぱ・驚きの使い方とは?
▽江戸から現在、そして未来へ続く技のリレー・日光東照宮
出典:番組公式ホームページ
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「生きている森の滴」
美の壺:岩手県二戸市浄法寺:天台寺から広まった浄法寺塗(じょうほうじぬり)
岩手県二戸市浄法寺町の山にある漆林では、国内でとれる漆の7割が生産されています。
そんな浄法寺町でつくられるのが、「浄法寺塗」と呼ばれる漆器。
起源は天台寺の僧侶たちが古くから使っていたとされる御山御器(おやまごき)と呼ばれるもので、本来は飯椀・汁椀・皿の三ッ椀を指すそうです。
地元でとれる漆でつくったのがはじまりで、素朴な器はやがて庶民にも広まりました。
https://twitter.com/changachaga2017/status/849217031404519424
(ちゃんがちゃが@changachaga2017さんアップありがとうございます)
漆のあたたかみのある朱色は、見ていてほっとしますよね。
たくさんの人々に時代を越えて愛される理由が分かります。
美の壺:漆かき職人 山崎菜見子(やまざき なみこ)さん
漆かき職人 山崎菜見子さんが登場します。漆かきは「漆掻き」と書くんですね。
山崎さんが樹皮をめくるように削ると、そこから染み出してくるのが漆。
それをヘラでかき取ってゴミをこせば生漆(きうるし)の完成です。
一本の木からとれる漆は、ひと夏でわずか200ccほどなのだとか。
とても貴重な塗料だったんですね!
山崎さんいわく、傷をつけた木は3~4日休ませて、元気が回復するのを待つのだそう。
「漆の一滴は血の一滴」というのが、漆かき職人に昔から伝わる言葉。
自然の恵みをより長く後世に伝えようとする、そんな人々の思いが、漆にはこめられているのですね。
美の壺:岩手県二戸市 浄法寺塗の専門店
岩手県二戸市浄法寺町の「滴生舎」が登場します。
世界に知られる二戸市の浄法寺漆による漆器の製作過程を見学でき、お気に入りの逸品を求められる滴生舎。九戸城探険の折に滴生舎まで足を伸ばせば、豊かな時間を満喫できると思います。*許可を得て撮影。 pic.twitter.com/1H6HxIGJtX
— 千田嘉博_『歴史を読み解く城歩き』朝日新書 (@yoshi_nara) February 2, 2019
(千田嘉博_城郭考古学@yoshi_naraさんアップありがとうございます)
扱っているのは地元・浄法寺塗の漆器。
すっきりした素朴なデザインが特徴的です。
浄法寺塗の漆器は、美しくなめらかな手触りを出すために、漆を塗っては乾かすという作業が何度も繰り替えされるのだとか。
職人さんの丹精をこめた手作業が、あの豊かな味わいを出しているのですね。
使えば使うほど艶が出るうえに、手触りのしとっとした心地よさが増していきます。
経年変化を楽しむことで、生活にも新たな彩りが加わるかもしれません。
美の壺:三浦春馬さんも経年変化をめでた浄法寺塗の漆器セット
ところで話はずれますが、浄法寺町の「滴生舎」といえば、三浦春馬さんが愛用していらした漆器のセットがこちらの商品です。三浦春馬さんの著書『日本製』にも登場。
NHK『世界はほしいモノにあふれてる』でも、スタジオに現物を持ち込んで紹介されていました。
購入して2年ほどのお箸とスプーンとお椀のセットでステイホーム中にも活躍したそうです。
よろしければこちらもごらんくださいね。
NHKせかほし「JAPAN! 究極の“台所道具”」メイドインジャパン!世界はほしいモノにあふれてる
今日、夜7時より、日本テレビ「世界一受けたい授業」という番組で、三浦春馬さんの授業で滴生舎もご紹介される予定です!!!
