感想:2021年2月文楽公演第1部:感染症対策は?

こんにちは。らら子です。

2021年文楽東京公演。無事に初日の幕が上がりました。おめでとうございます。

らら子はまずは初日第1部を観劇してまいりました。

配役はこちらからどうぞ

【文楽】2021年2月1部配役【東京】出演者・日程・時間変更:令和3年2月文楽公演(人形浄瑠璃)国立劇場:緊急事態宣言&感染予防対策

第2部の感想はこちらからどうぞ。

感想:2021年2月文楽公演第2部:曲輪文章・菅原伝授手習鑑(寺子屋)




東京国立劇場:感染予防対策は?入場&イヤホンガイド&プログラム売り場&座席

第1部は緊急事態宣言を受けて10時半開演。

みなさんもう慣れたものでスムーズに入場していきます。

入口で検温→チケット見せて自分で半券もぎってかごへ→手指消毒。

イヤホンガイドのチケット販売機は、チョイスが増えてました。係員が横に立ってて「お買い得ですよ」と勧められたのはイヤホンガイドレンタルと小冊子とストラップのセット1700円、小冊子付がいくらだっけかな?、私は普通に600円のレンタルにしました。

イヤホンガイドは、チケットをトレイに入れて、台の上に並んでいる機会とイヤホンを自分で取る方式。徹底して手の接触を避けています。

プログラムはいつも通り現金は手で受け渡し。売り子さんは手袋をしていました。

座席は、最前列と床前7列目までは空席。他の席は2つ置きに空席になっていました。例えば、前列が1,2,4,5,7,8……となっていたらその後列は2,3,5,6,8,9……と座るので、空席が斜めに連なってとても見やすいです。いつもこれでもいいかも。




2021年2月文楽感想:「五条橋(ごじょうばし)」通称:橋弁慶

通称「橋弁慶」といわれるこの演目は初めて見ました。

牛若丸は豊竹咲寿太夫さん。ご本人が牛若丸みたい。三味線は鶴澤清志郎さん。

竹本文字栄太夫さんが端にいます。隣は竹本碩太夫さんで、並んでいるとおじいちゃんと孫のよう。文字栄太夫さんさんがお作法とか教えてあげてるのかななどと妄想。

弁慶は竹本津國太夫さんと鶴澤寛太郎さん、ツレは鶴澤清公さん、鶴澤清方さん。三味線はなにげに若手スターぞろいです。

さて。幕が上がると上手に五条橋、上に満月。美しい。

牛若丸役は吉田玉勢さん。ひらりひらりと身をかわし、弁慶吉田文哉さんをけむに巻きます。弁慶の長刀を蹴ったり、小太刀を抜いて挑発したり。パッと刀を中に投げて持ち替えたのは驚きました。

人形ならではの動きが楽しい演目ですよね。鳥居がたくさん描かかれた牛若丸の着物がかわいい。

吉田文哉さんは色黒の弁慶の人形とちょっと似ています。人形を遣いつつ相変わらず顔芸がすごい。人形と一緒になって驚いたり、牛若丸が座った長刀を重そうに持ち上げたりしていました。

解説によると、弁慶は20歳ぐらい、牛若は12、3歳。大学生と中学生ぐらいですかね。12才ぐらいの男の子って人によってはまだまだほんの坊やですよね。それにしてもラストシーンに弁慶の手の平に座っちゃう牛若丸ってどんな体幹の強さなんだろう。




2021年2月文楽感想:「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」太夫・三味線

「竹の間」は豊竹靖太夫さんに野澤錦糸さん。はっきりとした口調の靖太夫さんが心地よい。三味線もじっくり。楷書の芸。

「御殿」前、いわゆる「まま焚き」は、豊竹呂勢太夫さん鶴澤清治さんのゴールデンコンビ。鶴澤清治文化功労者顕彰記念ですが、特になんかの触れ込みもなく。

「御殿」は登場人物に大人の男が全く出てきません。中年女性5人と子どもが2人。これを語り分けるのは大変そうです。

意外に思ったのは鶴澤清治さんの攻めの三味線という感じでないところです。大変な大曲ではありますが、全体的にゆったりと余裕のある演奏。

三味線を置いて完全に清治さんが休止している時もあり、その佇まいがまた凛として尊いのですよね。

今回は、豊竹呂勢太夫さんが長丁場をずっと語っているという印象がありました。

「御殿」後は、竹本錣太夫さんと鶴澤藤蔵さん。竹本錣太夫さんの政岡がよかった。老女や老け女形には定評のある錣太夫さんですが、本当にしみじみといいなと思いました。




2021年2月文楽感想:「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」人形

鶴喜代君(桐竹勘次郎)のお見舞いに上がって控えている八汐(吉田玉志)と沖の井(吉田一輔)。おお、これがあの口のあく頭の「八汐」かーなどと思って眺める。

忍びの吉田玉征さんは髪を短くしましたね。よくお似合いでした(そこ?)。

鶴喜代君と乳母政岡(吉田和生)の息子・千松(吉田簑太郎)が雀の鳥かごをもって登場。あれ?千松の頭は簑太郎さんによく似てますよ。

鶴喜代君と千松がとにかくかわいい。ご飯が炊けるまでじっと待っている二人。おむすびを握るてぶりをしながら顔を見合わせている様子など本当にいじらしい。

いろんなところに千松の悲劇の伏線が張り巡らされていて観ていて辛い。

あくどい顔の八汐は、玉志さんが遣うとあんまり意地悪そうに見えませんでした。なぜだろう。





2021年2月文楽感想:「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」人形:沖の井 小巻 栄御前

一輔さんの沖の井はいかにも理性的な賢婦人。

八汐が政岡に濡れ衣を着せていろいろ言い募っているところを、ときどきたしなめるように手を動かしたりしているけれど、基本的にとりみださず冷静に判断している上品な奥様。

いかにも怪しい雰囲気で登場する医術を操るおんな小巻(吉田簑紫郎)なかなか頭の回る人らしい。

人形の目がとじる「眠り」が、脈を計ったり嘆いたりするときに効果的に使われていました。

栄御前(吉田簑二郎)は強そう。身体も大きく鋼の女という雰囲気。

勘違い栄御前が政岡に得意げに立ち去っていった後の、政岡の嘆き。打掛を脱いで緋色の着物姿で嘆き悶える動きの美しいこと。

最後に、死んだ後の千松の頭はそれまでと変わっていて、お顔が本当に死んでいていっそう不憫さを感じました。

子どもが忠義のために死ぬ話は辛いし後味が悪いですね。




2021年2月文楽感想:「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」人形:政岡

吉田和生さんの政岡は非の打ち所がない乳母。物腰は落ち着いて、子どもたちへは慈愛に満ちて。かいがいしくご飯を炊く。

そういえば、御殿の段のまま焚きの場面では、お香がただよってきました。お茶道具でご飯を炊くというのは、面白いですよね。かまどなら団扇で火を仰ぐところを扇子をつかうのも、あり合わせ感が出ています。




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