こんにちは~。らら子です。
今回は、文楽人形遣い(にんぎょうつかい)の吉田和馬(よしだ かずま)さんをご紹介します。師匠で人間国宝の吉田和生さんとともに取材されたりしているので、ご存知の方もいるのでは?
ごらんのとおりりりしいオトコマエです。
吉田和馬
■和生師の楽屋訪問2「和馬さんがカメラに」
吉田和生師の遣う狐を吉田和馬さんがカメラに向けて下さいました。
何か違うとお気付きのかたは文楽ファンと言えます。此の狐は文雀師匠が永年愛用した私物。小道具の狐ではありません。しかも数十年前の作品。実は、 pic.twitter.com/T4FhK8GY3b— たまには、文楽。 (@bunrakuchagama) November 14, 2018
黒い頭巾で顔を隠した黒衣姿がもったいないですね。
さて、和馬さん、どんな方なのでしょうか。
目次
吉田和馬さんのwiki的情報、年齢や出身、芸歴、受賞歴は?
まず、経歴をみていきましょう。
[経 歴]
- 本名:田中大地
- 誕生日:昭和63(1988)年 3月10日
- 出身地:兵庫県
[芸 歴]
- 平成22(2010)年11月 吉田文雀(よしだぶんじゃく)に入門
- 文楽協会研究生となる
- 平成23(2011)年 9月 吉田和馬(よしだかずま)と名のる
- 平成23(2011)年10月 国立文楽劇場で初舞台
[受賞歴]
- 平成27(2015)年 3月 第43回(平成26年度)文楽協会賞
吉田和馬さんは神戸生まれ。
大学卒業後、人間国宝の故・吉田文雀さんに入門し、文楽協会研究生となります。
故・吉田文雀文雀さんは「文楽の生き字引」とか「文楽博士」といわれ、文楽の振興や普及にも貢献した方ですが、平成28(2016)年に引退なさいました。
和馬さんは、文雀師匠引退前の平成27(2015)年 3月に 第43回(平成26年度)文楽協会賞を受賞しています。
吉田和馬さんの入門のきっかけは?
和馬さんと文楽の出会いは、大学4年生(関西風に言うと4回生)だった平成21(2009)年。就職活動中に文雀さんの人形を見てコレだ!と思ったそうです。
さっそく文楽劇場に問い合わせてみますが、文楽研修生の募集は2年おきで、次の募集まで1年待たなければいけないと知り、パン屋さんでアルバイトしながら募集を待つことに。
その間、たまたま母校で文楽講座があり、出かけていった和馬さん。講師の吉田和生さんとお話をする機会をもらえ、研修生を待たずに直接入門すればいいという目ウロコな助言を受けます。しかも吉田文雀さんは、吉田和生さんの師匠です。
さっそく、面識のない文雀師匠にお手紙を書き、晴れて文楽研究生となります。すばらしい熱意と行動力です!
このように文楽の人形遣い(技芸員)になるには研修生になる方法と直接入門との2通りあります。詳しくは下のリンクもごらんください。
技芸員とは?読みや意味をわかりやすく解説:技芸員になるには?年収はどのくらい?
吉田和馬さんの趣味や特技は?Twitterやインスタはある?
大学時代は居合道をやっていて二段の腕前だそうです。
あーなるほど(一人納得)。
足腰も動きも人形遣いに向いていそうです。
趣味はわかったら追記しますね。Twitterやインスタも見つかりませんでした……。
らら子の萌えポイント
それぞれの技芸員さんに入門のエピソードがありますが、和馬さんの入門エピソードは特に運命的ですね。
文雀さんの人形で文楽を知り、その数か月後に文雀さんの高弟の和生さんに出会って弟子入りのアドバイスをもらえたなんて、文楽の女神さまにほほえまれたとしか思えません。
今は、文字通り和生さんの手足となって支えている和馬さん。
代々のお師匠さんに伝わる、深い役柄の解釈と持ち前の行動力を生かして、ますます精進されることでしょう。これからのご活躍を楽しみにしています!
参考にさせていただいたサイト
文楽協会 https://bunraku.or.jp/pup/index.html
豊松清十郎、焦らず、怠けず、諦めず。http://seijuro5th.blog113.fc2.com/
婦人画報 2017年に誕生した人間国宝。文楽人形遣い・吉田和生さんに密着 http://www.fujingaho.jp/lifestyle/_kazuoyoshida_bunraku_20170904