こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「戦国の美 華麗なる戦い」。
戦国の美ってなんでしょう…。刀剣もステキですけど甲冑もいいですね。戦国武将のアイテムがたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、戦国ワールドへ。
【来週の #NHKBS #美の壺】は
#戦国の美_華麗なる戦い #変わり兜 に #豊臣秀吉 所用とされる陣羽織。 #本多忠勝 の名槍 #蜻蛉切(とんぼぎり)。当時最強とされた#槍(やり)の技など、天下を夢見た武将たちが追い求めた美を堪能します!24日(水)夜7時30分 #BS pic.twitter.com/PeOH6ABULq
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) January 17, 2024
以前に放送された 「戦国武将 いでたちの美学」はこちらをご覧ください。
美の壺 「戦国武将 いでたちの美学」<File390>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺:再放送はいつ?
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
高知・土佐山内家に伝わる「変わり兜(かぶと)」。柏に貝に高齢男性の頭まで▽千年続く祭りで今も使われる「甲冑(かっちゅう)」▽豊臣秀吉所用とされる陣羽織「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」の魅力▽まるで西洋の騎士?「南蛮胴具足」▽徳川四天王・本多忠勝が愛用した「蜻蛉切(とんぼぎり)」。“天下三名槍”と称される秘密とは?▽槍(やり)の武術・宝蔵院流槍(そう)術に伝わる美しい技の極意
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出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】宝蔵院流高田派槍術第22代流派代表…駒喜多 学 重吉 / 大阪城天守閣 研究主幹…跡部 信 / 高知城歴史博物館学芸員…丸塚 花奈子 / 佐野美術館学芸員…志田 理子
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「己の願いを 頭上に込めて」
美の壺 丸塚 花奈子(まるづか かなこ)さん 学芸員 高知市 高知城歴史博物館
高知城博物館には、3人の戦国武将 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に仕えた土佐山内家に代々伝わる「変わり兜」があります。
学芸員の丸塚花奈子さんに紹介いただきました。
柏の葉を模した≪柏葉形兜≫は、圧倒的な存在感です。表と裏に3枚ずつ柏の葉が配されています。
丸塚さんによると、初代藩主 山内一豊の父・盛豊が、旗指物の代わりに柏の葉を差して出陣、勝利をして戻ったところ、3枚の柏の葉が残っていたことから由来するそうです。
「丸三柏紋」は、高知山内家の家紋でもあります。
2代藩主・忠義の兜≪慰頭形兜(じょうとうなりかぶと)≫は奇妙な形です。
年老いた男性がモチーフとされて、馬の毛で老いた男の髪の毛を表現しました。百戦錬磨の老武士にあやかった兜です。
≪板屋貝形兜≫は末広がりの貝を扇面に見立て縁起をかついだ兜です。
戦さは、ハレの場でもあり、自分以上の力をもらおうという意図が兜にこめられていたのだろうと、丸塚さんは語ってくださいました。
貝の形や蝶の形、いろんな形の甲冑は戦場では名刺がわりみたいですね。