是非ご覧頂ければ幸いです。47都道府県を旅し出会った、さまざまな伝統工芸がご紹介されますので、各地のどんな伝統の技が…
滴生舎さんの投稿 2020年7月3日金曜日
美の壺:2つめのツボ 輝きが奏でるハーモニー
美の壺:漆塗りのスピーカー
KRIPTON(クリプトン)のスピーカー開発者・渡邉勝さんが紹介するのは、朱色が映える漆塗りのスピーカーです。
NHK、11日夜に“漆”に迫る番組。クリプトンの漆塗りスピーカー登場 https://t.co/6Xz4ObPAdR pic.twitter.com/6MhWCLqrTy
— AV Watch (@avwatch) December 11, 2020
渡邉さんによれば、スピーカーは塗料によっても音質が変わるのだとか。
その点、もともとが樹脂の漆は、木製のキャビネットと相性が抜群なのだそうですよ。
塗料にまでこだわったスピーカーだなんて、とても良質な音がするんでしょうね。
音楽好きにはたまらない一品です。
美の壺:呂色(ろいろ)職人 江尻浩幸(えじりひろゆき)さん
スピーカーに漆を塗るのは、石川県輪島市の呂色職人 江尻浩幸さんです。
「呂色」とは、塗った漆に研磨を繰り返して仕上げる伝統的な技法のこと。
生漆を塗ってから、まず炭で、次に磨き粉で、丹念に表面を磨きます。
これを何度も繰り返していくと、表面の刷毛目が消え、まるで鏡のように艶が出るのです。
「仕上げていくたびに、自分の顔がだんだんはっきり見えていくのが楽しい」と江尻さん。
これまで何気なく見ていた漆の美しい見た目には、職人さんたちの手間と時間が注ぎこまれていたのですね。
美の壺:福井県鯖江市 漆器工房
福井県鯖江市の工房 漆琳堂(しつりんどう)が登場します。
鯖江を色々見て回る。越前漆器の漆琳堂さん pic.twitter.com/XJvFRF3YzC
— 三島大世 TAISEI MISHIMA (@taisei_pd) September 29, 2020
(三島大世 TAISEI MISHIMA@taisei_pdさんアップありがとうございます)
扱っているのは、漆の洋食器やカラフルな漆器など、ポップで可愛らしい商品の数々。
水色の漆を塗った自転車まで置いてあり、伝統と現代的な感覚の共存したデザインにわくわくしてきます。
これらの漆製品を手がけるのが、漆琳堂の8代目 漆師・内田徹(うちだ とおる)さんです。
内田さんの自宅は、16年前の豪雨で床上浸水の被害にあったことをきっかけに、床や壁がすべて漆塗りに改装されました。
漆好きにはたまらない夢の家ですね。
床は7回も漆を塗り重ねているそうで、木目をいかした艷やかな仕上がりに。
さらに座敷の天井や、床の間にもしっかりと漆が塗られています。
漆は経年によりどんどん硬度が増していくのだとか。
「漆の完成は100年後と言われている」と内田さん。
家全体とまではいかなくても、一生ものの漆器をひとつ持っておくのは良いかもしれませんね。
美の壺:最後のツボ「木を守る鎧」
美の壺:漆で守られた尾鷲わっぱ
三重県尾鷲市は最高級の建築材 尾鷲ヒノキの産地。
そんなヒノキを育てる山師たちが弁当箱として愛用してきたのが尾鷲わっぱです。
最近お弁当を持って行くようになり、お弁当箱が欲しくなったので、尾鷲の「ぬし熊」さんで尾鷲わっぱの弁当箱を買いました(*'▽'*)職人さんが一人になってしまったそうで、凄く美しいわっぱなのに残念です><修理とか、塗り直しとかお願いしたいので末永く頑張って続けて欲しいですね。 pic.twitter.com/7LNUFOOkwr
— もっちー (@K_Mochy) September 8, 2018
(もっちー@K_Mochyさんアップありがとうございます)
今では唯一の尾鷲わっぱ職人となった世古効史(せこ こうし)さんが、木地づくりから漆塗りまでの作業をひとりでこなします。
何度も何度も、生漆を塗っては拭き取ってを繰り返すことで、尾鷲わっぱを漆の厚い層がコーティング。
手荒く扱ってもびくともしない丈夫な尾鷲わっぱに仕上がります。
繊細で美しい見た目に、耐久性まで兼ね備えているなんてすごい!
土地の人いわく、ご飯も傷みにくいのだそうですよ。
美の壺:栃木県 日光東照宮
言わずとしれた世界遺産 日光東照宮。
日光東照宮
陽明門 唐門 御本社(江戸時代・国宝)祭神
東照大権現
豊臣秀吉
源頼朝卿 pic.twitter.com/eXZNgNx2aD— 美浦法師(ノア殿)ノア派侍従 (@denkaiE721) December 12, 2020
(美浦法師(ノア殿)ノア派侍従@denkaiE721さんアップありがとうございます)
創建から400年の歴史があるにも関わらず、いまだにその美しい姿を保っているのは、やはり漆のおかげ。
漆塗管理技術者 佐藤則武(さとう のりたけ)さんによると、豪華絢爛な金箔や彩色の下には、漆が塗られているのだとか。
それにより木割れを防いで、建物が長持ちするんですね。
現在、日光東照宮の本殿を囲む国宝・東西透塀は、6年かけての大々的な修復が進んでいます。
江戸時代から使われている木材をできるだけ残したまま、過去の修復の跡を参考にしながら作業を進めていくんですって。
「400年残ってきたんだから自分も400年残るようにしたい」と佐藤さん。
日本の文化は、職人さんたちの情熱で支えられているのですね!
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2020年12月11日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/