美の壺 「食卓を彩る 箸」<File 453>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK Eテレ『美の壺』は、「食卓を彩る 箸」。
食卓に欠かせない箸。

たった2本の棒なのに食べる以外にもいろんな使い方ができて万能ですよね。使う人を美しく見せることもできるし、お箸そのものも美しい。

全国津々浦々、各地の技に支えられるのが箸の文化です。

いざ、お箸の国へ。




美の壺 番組情報

美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

  • 樹齢120年の吉野杉から生まれる極上の光沢!
  • 料理人絶賛!かやぶき屋根の骨組みから作られる竹の箸とは?
  • 津軽発!菜種が生み出す模様。その驚きの製法とは?
  • 世界中から1000近い数の箸を集めた、箸コレクターのイチオシの貴重な箸とは?
  • スペイン人建築家も箸デザインに参入!スタイリッシュな箸の魅力に迫る!

出典:番組公式サイト

【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)





美の壺:1つめのツボ「長い時がはぐくむ味わい」

美の壺:銀座の箸専門店

3, 500種類の箸を扱う、東京銀座の箸の専門店が登場します。

銀座 夏野

店内には色とりどりの箸がずらりと並んでいます。

自ら全国を周り、箸を集めている店長の佐藤俊樹さん。箸の魅力は、素材や地域の違い、木の色のバリエーションが豊富なところ、と語ります。



美の壺:吉野杉の箸

奈良南部吉野郡で箸づくりを森岡誠さんが登場します。

有限会社 はし吉

森岡さんが手掛けたお箸。樹齢120年の吉野杉を削った「赤身(芯材)」という部分を使ったお箸です。油分がたまり赤くなって行くといいます。

赤く見える部分が作られた極上の光沢をもつお箸。一番きれいな部分をお箸にします。

吉野杉は人の手でまっすぐ育てられるので、木目が真っ直ぐに。この木目を際立たせるためにカンナで削り上げていきます。

若い木には引き出せない杉の良さと、森岡さんは語ります。




美の壺:銀座の器にこだわる江戸前寿司店

銀座にある、器や酒器にこだわる江戸前寿司の店が登場します。

銀座おかべ

店長の岡部浩之さんが愛用しているのは、細くてしなやかな煤竹(すすだけ)のお箸。

「粘り強さ、適度なしなりと反発が全く違います。」と語ります。目のこえた銀座のお客さんに、「細いんだけど使いやすそうなお箸だね。」と言われるそうです。

いったいどのようにして作られているのでしょうか。





美の壺:煤竹百年箸

島根県奥出雲町(おくいずもちょう)。ここには多くの茅葺屋根の家屋が残されています。

囲炉裏から出る煙が天井へと上がっていき、屋根の骨組みとして使われている木や竹が煙で燻(いぶ)されます。100年、200年と燻され変色した竹、これが煤竹です。

この煤竹を使って箸を作っているのが、煤竹箸職人の若槻和宏(わかつきかずひろ)です。

煤竹工房奥出雲(すすだけこうぼうおくいずも)

若槻さんは「長年、燻されているので竹の繊維がものすごく固くしまっているので、削ったときに細くしても、丈夫で摩耗しにくいのが特徴になっている」と説明してくれます。

煤竹は縄で縛られているところが白く残り、ほかにはないお箸が出来上がるといいます。

細部にもこだわりが。箸頭(はしがしら)の削りかたでさまざまな模様が出ます。息をのむほど美しいですね。

制作は煤竹工房奥出雲(すすだけこうぼうおくいずも)、販売は亀嵩算盤(かめだかそろばん)合名会社販売とのことです。




美の壺:2つ目のツボ「小さな世界に息づく古の技」

日本で 箸が一般に使われ始めたのは7世紀ごろといわれています。
最初は 竹や木を そのまま生かしたものが ほとんどでした。
輪島塗 若狭塗など各地で 塗りの箸が作られました。