高知城歴史博物館に展示されている山内家に伝わる変わり兜、こちらもチューリップハットが乗っかったようなモチーフ。アサガオや富士山を参考に作られたのかも…とのことです。 #高知城歴史博物館 #志国高知幕末維新博 #変わり兜 pic.twitter.com/CSF6CUpGDM
— 美甘子(歴ドル) (@rekish_mikako) March 10, 2017
(美甘子(歴ドル)@rekish_mikakoさん、アップありがとうございます。)
美の壺 菅野 長八(かんの ちょうはち)さん 福島県相馬市 相馬野馬追(そうまのまおい)
福島県相馬地方の「相馬野馬追」は、1000年以上の歴史ある祭礼です。
相馬氏の遠戚だった平将門が、野生の馬を放ち敵兵に見立て武士たちを訓練したことが始まりです。
祭りの醍醐味は、先祖代々の甲冑や新調した兜を披露することです。その中でも兜の「前立(まえだて)」は、参加者のこだわりが見られ、祭りに訪れた人の目をひきつけます。
菅野長八さんは、50年以上に渡り相馬野馬追に参加しています。
前立は、うさぎの形です。うさぎは、古来、跳躍や出世、子孫繁栄を意味があります。そして、菅野さんの干支が卯年ということもあり、野馬追に出陣するときは、うさぎの前立をつけています。
菅野さんは、東日本大震災で被災し自宅や4人の家族を失いました。甲冑も失くしましたが、甥がゆずってくれた甲冑にうさぎの前立をつけて出陣します。
「自分には野馬追がある。」と思うそうで、これからも参加して経験を広めていきたいと考えています。
菅野さんのパワーが能登の方たちに届きますように…。
参加者のたっての希望で訪れた、菅野長八さんの自宅。https://t.co/E59hNOczc7
どの甲冑も素晴らしく、ご自身の手により隅々まで愛情が注がれていました。震災を経てご自身でいちからミシン縫いを身につけたそう。
直した武具や馬具は新たに野馬追に出陣される方の元に渡ることも。 pic.twitter.com/FsgTlpcphe— 実況!相馬野馬追2023|殿ナイト (@soma_tokyo2022) September 3, 2022
(実況!相馬野馬追2023|殿ナイト@soma_tokyo2022さん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「時代の先端を みにまとう」
美の壺 跡部 信(あとべ まこと)さん 大阪城天守閣主幹
戦国時代、スペインやポルトガルの宣教師や貿易商が日本に訪れ、南蛮文化が広がりました。
彼らが着ていたマントは、憧れのファッションで戦国の装いに革新をもたらしました。
「大阪城天守閣」に豊臣秀吉所用≪富士御神火文黒黄羅紗陣羽織(ふじごしんかもんくろきらしゃじんばおり)≫が収蔵されています。
大阪城天守閣の跡部信さんに解説していただきました。
甲冑の上にまとう豪華な羅紗の陣羽織は、内側に豊臣家の家紋が配され、フリルいっぱいの襟、真っ赤な留め金には秀吉のトレードマークの千成ひょうたんを模しています。
背面は鮮やかにデフォルメされた黄色の富士山が表現され、富士山の噴火を御神火に見立て、黒い水玉模様は、噴火した岩石とも考えられています。
跡部さんによると、富士山は日本一の山であり、また「不死」に通じるところから身をまもるおまじないの意味が込められているそうです。
ヨーロッパ風の襟に中国・明から輸入された生地は、海外の影響を受けたもの。世界を股にかけている陣羽織だと語ってくださいました。
【#デイリーニュース大阪】
今日のゲストコーナーでは#大阪城天守閣 で開催中の企画展 #豊臣外交 の魅力を
たっぷりと紹介しました#豊臣秀吉 が海外とどのような交流をしたか
ゆかりの品々89点が展示されています!
