こんにちは!らら子です。
ワタクシこの度、素浄瑠璃『出世景清(しゅっせかげきよ)』を観に行くことになりました。
あ、これは観に行くんじゃない、聴きに行くんです。だって、人形が出ないから。
だから会場もコンサートホールの東京・紀尾井ホールです。
フツーは、文楽(ぶんらく) = 人形浄瑠璃(にんげんじょうるり) ですが、素浄瑠璃は人形が出なくて、三味線の演奏とと太夫の語りだけで演じられます。
人形抜きの人形浄瑠璃ですが、人形が出ないことをわかりやすくするために「素」をつけるんでしょうね。
素顔の素。すっぴんの素。
浄瑠璃だけで勝負!なんか、ドキドキします。
『出世景清』とは何か?あらすじは?
新聞によるとですね、
『よみがえった「出世景清」 素浄瑠璃で(朝日新聞2019年5月25日)』とか、
『素浄瑠璃 「出世景清」東京初披露(毎日新聞2019年4月25日)』とか、
ずいぶん騒がれてるんですけど、どういう話なのか、全く知らないので調べることにします。
『出世景清』のあらすじはというと、
主人公は「平景清(たいらのかげきよ)」。源平の戦いで平家が負けた後、景清はしつこく源氏の大将の頼朝(よりとも)の命を狙うが失敗。
牢屋に入れられるが観音様に救われて観音経を信じるようになる。
ついには両眼をくりぬいて頼朝に差し出し、日向(ひゅうが)へ信仰の旅に出る。
イヤっ!痛そう( ;∀;)
そんな痛そうな話ですが、記事によると、
「出世景清」浄瑠璃の近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)が義太夫節(ぎだゆうぶし)を始めた竹本義太夫(たけもとぎだゆう)のために初めて書き下ろした記念すべき作品とのこと。
近松さんは、義太夫さんの才能にほれ込んで、義太夫節にフィーチャーしたコラボ作品を作ったということですね。
おー! 才能がばちばちスパークしてる感じです!
そして、めでたくこの作品で、義太夫節が大人気になって今では浄瑠璃といえば義太夫節となったそうです。
2018年夏に「山口・ルネッサながと」で333年ぶりに上演。
そんなスパークばちばちな作品のはずなのに、再演されたの貞享(じょうきょう)2(1685)年の初演いらい333年ぶり。
えー。ちょっと話がおかしくないですか?
そんなすごい作品なのに333年も放置されてたとは。
まさに「幻」の作品。
「第6回 ながと近松文楽」は、『出世景清』を素浄瑠璃と人形浄瑠璃で上演!
只今1階席にごく僅かの残席有り。2階席のお求めも是非お早めに。
公演当日は、ルネッサながとのロビー等で呈茶や物産品の販売、箏演奏や足湯のおもてなし企画が満載です。お楽しみに♪ https://t.co/xwNRHMxWlZ #出世景清 pic.twitter.com/wVwKLlOg6C— ルネッサながと (@r_nagato) June 18, 2018
作曲は文楽三味線の鶴澤燕三さん。今回の他の出演者は竹本三輪太夫さん、豊竹呂勢太夫さん、竹澤宗助さん
333年も途絶えていたので、曲も残ってないのですねー。
なので、鶴澤燕三(つるざわ えんざ)さんが新たに作曲。
復活上演は早稲田大名誉教授の鳥越文蔵(とりごえぶんぞう)氏の発案で、
燕三さんは4年ぐらい前に本格的に作曲したそうです。
300年以上前の文章に今を生きる三味線奏者が新たに曲をつける。
壮大な話です。ウルウル。
三味線さんも太夫さんも、スターぞろい。
聴くのが楽しみです。