平安時代末期の絵巻物『信貴山縁起(しぎさんえんぎ)』「酒飯論」や『古今百馬鹿』などが映し出されます。




美の壺:富山県・高岡の螺鈿細工のお箸

富山県高岡市にある工房が登場します。

高岡が得意とするのが貝を使った螺鈿細工です。

高岡螺鈿細工 武蔵川工房

螺鈿師の武蔵川義則(むさしがわよしのり)さんは、「高岡の螺鈿細工というのは輝きが すごく強い、赤く光るところと青く光るところと細かく変えていくというのが 輝きが強く映るというところ」と語ります。

高岡で 主に使われるのは薄貝といわれる0.1ミリの薄さに研いだもの。
漆を縫ったところに貼り付け、最後に余分な漆を取り除くと高岡漆器伝統の松の模様が現れました。




美の壺:津軽の七々子塗(ななこぬり)

青森県 南西部岩木山を望む 南津軽郡。

津軽塗の職人、日村俊一(ひむら しゅんいち)さんが登場します。

日村さんが行なっているのは津軽塗りの技法の一つ「七々子塗(ななこぬり)」です。

「ななこ」とは魚の卵のこと。

青森県は古くから菜種の名産地。およそ300年前にその菜種を使って七々子塗が始まりました。

菜種を 箸全体に満遍なく 付けるのが重要。漆が乾いたらヘラで菜種を 剥がしていきます。時間がたつと 全体があめ色に。表面は 菜種の形に沿って円形に盛り上がっています。

仕上げに 漆で磨き上げる完成です。





美の壺:最後のツボ「様々なデザインを楽しむ」

美の壺:箸コレクター 菊池節夫さん

箸コレクター菊池節夫さんが登場します。菊池さんは元中学校教師。30年ほど前に文化祭で箸の展示をしたのがきっかけでコレクターになり、集めた箸は1,000近く。

最も古いのはさじとセットになった高麗時代の箸。李氏朝鮮時代に女性が持っていたという箸。ケースの中に刀と一緒におさめられるようになっています。
世界各国の珍しい箸。アジアの箸、蛇のような模様のある中国の箸、ブッダが施されたタイの箸。近年はヨーロッパでも箸が使われています。
金細工で有名なスペインのトレドの箸、白地に青の模様が入るオランダのデルフト焼き。





美の壺:THE CONRAN SHOP(コンランショップ)

最近 話題となっているのがスタイリッシュな箱に収められた箸。

THE CONRAN SHOP(コンランショップ)

ORIGINAL CHOPSTICKS SET OF 6(オリジナル チョップスティック 6本セット)Product ID:50091027

ヒノキに漆を塗ったカラフルな使い捨て箸。一膳ずつ 異なる色の漆で塗られパーティーや アウトドアを盛り上げるアイテムとして注目を集めています。




美の壺:箸 ニコイチ

東京 港区の建築事務所。ここで働く スペイン出身のハビエルさんは、4年前 画期的なデザインの箸を生み出しました。

Nicoichi(ニコイチ)

スペイン人のハビエルさんと韓国人の奥様が作る、二人でひとつという意味の箸。

片方を ひっくり返すと1本の角材のように。この形は 韓国出身の妻パク・ドゥニさんと
使い勝手を考えながらデザインしました。




美の壺:高松の箸作りの会社

ハビエルさん 注目したのが高松の漆の技術でした。
クリエーターの2人は この箸にある思いを込めていました。

Bo Project. https://www.kichi-bp.com/

様々な発想によって箸の可能性は 広がっています。





美の壺:再放送・バックナンバー情報

美の壺・合わせて読みたい バックナンバー

NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。

こんにちは。らら子です。 いつも楽しみに見ているNHK『美の壺』のバックナンバーを2019年後半から現在までまとめてあります。

2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2021年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2020年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

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こんにちは、らら子です。 2019年7月から始めたこのブログ。記事もたまってきたので月別放送一覧を2019年バックナンバーにまとめてみまし...

ご参考になさってくださいね。





美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。

今回の『美の壺』初回放送は2018年08月24日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。

放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。

BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!

NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。

最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。





【参考サイト】

番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル  https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/





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