この特別展は11月17日までです
黄色の #陣羽織 は小さなお子さんならご存知かも!? pic.twitter.com/eSMx2ARo5K— J:COM|大阪エリア (@jcom_osaka) October 15, 2019
(J:COM|大阪エリア@jcom_osakaさん、アップありがとうございます。)
美の壺 富田 道生(とみたどうしょう)さん 宝仙寺住職 東京・中野区
東京・中野区にある宝仙寺は、1000年以上の歴史のある古刹です。戦前の境内には、町役場が置かれていたこともありました。
寺に保管されている甲冑を住職の富田道生さんに紹介していただきました。≪南蛮胴具足≫は、先代のご住職が集めたものです。
お寺に甲冑があるなんて意外ですよね~。
西洋の騎士風の甲冑は、カッコイイですね。ご住職によると、南蛮から輸入した甲冑をベースに日本で作り変えられたものだそうです。
南蛮胴具足は、織田信長らがいちはやく取り入れています。
西洋の騎士のような尖ったフォルムが特徴的で、胴の前は1枚の鉄板で作られていて、鉄砲などにも強い素材です。
それに対し胴部分以外は、日本独自の身軽なつくりです。胴の下の部分には、鉄板に穴があいていて「おどし」の加工がされています。
「籠手(こて)」や「佩楯(はいだて)」もあります。
甲冑のふちには花模様の装飾がほどこされ、日本の美意識がそこかしこにあふれています。
戦国武将は、南蛮文化を取り入れ自由自在にアレンジをして、いでたちの革新を果たしました。
ヨーロッパの胴鎧を日本風に改造した「織田信長南蛮胴具足」
戦国時代より、南蛮貿易で西洋甲冑に影響を受けた形に変化していきます。織田信長の甲冑は現存のものがございませんが、様々な文書、お人柄をもとに鈴甲子のオリジナルで再現しました。 pic.twitter.com/juecMjTaB2
— 鈴甲子雄山 五月人形・甲冑制作工房【公式】 (@suzukine_yuzan) November 25, 2021
(鈴甲子雄山 五月人形・甲冑制作工房【公式】@suzukine_yuzanさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「その輝きに思いをはせて」
美の壺 志田 理子(しださとこ)さん 学芸員 佐野美術館 静岡県三島市
徳川四天王の一人、本多忠勝は、槍の名手として知られています。
静岡県三島市の佐野美術館には、本多忠勝の愛用だと伝わる《大笹穂槍 銘 藤原正真 作 「号 蜻蛉切」≫が、所蔵されています。
刀身の美しさ、鋭利さがあり、飛んできた蜻蛉が真っ二つになるほどの鋭い切れ味から「蜻蛉切(とんぼぎり)」という号がつけられています。
ふっくらとした流線美に左右対称の均整のとれた美しい槍で「天下三名槍」のひとつです。槍には梵字が刻まれています。
佐野美術館学芸員の志田理子さんによると、梵字は、忠勝の信仰心のあらわれだと言います。
戦いの中で神仏の加護を得ようとする一方で、祈りや誇り、刀に恥じないような生きざまを見せようという武士の心意気を感じるそうです。
きれいな薙刀ですね。うっとりとする美しさです。
https://twitter.com/sanobi_koho/status/1728626806566408236
(佐野美術館@sanobi_kohoさん、アップありがとうございます。)
美の壺 駒喜多 学 重吉(こまきた まなぶ しげよし)さん 宝蔵院流高田派槍術第22代流派代表 奈良市
戦国時代に生まれ、天下最強といわれた槍術が、今も奈良に残っています。
宝蔵院流槍術は、興福寺に属する僧侶・胤栄(いんえい)によって創られました。「宝蔵院流十文字」を見せていただきました。
十字をした画期的な形で、突けば槍、薙げば薙刀、引けば鎌の多彩な技が可能となりました。
胤栄は、毎夜、猿澤の池で三日月を突いて技をみがいたという逸話が残っています。
宝蔵院流高田派槍術第22代流派代表 駒喜多 学 重吉さんにお話を伺いました。
普通のまっすぐとした槍ではなく、左右に8枚の刃が出た十文字の槍を駆使してます。突いても、薙いても、引いても、倒すのが、法蔵流槍術の特徴だそうです。
また、宝蔵院流には、技の心得を和歌によって伝える秘伝の書があります。強さと美しい言葉で伝える槍術は、技の美学が伝えられています。
駒喜多さんは、「柳雪(りゅうせつ)」の技が、柳の木に雪が積もり重ならず下に落ちるのと同じで、相手の力を逃す最大の教えが法蔵流槍術だと語ってくださいました。
深いですね。
【演武奉納】本日は14時半より林檎の庭において春日社・興福寺とゆかりの深い宝蔵院流槍術・柳生新陰流兵法、両流の演武奉納がございました。#春日大社 #奈良 #槍術 #剣術 #武術 pic.twitter.com/LRS2yVfDqA
— 春日大社 kasugataisha shrine (@KASUGASHRINE) April 22, 2023
(春日大社 kasugataisha shrine@KASUGASHRINEさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。